ドイツ・クリスマスマーケットの旅 ローテンブルグとハイデルベルグ
さて、旅行最後の1日は、 珍しく ’日本人現地ツアー’ に参加する予定にしていました。
このツアー、まさしく ’日本人ツアーの中の日本人ツアー’ で、信じられないほどの強固な行程のツアーで、フランクフルト発着で、 ローテンブルグ オプ デア タウバーとニュルンベルグを1日で巡ってしまおう! というものでした。
ドイツの地理に親しんでいないとわからないかもしれませんが、フランクフルトからローテンブルグまではバスだと2時間半くらい、 そこからさらにニュルンベルグまで1時間半くらいかかります。 そしてそこからまたフランクフルトまで帰って来るので、 現地で観光する時間よりもバスに乗っている時間の方が長くなります。
2年前に予定していた旅行では、ローテンブルグに一泊、ニュルンベルグに一泊、そしてドレスデンに移動という行程だったのですが、 今回は母の体調を考えて短い旅程になりましたので、試しにこのツアーに参加して宿泊なしでこの二つの有名なクリスマスマーケットを見ることにしたのです。
ローテンブルグは小さな城壁に囲まれた中世の街で、 とても素敵でした。
ベルリンの都会に比べるとクリスマスマーケットもこじんまりとしていて、また良い雰囲気を醸し出しています。
タウバー川を見渡すテラスもあり、雪景色もなかなかのものでした。
ただ、この日は、 それまでより一段と寒く、 母は羽毛のコートの下にもう一枚薄手の羽毛を着込んでちょうど良いくらいでした。
ローテンブルグにはKäthe Wohlfahrt というクリスマス用品の専門店があります。 あちらこちらのクリスマスマーケットに出店がでておりましたので雰囲気は知っていたのですが、 ローテンブルグのお店の規模の大きさには呆れるほどでした。 人もすごかったけれど、とにかく商品の品揃えが素晴らしくいつまで見ていても飽きません。 クリスマスミュージーアムもあり、昔のクリスマスの飾りの様子もわかりました。
お店も一つの街にいくつもあるのですよ。
街を散策した後は、まずは腹ごしらえです。
グリューワインとソーセージのパン・・・・
巨大なソーセージだったのですが、母は完食!
体があったまるそうです。
グリューワインを一気飲みしたので、 なんとなく酔っ払ってしまい、 その後は教会で休憩・・・・笑
その後は、カフェへ・・・・・
ここのアプフェルシュトゥルーデルも美味しいとガイドさんから教えていただいたのですが・・・・
カフェ・アインシュタインのものがあまりに美味しかったので、その印象を壊したくなく、 ここの名物のシュネーバルをいただきました。 またまた写真を撮る前にバリバリと食べてしまい・・・・・
本当はシュネーバルは、大きなボール状でまんまるなのですよ。 残骸の写真でごめんなさい。
とても落ち着いた素敵な雰囲気のカフェでした。
集合時間が近づいたので外に出て見ると・・・・・・!!
な・な・なんと!!!
吹雪いている!!! しかもかなり強力に!!!
母としっかり腕を組んで、 杖も駆使して集合場所へ・・・・
そこから駐車場まで大雪・吹雪の中歩いて行きました。
ガイドさんもこんなこと初めてだとおっしゃっていました。
バスに乗ってからも吹雪は治りません。 高速道路にもどんどん雪が積もって行きます。
バスの運転手さんはお年を召された方だったのですが、
’こんな中、ニュルンベルグに行ったってしょうがない、いますぐ戻るべきだ! こんな危険を冒してまで運転したくない、 旅行会社に電話をして指示を仰いでくれ!!’
と文句を言いつづけていました。
私は一番前に座っていたので道路状況がよくわかったのですが、 除雪車が登場する気配もなく、雪はどんどん積もっていくので車もかなりノロノロ運転にならざるを得ず、 確かにとても危険な状況でした。
普通ニュルンベルグまでは1時間半くらいで行けるところ、 その四分の一進むだけでもはや1時間過ぎています。
到着して、そこから雪の中駐車場からクリスマスマーケットまで歩いても、おそらくすぐに引き返さないとフランクフルトには時間通りには帰れないことは明らかでしたし、 それより何より、フランクフルトまで帰り着くのが一体何時になるか予想もつかない状況でした。
それだけならまだしも、この様子ではいずれ事故渋滞に巻き込まれることでしょう。 最悪、自分たちが事故に遭う可能性もあります。
ガイドさんは最初、それでも行くと言い張っていましたが、 旅行会社にも連絡して、その後私たちツアーの参加者との相談の上、 残念ながらニュルンベルグは諦めて引き返すことになりました。 滝涙
私たちも、翌日は母の日本へのフライトを控えておりますので、 残念ですが安全な道を選ぶことに異存はありませんでした。
運転手さんの提案で、 その代わりにハイデルベルグに寄って帰ることになりました。
ハイデルベルグは、昔から数々のノーベル賞受賞者を出したドイツ最古の大学、ハイデルベルグ大学のある街です。
丘の上にお城がそびえ立ち、荘厳さのある美しい街でした。
ハイデルベルグについた頃には雪は雨に変わりましたので、足元は楽になりましたが、冷たい雨の中を歩くのは結構大変でした。 おまけに風がビュービュー寒い寒い!
こんなときにはもちろんまた・・・・
グリューワインを飲んでホッと一息つきます。
そうそう、ご存知かと思いますが、グリューワインのこのコップは、それぞれの場所でデザインが違います。 グリューワインを買うときにディポジットのお金を数ユーロ取られ、 コップを返すとお金を返してもらえます。 コップが気に入ったら、そのまま持って帰っても良いのです。
今回色々なクリスマスマーケットに行きましたので、 違う柄のものを集めたら楽しかっただろうなあ・・・・ と思うのですが、 荷物が増えるのを懸念して毎回返しました。 若かったら絶対に気に入ったものを、どんなに荷物が重くても持って帰っただろうなあ・・・・ とここでも年を感じました・・・・・ 汗
夕暮れが迫り、 灯がつくとやはりとても綺麗です。。
やはり無理をしてニュルンベルグまで行かなくてよかったなあと思いました。 無事についてもバスから街中まで雪の中を歩くことも、母にとってはかなり大変だったと思います。
昔、ニュルンベルグの郊外で1ヶ月ほど働いていたことがあるのですが、城壁内の街をゆっくり観光したことはなかったので楽しみにしていたのですが、 母が無理をしないで済んだことの方が大事なので、ホッとしています。
ドイツではどこでもレーブクーヘンは買えますが、そこのお店のは本当に濃厚で美味しいのですよ。
でも今、サイトを見ていたらフランクフルトにもお店があるみたいで・・・・ 知ってればフランクフルトで買えたのになあ・・・・・
帰りの頃にはお城がライトアップされて、ますます幻想的でした。
予定通りの時間にフランクフルトに到着して、母の翌日のフライトに備えてホテルでゆっくりと休みました。
翌日、 母は予定通り無事に日本に向かって出発することができ、 私も無事に旅行を終えることができて再び、本当に心からホッとして幸せな気持ちにあふれました。
母が日本に着いた日は、晴れで気持ちの良い日だったようで、母が、’光のあること’ が どんなに素晴らしいことか幸せを味わったそうです。 ちなみに、今年のドイツの日照時間は、 例年の平均時間の約25パーセントしかなかったそうで、ただでさえ暗いドイツが、今年はいつもよりもず〜〜っと暗かったそうです。 言われてみればほんのちょっとしか晴れ間は見なかったような??? 母に、 ’あなた、よくこんなところに住んでたわね?’ と言われましたが、 当時はあまり気にした覚えがありません。 一度マイナス20度を経験して、本当に死ぬかと思ったことはあったのですが。
さて、これで今回のドイツ旅行の記事は終わりです。
長々とお付き合いくださってありがとございました。
珍しく毎日のように記事を書いて少し息切れが・・・ 笑
実生活では、昨日、今日とたくさんお料理をして美味しいクリスマスになりました。 次回はまたその写真を載せますね。
暮らし部門 旅行・お出かけ部門に応募します。
by tomomato
| 2017-12-26 08:07
| お出かけ
|
Comments(2)
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fran9923 at 2017-12-26 09:49
素晴らしい旅でしたね。
一緒に行ったような気持ちになりました。
やはりクリスマスの市が立つこの季節は格別のものでしょう。
お母さまがお元気で満足されたのが一番良かったですね。
これからも、またお母さまと一緒の旅がいっぱいできますように!
一緒に行ったような気持ちになりました。
やはりクリスマスの市が立つこの季節は格別のものでしょう。
お母さまがお元気で満足されたのが一番良かったですね。
これからも、またお母さまと一緒の旅がいっぱいできますように!
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tomomato at 2017-12-26 17:33
fran9923さん、 長い長い話にお付き合いくださり、ありがとうございました。 何しろ2年前のことがありましたので、今回の旅は特に私にとって大きなものだったと思います。 寒かったのですが、美しいクリスマスマーケットを眺め、 幸せな時間を母と過ごすことが本当にかけがえのないことでした。 嬉しかったです。