ドイツ・クリスマスマーケットの旅 ドレスデン 2
二日目は、ドレスデンの観光をしました。
まずはツヴィンガー宮殿に・・・・ ここはザクセン王国の栄華を物語る巨大な宮殿でしたが、 現在では様々な美術館、博物館として利用されております。
この日の目的は、 ラファエロのマドンナの絵があるアルテマイスター絵画館です。 他にもフェルメールやジョルジョーネなどをはじめとした有名な画家の絵もたくさん展示されています。 内部は写真撮影できたと思うのですが、 絵をみることに忙しく写真は撮りませんでした。
私のお目当て
事前にオンラインでチケットを買って行きましたが、 朝一番(10時ごろ)で行ったせいか団体客も少なく、切符売り場もそれほど混んでいませんでした。出る頃になると、 美術館もかなり混雑してきておりました。
予定では絵画館だけをみるつもりでしたが、 母が思ったよりも元気でしたので陶磁器館の方も見学しました。
マイセンの工房が参考にしたと言われる日本や中国の陶磁器や、マイセンのアンティークの焼き物などとても充実しており面白かったです。
また、窓から見える宮殿全体の様子がとても美しく、 入って良かったな、と思いました。 晴れていれば、 宮殿の屋上というかテラスに上がることもできます。 下から宮殿を見上げるよりも上から全体像を眺めると宮殿を一層素晴らしく見ることができますのでオススメします。
ゼンパーオーパーの入り口です。 クリスマスツリーがとても素敵でした。
ゼンパーオーパーの中は、オペラやバレーに行かなくても、ツアーで見学することができます。 ただし毎日というわけではないようで、 私たちのドレスデン滞在中は昼間の見学は到着日の午後と、 出発した後しかありませんでした。 到着した日は、母の体調がはっきりしませんし、予定を入れることで無理をしてしまうので今回は内部の見学は諦めました。 二日目、三日目は、夜の見学ツアーもありましたが、なんと夜の10時とか11時とか!!??? これまた母には無理ですが、夜の見学もオペラ座がライトアップされていて綺麗だったかもしれません。 内部も綺麗に修復されていて絢爛豪華なオペラ座の雰囲気をたたえているようです。
レジデンスの前に馬車が止まっていました。 雰囲気がありますよね。
レジデンスシュロスの壁にある、 有名な、君主の行列の壁画・・・・アウグスト強王により建てられた宮殿の壁に、2万4千枚以上のマイセン磁気タイルが使用されたモザイク画です。高さ8m 全長100mあり、35人のザクセン君主が描かれています。
ゲーテが、’ヨーロッパのバルコニー’ と呼んでいたブリュールのテラスから・・・・
エルベ川沿いに片側はエルベ川、もう片側は美しい建築物を眺めながら景色を楽しんで散策することができますが、 とても寒かったので私たちは少し上がって景色を眺めてすぐに降りました。笑
おまけにせっかくの橋が修理中で・・・・・
本当は、この橋を渡って新市街の側から、 こちら側(旧市街側)を眺めると本当に美しいのです。 特に夜、旧市街の宮殿や教会がライトアップされた光景は、かなりフォトジェニックです。
この後、そろそろお腹が減ってきたので、先ほどのレジデンスの中にあるシュタールホッフ(馬場)のクリスマスマーケットに行きました。
ここのクリスマスマーケットはとても楽しかったので、次回、たくさんの写真とともにご紹介したいと思います。
すっかりお腹がいっぱいになって満足した後、 母がまだ元気があって観光したいというので、トラムに乗って新市街に向かいました。
新市街には、 ギネスブックに載っているという世界一美しい牛乳屋さんがあるのです。
ここは、中は写真撮影禁止ですので、 ぜひこのリンクした記事を読んで見てください。
気取った立派な牛乳屋さんなのかな? と行ってみたら、外から見ると割とボロい感じ 地味な感じでしたし、中の店員さんもごく普通のお店のようで丁寧に対応してくださいました。 ここにはチーズや牛乳の他に、色々と美味しいお菓子やスナック、レトロな缶や石鹸などもあって、売っているもの全て含めて美しいお店でした。
最近旅に出るたびに、もしもっと若かったらアレヤコレヤと買いまくっていたのではないか? と思いますが、最近は物欲が少し落ち着いてここではチーズの塩味のクッキーを買っただけでした。笑 でもとっても美味しいクッキーでしたよ。 あまりに美味しくやめられなかったそうで、 ほとんど母に食べられました。 笑
そして、この二階にはカフェ・レストランがあり、 そこでお茶をしました。
乳製品のお店ですので、 ケーゼクーヘン(チーズケーキ)と、ドレスデンの地方菓子でもあるアイヤーシェッケをいただきました。
アイヤーシェッケも、チーズケーキの一種です。 食べたことがなかったので、ドレスデンにきたらぜひこれを食べないとと思っておりました。
でも、もし口に合わなかったら困るな・・・・・・ と思い、チーズケーキとアイヤーシェッケを一つづつ注文したのです。
が・・・・・・・
これが、超美味しい!!
下のリンクから借用しました
ケーゼクーヘン(チーズケーキ)よりもふんわりとして、 ほっぺたが落ちそうなくらい美味しいケーキでした。 こんなことならアイヤーシェッケを二つ注文すればよかった!!! この後、 他のお店でも必ずアイヤーシェッケを見かけたのですが、 ここのものが本当に美味しかったので、別のものを試して見るのが怖かったのでやめました。
この牛乳屋さんの隣にはレトロなからし屋さんもあり、 この通りは面白い通りでした。 新市街と言っても古い建物が残っていて落ち着いた良い雰囲気でした。
そうそう、ドレスデンの旧市街には、修復された昔の豪華な建物の中にレストランやカフェを開いているチェーンがあるのです。ガイドブックなどにも必ず紹介されている有名店です。 事前に写真やメニューなどをみてなかなかいいなと思ったので、そのレストランの一つに行きました。 また偶然入った素敵そうなカフェがまたそこの系列でした。 雰囲気はとても良い感じですし、どちらかというと年配のお客さんでいっぱいなのですが・・・・・・・・・・・・
はっきり言ってお料理もお菓子も味は今ひとつでした。 一見美味しそうなのですが、いわゆる ’チェーン店’ のお味でした。 レストランはフラウエンキルヒェの周辺にいくつか、 ゼンパーオーパーのすぐ前にカフェが・・・と言えば事前にネットでお店を調べるとすぐにどこかは分かると思うので、あえてどのお店かは申し上げません・・・・・・。
ですので、ドレスデンで美味しいお菓子を食べたいと思ったら、 ここか、あるいは後でご紹介したい有名カフェに行かれるのが確実かと思います。 せっかくはるばる旅行にきたのですから、 ぜひとも本当に美味しいものを頂きたいですよね!!!
さて、 ここでこの日の観光をやめておけばよかったのに、 ケーキをたくさん食べてお腹がいっぱいになった母が、少し歩いて消化したいというので、 予定になかったクンストホッフ・パサージュまで足を伸ばしました。 このお店から徒歩で行けます。
ところが、 急に雨が降り出し冷えてきた上、 みるみるうちに日が沈んでしまい、 真っ暗な中、古い曲がった石畳の道がさらに濡れたところを歩かなければいけなくなり、前日、日本から到着したばかりの母にとってはあまりにも大変でした。 晴れた、明るい夏の日ならばきっとよかったと思うのですが。
まだ4時過ぎだというのに、もう夜中のように暗いのです。 やっとクンストホッフについたのですが、 何しろ真っ暗な上雨脚が強くなり、 何が何だかよく見えないし寒いし怪しげだし・・・・で散々でした。
昼間だったら楽しそうよね・・・・・ と言いつつ疲れ切った母の顔・・・・・・・ 滝涙
幸い、中に入ったお店で、母が探していた素敵なカードを見つけたので少なくとも行った甲斐はあってよかったのですが、 疲れすぎないようにもっと気をつけなければ行けないと、 本当に深く反省した出来事でした。
ここには、いろいろなアーティストが手作りの工芸品を売っている個性のあるお店が並んでいて、 天気の良い昼間に行ってみたら素敵なカフェもあるし、本当にとても楽しいところだと思います。 今改めてネットの写真を見て、こんなところだったのか! と真っ暗な雨の中の寒々しい光景とのあまりの差に驚く私でした。笑
古い石畳は、良い靴を履いていても普通の道を歩くよりもずっと疲れるもので、 その日は母どころか私まで足が筋肉痛になってしまいました。
新市街のこの辺りには、レストランやカフェなどがたくさんあり、とても面白そうな雰囲気でした。 もしドレスデンにもっと長く滞在するのなら、食事は観光化された旧市街よりも新市街の方が美味しく面白いレストランが見つかるのではないか? と思いました。
帰りはトラムでまた旧市街に戻り、ホテルにやっと無事に着いた時にはホッとしました。
by tomomato
| 2017-12-15 17:11
| お出かけ
|
Comments(6)
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alpinistin at 2017-12-16 06:15
Tomoさん
おかえりなさい。ドレスデン、私もクリスマスの時期に母と一緒に行ったことがあるので、懐かしい気分になりました。シュタールホーフのクリスマス市も行きました!うふふふふ。
それにしてもお母さま、お元気ですね。時差ぼけもものともせずに、初日から極寒のドレスデンを闊歩するなんて、尊敬してしまいます。
見知らぬ土地の暗闇で、疲れている上に冷たい雨に降られるなんて心細い思いをしてもTomoさんが一緒なら大丈夫って、いつの頃からか母と娘の立場が逆転でしているんですよね〜。私の両親も同じです。二人してパリへ遊びに来た時、私も彼らを訪ねていったのですけれど、土地勘もない上にあんまり上手ではないフランス語でこちらも一杯一杯だというのに、すっかり頼られてしまって、しっかりしなければ!と、なんだか疲れてしまったのも良い思い出です。(笑)
お母さま、今頃日本でドイツのお土産話と娘自慢で盛り上がっていることでしょう。うふふ。
次の旅日記、楽しみにしています。
おかえりなさい。ドレスデン、私もクリスマスの時期に母と一緒に行ったことがあるので、懐かしい気分になりました。シュタールホーフのクリスマス市も行きました!うふふふふ。
それにしてもお母さま、お元気ですね。時差ぼけもものともせずに、初日から極寒のドレスデンを闊歩するなんて、尊敬してしまいます。
見知らぬ土地の暗闇で、疲れている上に冷たい雨に降られるなんて心細い思いをしてもTomoさんが一緒なら大丈夫って、いつの頃からか母と娘の立場が逆転でしているんですよね〜。私の両親も同じです。二人してパリへ遊びに来た時、私も彼らを訪ねていったのですけれど、土地勘もない上にあんまり上手ではないフランス語でこちらも一杯一杯だというのに、すっかり頼られてしまって、しっかりしなければ!と、なんだか疲れてしまったのも良い思い出です。(笑)
お母さま、今頃日本でドイツのお土産話と娘自慢で盛り上がっていることでしょう。うふふ。
次の旅日記、楽しみにしています。
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fran9923 at 2017-12-16 09:09
こんにちは!!
ドレスデンのクリスマスマーケットにいらしてたのですね。
お母様もようやく行きたかったところにとうとう行けて、しかもお元気で、本当に良かった。
ドレスデンには昔ベルリンから日帰りで行きました。
あの大戦からの復興には心の底から驚愕するほどの熱意と行動力で美術品を守り、建造物を復活させたことを知り、驚き以外の何物でもありませんでした。
私はほとんど美術館にしか行きませんでしたので、美しい牛乳屋さんは知りませんでした。知っていたら行ったのに!!残念。
そうそう、エルベ川でこの橋をスケッチしましたよ。
この旅の後、エルベ川が氾濫して町中水浸しになったことがありました。
でも一番美味しいと言われるドレスデンワインを買って帰りましたよ。
実はこの街で一緒に行った友人のお嬢さん夫妻が大げんかしてその後離婚したので、忘れようにも忘れられません。爆
本当に素敵な街でした。
ドレスデンのクリスマスマーケットにいらしてたのですね。
お母様もようやく行きたかったところにとうとう行けて、しかもお元気で、本当に良かった。
ドレスデンには昔ベルリンから日帰りで行きました。
あの大戦からの復興には心の底から驚愕するほどの熱意と行動力で美術品を守り、建造物を復活させたことを知り、驚き以外の何物でもありませんでした。
私はほとんど美術館にしか行きませんでしたので、美しい牛乳屋さんは知りませんでした。知っていたら行ったのに!!残念。
そうそう、エルベ川でこの橋をスケッチしましたよ。
この旅の後、エルベ川が氾濫して町中水浸しになったことがありました。
でも一番美味しいと言われるドレスデンワインを買って帰りましたよ。
実はこの街で一緒に行った友人のお嬢さん夫妻が大げんかしてその後離婚したので、忘れようにも忘れられません。爆
本当に素敵な街でした。
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at 2017-12-16 17:11
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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tomomato at 2017-12-16 17:59
alpinistinさん、そうなのですよ、その通り。^ー^ わかってくださる方がいて嬉しい! 前にドイツに住んでいたことがあるのですが、それでも最近カオティックなDB(ドイチェバーン)には時々ひどい目にあい、 言葉がわからなかったら一体どうなるんだ? と一人ならともかく母を連れての旅でヒヤヒヤしました。 母にもしものことがあっては困るので、 色々と神経を使うのですが、それでもこんなに遠くまで来てくれることが嬉しくて・・・・・ 遠くに住んでいる親不孝をつくづく思い知らされます。 前回の南フランスは、 フランス語ができるくまとさんに用心棒、通訳、運転手で付き合ってもらったのですよ。 前にパリに行ってフランス語なしで散々な目にあいましたから。他の言語喋れない人が多いですものね・・・・ 涙 alpinistinさんのご両親もご旅行がおすきなのですね!
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tomomato at 2017-12-16 18:02
fran9923さん、 お〜 ドレスデンワインって美味しいのですね! の見損ないました!! え? 離婚!?? ドレスデンの喧嘩で! 笑 って笑っちゃいけませんが。 素敵な街ですよね。 私が90年代に訪ねた時と全く印象が変わっているので、フランさんももし訪れたらびっくりなさるかと思います。テーマパークのように(って変な表現ですが) 素晴らしい建造物だけが修復されて、様変わりしています。 ドレスデンだけでなく東ドイツの街を訪れると、否応無しに過去の歴史と向き合わざるを得ませんよね。 色々と考えさせられ、感慨深い気持ちになるのです。
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tomomato at 2017-12-16 18:04
鍵コメkちゃん、 私も前に行った時には、綺麗だけれど暗いところだなあって思ってた。今回はその暗さがだいぶ消えていてすごく驚きました。 このケーキは当時もあったはず。 ザクセン州のケーキだから。 この牛乳屋さんは昔から有名だったらしいけれど、日本に紹介され始めたのは最近のことみたいよ。 とても素敵なお店だった。いつか機会があったらまた訪ねてみてね。 そして奮発してぜひこのホテルに!!(クリスマスマーケットの時に!!)