肉食男衆の仕事 2





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さてさて、昨日の続き・・・・・・・  ベーガン の方はもう見ない方が良いか? いややっぱり一応見ておいた方が良いか??? ご自分で判断を・・・・・  すご〜く迷ったのですが、 今日のブログの一番最後にちょっとぎょえ〜? と思う写真を載せますので、 ぎょえ〜? と思うものに耐えられない方は最後の写真を飛ばしてください。 (最初に注意しておきます・・・・ 笑)  もう一度その写真の前に閲覧注意をお知らせしますので、 そしたら目をつぶるか、ブログを閉じてください。 全て自己責任でお願いいたします。 
 
なぜ載せるかというと、面白がってというよりも、その写真の後に私が書くことをお知らせしたかったからです。  



ソーセージ作り前半の、血みどろの戦いは一息つき、 いよいよ肉詰め作業に移ります。
おもむろにアンドレアが別室から洗面器に入った ’何か’ を持ってきました。 そしてスルスルと取り出して机の上に並べます。 

え??????  (すでにこれも閲覧注意か?? ) 





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こ・・・こ・・・・・ これって・・・・・

もしかして??

はい、 豚さんの腸です。   頭では知っていましたよ。   それを使うって・・・・・
でもこうしてそのものを見たことが無かったのでびっっく〜〜〜〜〜り!! 

最近は人工的な素材のものを使ったりもするようですね。 (何を使っているかわからないものよりは正真正銘の腸の方がいいですよね。) 

事前におそらく表裏をちゃんと返して綺麗に洗ってあり、 机に広げる前に酢水につける作業をしていました。  大変な作業ですよね。





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う〜〜〜ん・・・・

大きな肉の塊は調理用に、 そして足のモモはハムに、脂肪はベーコンに、 そして切り落とした端肉や内臓、血液はソーセージに、そして腸袋はソーセージの皮に。 

すごい・・・・ なんて無駄がないのでしょうか。 

私自身は肉食はしないのですが、一連の作業を見させてもらって 

’これってものすごい大切なことをこの人たちはしているんじゃないだろうか??? ’


という思いがだんだん、自分の中を満たしていくのを感じました。

だって、スーパーに行けばすでに切り身になったお肉が並び、出来上がったソーセージやハムが、時にはスライスされて綺麗にパックされて売っているではありませんか。  豚を買うか牛を買うかはその日の気分や好みによります。 気をつけている人は、産地やそれがどのように育てられたか(オーガニックか否か程度しかわかりませんが)、添加物は何かを見るでしょうが、 ほとんどの人はそれもしないかと思います。  お店に並んでいるものはあくまで商品であって、 それに命の通った動物の姿をいちいち関連づける人はあまりいないのではないかと思います。

でもアンドレアは、毎日これらの家畜の世話をし、可愛がって? (聞いたらなんと、アンドレアは一頭ずつに名前までつけてるんですって〜〜〜〜〜 驚愕)   そして、 来るべき日が来たら自らの手で屠殺し、肉を解体し、そして最後の一切れの肉、一滴の血まで無駄にせずに大切に加工しています。  
もちろん、飼料は全てオーガニックですし、このソーセージ、サラミ作りにはスパイス以外になんの保存料も入っていません。 健康的なお肉を毎日の自分の命の糧として口に入れるわけです。

すごいね、全然無駄がないね、とkumatoさんにいうと、

’そうだよ、こういう作業をすると動物や肉に対するRelationship(関係性?自分との関わり?)が全く変わるよ’

って答えました。 確かにそうだろうと思います。 すごく貴重なことかもしれない。 


実は、今回、kumatoさんのだ〜〜い好きな羊も屠殺する予定だったそうです。 ところが、羊を捉えに行ったら、なんと逃亡してしまったとか!!!!     追いかけてもいなくなってしまって捕まらなかったそうです。
その羊は今回は命拾いをして、屠殺作業が終わった翌日にはのうのうと帰ってきたそうです。 笑 
しばらくの間はまた平和な草を食む日々を過ごすことでしょう。 kumatoさんは超残念がっていましたが、 そんな話もなんだかメルヘンのお話のようで心が暖かくなりました。 

 

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腸詰作業に入ります。まずはスパイスや塩を混ぜ込んだお肉を機械に投入します。
 
アンドレアは、まず最初に、ガールフレンド用のサラミから作り始めました。 ガールフレンドはあまり脂身の多い肉が好きではないので、脂身少なめの部位のミンチと、 スパイスに彼女好みの甘めのパプリカをたっぷりと特別に足しています。   わ〜〜〜〜 なんて優しい!!!  愛ですね〜〜!!  






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腸袋を機械にはめていきます。




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端っこを結んで、少しずつ肉を絞り出していきます。


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ニョロニョロ・・・・・

間に空気が入らないように、肉はかなりゆっくり慎重にに搾り出されます。 



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詰め終わったものは、隣の作業台で控えているアンドレアに手渡されました。



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ソーセージ(サラミ?)の大きさに縛っていきます。
慣れた手つき、と言いたいところでしたが、

’一年に一回しかやらないから要領忘れてしまったよ〜〜〜〜〜’

とアンドレアがこぼしていました。 この作業は彼しかできないようでしたので、 もしかしたら次回はkumatoさんが弟子入りしてお手伝いをするかもしれません。




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どんどん出来上がっていきますが、 作業はまだまだ次の日まで続き、 合計少なくとも200本は(長いもので)作らなければ行けないそうです。 
解体から四日目???   寒い冬にこの作業をすることは理にかなっていますね。 (肉屋じゃないから、これだけの量の肉を保存する冷蔵庫はありませんから。)





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さて、アンドレアの弟子たちは一階の貯蔵室に送られ、 去年作ったサラミを整理して、新たな200本ものサラミを吊るす場所を作るように言い渡されました。 アンドレアはワインも作っておりますので、奥にワインの貯蔵タンクも見えますね。 

さて、勘の良い方は、すでに上の写真の一部に恐ろしいものが写っていることに気づかれたかもしれませんが、
次の写真が、 正真正銘閲覧注意です。 

ショックに弱い方は絶対に見ないでください。  私は、 貯蔵室に入った時、 暗い部屋なので最初よくわからなかったのです。  それが ’何か’ わかった時は、 ホラー映画を見たときのようにぎゃ〜〜〜〜〜〜!!! と家中に響き渡るように叫んでしまいました。 

...................





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写真ではちょっとわかりませんが、ぎょえ〜〜〜〜 となった後に落ち着いてよくよく見ると、 この豚さん、 目が本当に安らかに眠るようなのです。 本当です。  地下室の小さな窓から入る暗い光に照らされて、神々しくもありました。  

男衆たちが楽しそうに、喜んで丁寧に作業して自分の体を加工していることについて、 この豚さんはすごく喜んでいるような気すらしてしまいました。  

かなりキモいのですが、 でも神々しいような、神聖な何かを見てしまった気がしました。 



アンドレアは、私たちにも動物を飼えとかなりしつこく勧めます。

犬? 猫??? 鶏??? って言ったら

’違う違う!!! もっとシリアスな意味で言ってるんだよ〜〜〜〜〜’

ですって・・・・

うちの前の廃墟にいた羊たちがもういなくなってしまったので、私はものすごく悲しく、 飼うなら羊かヤギかな?? とも思うのですが、 でもそうしたら男の子はkumatoさんに食べられてしまうと思うと・・・・・・ 滝涙 

それにまだまだ移動の多い生活ではやはり無理かもしれません。 

今日はkumatoさんは羨ましそうに指をくわえてみんなの作業を見ていましたが、 果たして来年は参加する時間があるでしょうか??? 









by tomomato | 2019-01-12 02:51 | 今日の驚いたこと | Comments(10)
Commented by marsha at 2019-01-12 07:41 x
美味しそうなソーセージが何百本も天井から吊るされるのですね。 極寒の寒さの中で大変な作業ですね。
美味しいソーセージが作られる過程を見せて頂いて興味津々でした。
地元にこうした手作りソーセージ工房があるなんて幸せですねー。 
Kumatoさんは次回絶対最初から参加できるように予定を組まれるでしょうね。
血のソーセージは夫はドイツで時々ご馳走になっておいしかたと言っていましたが、私は食べたことがありません。

腿一本の大きな生ハムは ’原木’ とか言って大きなスーパーに飾ってあるのを見たことがあります。何万円もする原木、家庭では 買っても使いきれないし、スライスするのが大変ですわね。 
Commented by Saki at 2019-01-12 10:38 x
大事に育てられたオーガニックな豚のお肉のソーセージ、
どれほど美味しいんでしょう。いいなぁ。
豚の頭って確か中華街とかに売ってたような。
ヨーロッパでは、沖縄みたいにミミガーになったり豚足として食べたりするんでしょうか?

機会があれば、屠殺、解体をするところを見てみたいので、
興味深く読ませていただきました。
猟師さんが撃った鹿肉を食べる機会があるのですが、
ビニールに無造作に入っている新鮮なお肉って、
スーパーの綺麗にパックされたお肉とまた違って、命をいただいている感じが強いんですよねぇ。
筋も筋膜も一切捨てることなく料理してますが、解体から全てを知りたくなります。

Commented by tomomato at 2019-01-12 17:00
marshaさん、 これはソーセージ工房ではなくアンドレアの個人のお家です。 彼は若いのに今は失われつつあるこの地方の伝統的な生活習慣を守ることをとても大切だと考えていて、また楽しんでいます。昔は皆こうして友達や近所の人と一緒に屠殺して作ったのでしょうね。  
Commented by tomomato at 2019-01-12 17:04
Sakiさん、アンドレアは前から家畜の屠殺をしていたのですが、タイミングが合わなくて見にいくことはありませんでした。今回も屠殺場面には立ち会いませんでしたが・・・・ 本当に命をいただいている・・・・・ その一言に尽きますよね。普通、家畜にはわざと名前をつけないのですが、アンドレアは名前をつけているところが笑いました。  アンドレアのお家もほぼ修復が終わって、その家でこうして命の循環の営みが行われていることがとても感慨深いです。 
Commented by pot-eri at 2019-01-12 21:22
ちゃんと予告してくれてありがとう。
最初は飛ばした。。そして王様kumatoさんのお昼寝のとこまで行っちゃって、そこから上がって続きの文章読ませてもらった後ちらっとだけ(やっぱり怖いもの見たさというか..)覗きました。ほんの一瞬だけど遠くにきっと神聖なうつくしさがあるのだなと感じました。でもじっくり見る勇気無いの。。
私お肉食べないけれど魚はさばくし、何と今年の元旦の朝はブルトンさんが買ってきてしまった大きな鶏(頭や内臓は取り除いてもらってあった)を調理することから始まったの。皮と身の間に手を入れてソースを塗ってゆくの... クラクラしながら向き合いました。
私最近鶏のささみやムネは少しいただくのだけど、《自分でさばけないものは食べない》と昔どこかで読んだことがあって、でも未だ、、きっと一生自分で鶏は絞めれないな...
貴重な体験を分かち合ってくれてありがとう。
Commented by tomomato at 2019-01-13 07:51
poteriさん、 こういう写真、ダメな人は絶対にダメだから、載せない方がいいかな・ とも思ったんだけれど、 (昔タオイズムのお寺で10個くらいお供えされてるの見たことある〜本物って信じられなかった・・・・) 怖い思いさせてしまってごめんね。 じっくり見なくていいよ w 不気味不気味。元旦は鳥の調理から始まったの!? なんたる! でも私、鳥ならサバけるかと思う。母と一緒に調理していたから。  羊や豚や牛になると大きすぎて手に負えない・・・・・  でも食べないから捌かないけれど。^0^   さばけない物は食べないっていうお言葉、 すごく重いね〜〜。  でも鶏しめなくていいよ〜〜〜 ブルトンさんにやってもらって〜〜〜。 
Commented by papricagigi at 2019-01-15 00:09
私は雑食で写真を見るのは全然問題なかったけど、tomさんのリポートを読んでいるだけでこの一連の作業の内容の濃さにクラクラしてきたよ〜。名前をつけて育てていた生きものの命をまるごとそっくり頂くこと、時間をかけてこうして余りなく片付けて(?)いくこと、儀式の様だね。そう思うと、ほんと、吊るされた豚さんが安らかに見えてきたよ。
腸を裏返しにして洗うの?! そんなこと考えもしなかった〜。イタリアの人たちみんながそうではないと思うけれど、「食」に向かい合う姿勢が根本的に北米人とは違うなぁと思った。こちらではとにかく「早く!手間を掛けずに!パッケージプラン!」が売りだもんねぇ。
kumatoさん、来年参加できるといいね〜♪
Commented at 2019-01-15 05:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tomomato at 2019-01-15 06:43
papricaさん、 豚の頭、平気だった〜!!?? 本当にアンドレアたちがしていること、すごいことだよね。 このために部屋まで改装して、命かけてるよ。 笑   うちの村のおばあさんたちが若かった頃は、当たり前のことで、うちのいまの休暇用のアパートの一室も、 おばあさんのお父さんがいつもそこでソーセージ作ってたって言ってたけれど、いまはもうそういう生活習慣がだんだんなくなって言ってるよ。 イタリアにマクドナルドは根付かないだろうと言われていたけれど、うちの街にもできて結構繁盛しているよ。 でも北米人に比べれば、全体的に食を大切にしている人が多いことは確かかもしれないね。スローフードという言葉も根付いてきているから。 
Commented by tomomato at 2019-01-15 06:45
kagikomeHIさん、 チキンの解体は、小さいからそれほど大変ではないし、絶対に自分でした方がいいですよね。(と言ってもうちはチキンは食べないのでしませんけれど。。) オーガニックの肉をもらえるとは、なんて羨ましいお犬様。^0^
私も今年もお味噌作ってみました。


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