ドイツ・クリスマスマーケットの旅 ドレスデン5






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さて、母がドレスデンのクリスマスマーケットと、 マイセンの小さなお店で買ったものたち・・・・・ 

お人形は、母がすでに教会にプレゼントした生誕のお人形に合うように(母はクリスチャン^ー^)、その背景?として買い足しました。  たくさんあるものから、本当に気に入ったものを探すのは、結構大変なのですよ。
あれやこれや二人で話し合いながら、一緒に探しました。   最近、こういう時間が本当に貴重で、楽しいです。

例の可愛いインセンスたてを売っているお店で、 ものすごく素敵! これが欲しい! と思った生誕のお人形セットが飾ってあったのですが、おいくらですかと聞いてみたらなんと、それはそのインセンス屋さんの個人の所有のもので売り物ではないと言われました。大昔に、近所のマーケットで購入なさったのだとか。 クリスマスマーケットで似たようなものはたくさんあるから探してみてください、 と言ってくださったのですが、 同じようなものはあってもそれを超えるものはありませんでした。 
エルブ地方のお人形も、昔のものの方がさらに表情が良いように思います。現代物のような可愛いけれどキッチュ・・・みたいなところがないんですよね。  そういうアンティークを扱っているお店とかって、どこかにあったらいいなあ。  
私自身は、 実はそれほどたくさんクリスマスの飾りを持っているわけではないのですが、 さあ! 買おう!! という物欲が今ひとつ湧いてこなくて、 素敵だな・・・・ と思うものはたくさんあったのですが、 自分で作れるな・・・・ とかケチくさいことを考えてしまって結局食べ物以外は! 何も買いませんでした。   




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ドレスデンのホテルに戻ってから、窓から見えるクリスマスマーケットや音楽を楽しみながら、買ってあったドレスデンのシュトレンをいただきました。  しつこいけれど、本当にこのホテルからの景色には飽きることなく楽しませてもらいました。 

色々と調べて、 クラウゼというお店のシュトレンが連続、賞をもらっていてかなり美味しいらしいことを知っておりましたら、クリスマスマーケットでも扱っていたので買えて本当にラッキーでした。 これ、本当に美味しくて感動しました。ドレスデンで一番美味しいシュトレン、すなわちドイツで一番美味しいシュトレンです。(多分 笑)

前にバーゼルのクリスマスマーケットで売っているドレスデンのシュトレンをほんの一口試食したら、その後2時間くらい胃にもたれて参ったことがあるのですが、これはそんなことはありませんでした。 
ドレスデンのシュトレンも、本当に美味しいシュトレンは、必ず認証されたシールが貼ってあるか、お店にそのマークが掲げられています。 それのないものは、 美味しい(材料や作り方など伝統的な作り方に沿って作られたもの)本物のドレスナー・シュトレンとしては認められていないものです。

また、シュトレンも戦争とその後の東西ドイツの歴史の中で、悲しい過去もあるのです。 なんと旧東ドイツ時代にはオレンジピールやレモンピール、アンジェリカなどが手に入らなかったため、 人参を茹でたものを砂糖漬けにしたものや、青トマトを砂糖漬けにしたものなどが使われていたのだそうです。悲しすぎる・・・・ 伝統的なシュトレンを再び作ることができるようになったのは、 東西統一後のことだそうで、 今いただいている美味しいドレスナーシュトレンのありがたさが一層身にしみました。 


美味しいシュトレンの後は、ゆっくりと休んで英気を養いました・・・・・・・・・




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・・・・ というのは、この夜は、フラエンキルヒェのコンサートに出かける予定があったからです。 

このフラウエンキルヒェ(聖母教会)については、少しすでに述べましたが、 この教会は第二次世界大戦まで、ドレスデンのシンボルとして愛されてきた教会なのです。ところがドレスデンの空爆による焼夷弾の炎によって、空襲の翌日、ほぼ完全に崩れ落ちました。 その後、東ドイツ時代には戦争の傷跡として45年間もその場に瓦礫のまま残されていたのです。 私が1990年代に訪れた時に目の前に忽然と現れたものは、 その状態だったと思います。 

その後、東西ドイツ統一後に世界中から寄付を集めて、1994年に再建工事が始まり、10年に及ぶ再建、修復工事が行われたそうです。 残された瓦礫の中から、使うことのできる資材も利用したそうで、 この夜の写真ではよく見ることができませんが、所々焼夷弾によって焦げ付いた黒い石がモザイク状に使われております。 

2年前に計画したドイツ行きの旅行でも、フラウエンキルヒェで行われるクリスマスコンサートのチケットを購入しておりました。  結局その旅行はキャンセルとなりましたので、この教会にもその日は行けないので購入していた席をどなたか当日券を探す人のために使ってくださいと連絡を入れました。 ( そのコンサートは事前に売り切れの人気のあるものでしたので)  すると、 なんと、 フラウエンキルヒェの事務局から、3年有効のチケットに引き換えられるサービス券が送られてきたのです。 それを再び利用できるかどうか、全くもって分からなかったのですが、無事に今回利用することができました。3年有効って、本当にありがたいですよね。 

それだけでなく、とても不思議なことがあったのです。 滞在中に行われるコンサートを調べ、どれに行くか迷っていた時に、まあ、これならいいかな?一番私たちにふさわしいかしら? と思うコンサートが二つあったので、 そのうち一つ、古典音楽と歌のチケットを予約しました。  (もう一つはブラスの、クリスマス曲で、それもいいかなと思ったのです) 
その後しばらくしてから、もう一度日程と時間、演目を確認するためにホームページを開いて、初めてそのコンサートの詳細について書かれたものを読んで本当に驚きました。

なんと、 そのコンサートの企画と第一バイオリン奏者が、私の古くからの友人のお姉さんだったのです!!! 
確かに、その方は有名な古典音楽のバオリン奏者で、ヨーロッパ中で演奏している方ですが、まさかたまたま予約したコンサートがその方のものとは!  
早速友人に連絡すると、 友人も興奮して、その日は残念ながら友人は来れないけれども、彼女を除いた全ての一族メンバーがドレスデンに集合するということでした。 
ちなみに、2年前にはベルリンフィルも予約していたのですが、券が無駄にならないようにベルリンフィルのチケットをそのお友達とお母様のために送ってあげたことがありまた。 (母が倒れて慌ただしい中、よくそんなことやったなあと我ながら呆れますが・・・・・)    なんだか面白い偶然的出来事です。 





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コンサートは、 本当に美しく、 素晴らしく胸が打たれる内容でした。 歌唱も素晴らしく、再建されたフラウエンキルヒェに天使がキラキラと舞っているかのような、 そんな錯覚すら覚えました。

その上、そのコンサートの後に、素晴らしいコンサートだったよ! と友人に送ったメールの返事の中には、 こんなことが書かれていました。
そのコンサートには車椅子に乗った彼女のお父様も家族に支えられていらしていたのですが、 そのお父様はドレスデンご出身で、当時、そのドレスデンの空爆の日にその場にいらしたのだそうです。そして全てのものがその日破壊され、大勢の人が無残にも目の前で殺され、そしてフラウエンキルヒェが崩壊したのも目にしたのだそうです。

そして、このコンサートの日がお父様にとって、再建後のフラウエンキルヒェに初めて訪れる日であること、しかも娘がそこでコンサートを行うという奇跡的な出来事であること・・・・・・
そして2年前にこのコンサートが企画されて以来、この日を本当に楽しみにしていて、’それまでは生きてみせる!’ とどんなに体調が悪くてもおっしゃっていたのだということ・・・・・

コンサート後、 友人の姪に会うために階下に行くと、 友人のお姉様(コンサートマイスター)を始め、ご両親やお兄様や、親族一同ワイワイと集まっていて、賑やかでしたが、ひときわお父様が興奮冷めやらぬ雰囲気でいらしたのがとても印象的だったのですが、友人の言葉に、ああそうだったのか・・・・・と改めてお父様の嬉しそうなご様子が思い出されました。 

そんな背景もあって、 ドレスデンという場所についてさらに感慨深いものがあり、友人のご家族とご一緒にフラウエンキルヒェで、 この素晴らしいコンサートを共有させていただいたことを本当にありがたいと思いました。  

その後、別の友人(ドイツ人)と話していたら、その友人のご両親もフラウエンキルヒェの再建にあたって寄付をされた一人で、お父様の存命中は、毎年のように連れ立ってコンサートにいらしていたそうです。 

私と関係のある人たちが、 ドレスデンの歴史にこんなにも身近にいるということが、ドレスデンを訪れたことに、単なる観光という目的だけではない大きな意味をもたらしてくれたような気がしました。 

  































































  

by tomomato | 2017-12-19 23:55 | お出かけ | Comments(2)
Commented by さなえ at 2017-12-22 07:01 x
素敵なお話しですねえ。偶然って、素晴らしいですね。神様からの思いがけないご褒美みたいですね。
お母さま、お元気でいて下さって良かったですね。
Commented by tomomato at 2017-12-22 17:05
さなえさん、ありがとうございます。 この記事は個人的なことだし、戦争に間することだし、きっとどなたも興味を持ってくださらないかな、と思っていたのでコメントがとても嬉しいです。 
確かに、 これは神様からのご褒美だったのかもしれませんね。 お友達のお姉さんの演奏はドイツに住んでいた時に聞いたことはありましたが、その後はCDでしか聞いたことがなかったのです。 大好きな演奏です。  それに、お父様のお話を伺うことで、 色々と考えさせられることがあり、今回のドレスデン訪問が深い意味を持つようになりました。 このお姉様についてもストーリーがあり、 ベルリンの記事で多分取り上げるかもしれません。  さなえさんもお元気でお過ごしくださいね。


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