雨と冬支度とスイスのパイ



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この写真は、先週の水曜日、木曜日と降ってくれた雨の日のものです。 3階のアトリエの窓から・・・・





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いや〜〜〜〜  本当に長い長い間、 雨が降らなくて心底困っていたのです。 7月に2回程、激しい雷と暴風雨で、 新しく屋根を作ったところですらひどい雨漏りがして本当に大変だったことがあるのですが、 それ以来、おそらくお湿り程度の雨が1回くらい降ったっきりで、 全てがからっからに乾き切っていました。
うちは畑も花壇もなるべく水をやらない主義なのですが、 もうそんなことを言っていたら全ての植物が死んでしまうほど乾き切っていました。  何しろ岩盤の上に浅く土が盛られているだけの土地ですので、 地下水を目指して根が張ってくれるなんてことは期待できません。 植え替えのために穴を掘ってみても、一メートル掘っても砂のようにサラサラとこぼれる土になってしまっていました。  
天気予報を毎日見て、 晴れのマークが続いては落ち込む毎日。 雨の予報でも、 雲がかかっても雨は一滴も降らずそのまま晴れてしまうことが続きました。
2、3日おきにしおれてきた植物を見て水をやるも、焼け石に水とはこのことかという状態でした。 どんどん枯れていくせっかく育てた草花を見ては落ち込む毎日・・・・・・・・・・  一年草はもう諦めてそのままさようなら............。  多年草の草花を中心になんとか生き残ることができるだけ水をやっていたのですが、それでも敷地が広いので目が届かないところは悲惨なことに・・・・・

なんだか私の心もどんどん枯れ切って行くような、そんな毎日でした。 

おまけに、なぜか今年は蚊がしぶとく未だに生き残っていて、 もう庭に出るのがげんなりげっそりの毎日でした。

それが、やっと二日間続けて雨が降ってくれたのですよ!!!   歓喜の雨!!! 

本当に嬉しかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!   木々や草花が本当に喜んでいて、 紅葉し始めた山の葉っぱも色とりどりに輝いていて、 喜びにあふれています!!! 
雨が降ってこんなにも嬉しかったのは、人生で初めてかも?????






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さて、9月にやってきた薪・・・・・・  確か、一ヶ月くらい前に

’明日、薪を切って積み上げる作業がありま〜す’

とブログに書いたような気がするのですが、ここはイタリア・・・・・・ 予定が伸びに伸びて、(何やら薪を切る機械が壊れていたとかなんとか?) 昨日になりました。  実は、kumatoさんは今日からまたスイスの集中授業に出ましたので、 その前日にこの作業をするのは避けたかったのですが、 冬も迫っておりますのでまた一ヶ月近く遅れることは考えられず強行することに。  どういうわけかこの薪の作業、いつもいつも7月くらいから予定を立ててオーガナイズしているのに、 思うようには決して行かず、私が日本に帰国する前日とか、 何か大事な用がある前日とか、こういう切羽詰まって余裕のない時になるのです・・・・・・。 何かの祟りか???





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はっきり言って量が多いので1日がかりの力仕事。   木を運んできてくれた若者に薪を切る作業を手伝ってもらい、kumatoさんと私でどんどん運んであちらこちらに積み上げていきます。  

いや〜〜〜 毎度のことながら大変でした。 







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キッチン用の薪は小さめのサイズに切ってもらいます。 






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大きな薪ストーブ用は、巨大な丸太のままでもほぼ大丈夫。
ただし今年の木は、 あまり質が良くないものがかなりたくさん混じっていたので、 これだけあってもこの冬に足りるかどうか????    
去年と同じく、アンドレアが彼の森を伐採した木を譲ってもらいました。 ただし、 アンドレアは本業の建築家としての仕事がどんどん忙しくなり、 のんびり自分の森の木を伐採している時間がなくなってきたので、 彼から木を買うのはこれが最後になるかと思います。  来年からは、プロの林業関係者から購入することになるかと思います。 




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もうしまいには腕も腰も痛くなり、kumatoさんも私もヘロヘロになりました。 

’これって全部で何キロくらいあるの????’


とkumatoさんに尋ねると、



’何キロ????? う〜ん・・・・・6000キロ。  6トンだよ・・・・・’


・・・・・・・・・・・・・・・・・!!


は〜〜〜〜〜???





疲れるはずですわ・・・・・・・

作業の後は疲れて、私はご飯を作る元気もありませんでしたので、 二人でピザを食べにいきました。 

今日は昼過ぎにkumatoさんが出発するまでは、バタバタとしていましたが、 無事送り出した後は私はダラダラしてしまいました・・・・・・・
せっかく秋晴れの良いお天気で、散歩したらどんなに気持ちが良いかしらと思ったのですが、 歩く元気もありませ〜ん。 




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イチヂクのヴァイエ


さて、ここのところよく作るお菓子は、'Wähe' =ヴァイエ というスイスのパイ。
もうすでに何回かこの夏のブログにも写真を載せたのですが・・・・・

お菓子というか、中身がチーズの塩味系もありますので、 ヴァイエは一概に’お菓子’とは言えないかも。
一見、タルトのようにも見えるし、 塩味の場合にはキッシュのように見えるのですが、 スイスのヴァイエは、
そのどちらでもなく、 ’ヴァイエ’ は’ヴァイエ’ 、 独特なもののような気がします。 

最初にスイスに来た時に驚いたのは、 チーズの塩味のヴァイエならともかく、 リンゴやアップリコットなどのフルーツのヴァイエが、立派な夕食になるということでした。 例えば病院の食事は好きなものを事前に選ぶことができるのですが、夕食にヴァイエがデザートではなく、メインとしてメニューに入っているのには驚きました。

もちろんレシピにもよるのですが、 典型的なヴァイエは、一般的なタルトに比べてかなり油分も糖分も軽めです。すなわち、バターや砂糖の量が少ないのです。 kumatoさんのお母様は日常的にヴァイエをお作りになるので、私はほとんど家では作らなかったのですが、今年は何しろフルーツがたくさんありすぎて、 どう処理するか迷っていたら、kumatoさんがヴァイエが食べたいというので何回か作りました。 

普通のケーキやタルトよりも油分が少ない上、生クリームの代わりに牛乳やヨーグルトで代用したので、 さらに軽いお菓子として何回も作りました。 
生地も、タルト生地の作り方や、イースト生地の作り方など色々と試してみました。 




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リンゴのヴァイエ




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使い回しの写真ですが・・・ 洋梨のヴァイエ


  

スイスでは、スーパーでヴァイエの皮は気軽に買えますし、BIOのものもあります。 本当にしょっちゅう作っていらっしゃるkumatoさんのお母様はそうした市販のものを使用されているようです。
kumatoさんのお母様は、 私たちが行く時には、 チーズのヴァイエ(スイスチャードが入っている場合もある)をメインとして食べて、そしてデザートにフルーツのヴァイエを食べるというヴァイエづくしのメニューをご馳走してくださることもあります。  

基本は同じ。 軽めのパイ生地に、 中身は牛乳とクリームが半々、卵少々を混ぜた液体を果物の上に注いで焼くだけ。 

私は、生地を多めに作っておいて冷凍しておき、 気軽に作れるようにしています。 このヴァイエの良いところは、果物を一気にたくさん消費できるところ・・・・・・・ 笑   ってこういう問題に直面している方はそんなにたくさんいらっしゃらないかもしれませんが・・・・・・  洋梨やリンゴなんて、これでもか!! っていうくらいた〜くさん乗っけられるのですよ〜〜〜〜
砂糖もそれほど多くはないので、 果物本来の味が味わえて軽いのでオススメです。

ただし、 軽いのでたくさん食べられるという問題が・・・・・・ これってkumatoさんと私だけの問題??? 

チーズのヴァイエの場合には、生クリーム、チーズたっぷりなので、けして軽くはありません。キッシュと同じ感じです。  スイスでは、毎日必ずチーズをたくさん食べますので(特にkumatoさんは)、古くなったチーズの切れ端など最後にかき集めてヴァイエに入れてしまうようです。  

フルーツヴァイエのレシピのリンクはこれ・・・・・

 

よく考えたらドイツ語でしたね・・・・

200g 粉
小匙二分の一 塩
75g バター
100ml 水 (私の使っている粉では100mlだと多いので、粉によって調整した方が良いかと思います)

液体
100cc 牛乳
100cc 生クリーム
小匙1 Maizena コーンスターチ
大さじ2 砂糖
1   卵 


このレシピではアプリコット(750g)を使っているので、 アプリコットやプラムのようなジューシーな果物の場合には下にヘーゼルナッツの粉末(大さじ3)を敷くのが一般的なようです。(もちろんアーモンドでも良いかと思います)リンゴやイチヂク、洋梨の場合には使いませんでした。  果物の量も、私はレシピに構わず好きなだけ(型の中に置けるだけありったけの量!!!笑) 置いています。 レシピでは果物にも砂糖をかけています(大さじ2)が、私はかけていません。 
これも酸味の強い果物かどうか、好みかどうかによるかと思います。  私は、砂糖の代わりにメープルシュガーを使うこともあります。 生クリームの代わりに牛乳やヨーグルトを使うことが多いですが、前回、たまたま冷蔵庫にあった生クリームをレシピの半量の割合で入れたら、やはりとっても美味しかった・・・・・ 笑
   
もちろん皮のバターを植物性油脂にしたり、生クリームの代わりに豆乳を使ったりとベーガンにすることも可能かと思います。  




by tomomato | 2018-10-15 04:08 | 天の恵み・自然の恵み | Comments(12)
Commented by asaporon at 2018-10-15 08:55 x
しみじみと美しい風景。
雨の匂いと質感が伝わってくる〜。
そして、ヴァイエの美しくて美味しそうなこと。。
レシピ嬉しい。りんごなら手に入るので早速作ってみる!
Commented by tomomato at 2018-10-15 15:51
asaporonさん、そうそう、 このレシピは、30cmのどデカイパイ皿の分量。 私は、皮の量を1、5倍にして、 半分は冷凍、 半分を22cm(確か・・・笑)型でいつも焼いているよ。 なので、液体は中途半端な卵量になってめんどくさいので、卵一個そのままで液体を減らして作ってるよ。私自身はこれだけで昼食とかでいいんだけれど、 kumatoさんと一緒だと必ずちゃんと食べてからデザートとして食べるので、この夏は太った== 滝涙。  (人のせい 笑) 元気にしていた??? 
Commented by marsha at 2018-10-15 17:40 x
やっと雨が降って良かったですねー。こちらも七月八月は、一滴でも良いから雨が欲しいと言っていたのですが、九月十月は雨ばっかりです。今日も雨、昨日は昼間は晴れましたが、昨夜からまた雨です。23どありますから蚊がいっぱい出ていて、庭に出るには蚊取り線香はもちろん腰紐をつけてぶら下げていますよー。私も血液型がO型なので、多分蚊の好きな血液型のようです。A型だった夫は蚊に刺されても余りかゆくはなかったようで、一向に気にかけていませんでしたが、私はダメです。蚊に刺されると赤く腫れて痒いこと、痒いこと、我慢できないほど、直ぐにキンカンを塗りたくっています。

焼かれたヴァイエってキッシュのように食べたりもできるのですね。美味しそうですが、フルーツがたくさん必要ですね。
先日もぶどうのスープを紹介してくださったブログがあったのですが、ぶどう一房六百円もしてはスープは作れません。デザートに頂くフルーツです。昔は、家にも葡萄棚があって家でぶどうがなったものです。売っているぶどうのような甘いだけの果物ではなく、もっと野生的な味なのぶどうでした。家を建て替えた時に葡萄棚は壊してしまってぶどうも木も切られてしまいまい惜しいことをしたものです。

りんごでもそうですが、お店で売っているりんごの甘いこと、日本のりんごは酸味に欠けます。ただ甘いだけの果物が多すぎます。もっとワイルドな酸味を帯びたフルーツが食べたいですね。
Commented by tomomato at 2018-10-15 19:33
marshaさん、 本当に蚊には悩まされています。特に今年はひどいようで、早くから、そして遅くまで活動しています。気温が低くても頑張っています。 涙。 こちらが夏はもう終わりと思っているものですから油断をしすぎているのもあるのですが、よく刺されます。  果物は庭の木の果物は美味しいですよね。 無農薬なので虫食いもありますが皮ごとがぶりと行けるので気にしません。 ただ、欲しい量だけとれれば良いのですが、そういうわけにはいかないのでそれだけが欠点です。 ヴァイエは、果物の量をケチって作っても美味しいかと思いますよ。
Commented by marsha at 2018-10-15 19:47 x
お家の壁に沿ってたくさん積み上げられた薪、眺めるだけでも素敵じゃないですか? このような光景を目にすると心が躍ります。

でも薪を運んで切って積み上げる作業を思うと, もう暖炉なんか要らないとなります。 私はホーム炬燵で良いのです。
足を突っ込んで暖まれば身体はスウェターを二枚にダウンジャケットを着れば良いのですが、足元はそうはいきませんから。

薪運びは私もやりましたが、家は外の道路から家に入るのに階段がたくさありますから 、薪を抱えて階段を降りるのは大変でしたー。

お宅の方でも薪は結構高いでしょうが、日本は更に薪って高いのです。運搬料もかなりです。

ま、このところ、暖冬続きですから暖炉を焚くほど寒くないのです。 でも、確かに暖炉に火が入ると上で煮炊きものができるのは魅力ですけどね。
Commented by fran9923 at 2018-10-15 22:21
やっと雨が降ってくれてよかったですね。
日本じゃ降らないでほしいって思うくらいですよ。

薪が毎年のことながら6tって信じられない量!!
これを積み上げるのがまた大変!
よくやりましたね。
お疲れ様でした。

いちじくはまだできていますか?ヴァイエが美味しそうですね〜。リンゴや洋梨、プラムなどで美味しいヴァイエが作れるのがいいですね。
Commented by tomomato at 2018-10-16 15:37
fran9923さん、 6tには流石に私も驚きました。いつも体積で量について話していて、重さについて話したことはなかったので。どうりで疲れるはずです。 一気にやらずに攻めて2回、3回に分けてやるならそれほど疲れないかと思うのですが。 イチヂク、まだありますが、最後の最後、身が割れて来ました。冷蔵庫にまだまだストックが〜〜ウヒヒヒヒ。 ヴァイエはもしかすると果物が取れすぎて困る先人の知恵かもしれませんね? スイスじんは山の民ですから。
Commented by tomomato at 2018-10-16 15:38
marshaさん、うちも道路から離れているのでモトキャリオーラ(電動手押し車)で何回も往復して運んでいます。それはkumatoさんのお仕事なので、大変、 でも家の修復も全てそれで工事材料を運びました。 
Commented at 2018-10-17 00:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tomomato at 2018-10-17 01:24
鍵コメkさん、 わ〜 franさんと一緒に西四国のご縁ですね。^ー^ 実は、母は今治出身なのです。疎開先が松山だったそうです。祖父はあちらこちらに転勤後、50台で定年を迎え道後温泉のすぐ近くに家を建てました。ちょうど兄が産まれる頃で、母よりもむしろ私や兄にとって松山は田舎みたいな感じで、幼少期より休みのたびに遊びに行っていた心の故郷なのです。 祖父はずいぶん前に亡くなり、その後祖母が数年前までその家に住んでいました。 kさんのおうちも果物や野菜がたくさんですよね。 このヴァイエ、 果物を多量に処理できますよ 笑  試してくださると嬉しいです。 
Commented by paprica at 2018-10-20 13:39 x
雨降って良かったね〜!tomさんの歓喜の声が聞こえてきそう。しっとりと濡れた草木たちもtomさんに負けず嬉しそうだったよね♪ 
そろそろ薪の時期だなって思ってたんだけど。。。6トンっ?!信じられないっ。それだけの量を一冬で使っちゃうの?? 腰、傷めないでっ!
レシピ嬉しいな〜。メモメモ。
Commented by tomomato at 2018-10-20 16:08
papricaさん、本当に雨が降って助かった〜〜〜 でもまたドライな日々が続いてる〜〜〜〜 涙。 もう全てが枯れきって、精神的にも庭に出るたびに喜びよりも落ち込むことが多くなっていたから、この雨は本当に恵みの雨だったよ!! やっと植物の植え替え作業ができるし!!!^ー^  
薪は、これだけに冬の暖房、温水、調理を頼っているから、やっぱりかなり消費するよ〜 いつまでこんな薪運びできるのかなって毎回思う・・・・


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