kumato in Japan 1
9月のはじめに、kumatoさんと一緒に日本に帰ってきました。
その日はうちの近くの温泉にて、長いフライトの疲れを癒しました。 そこで初めて岩盤浴をしたkumatoさんでしたが、 光と川のせせらぎなどの自然の音が流れる岩盤浴をして、(そのほとんどの時間いびきをかいて寝ていました。笑)
’そうか、都会の人たちはこういうので癒されるんだね・・・・’
としきりに関心しておりました。 普段は、 本物の川で冷たい水で水浴びをしたあと、暑く焼けた岩の上でじゅわ〜っと岩盤浴?しているkumatoさんですから、 人工的な自然を味わうのがすごく不思議だったようです。
私は時差ボケがひどいので、 普通、帰国翌日は絶対にどこにも出かけないのですが、 一日も無駄にしないkumatoさんに付き合って横浜トリエンナーレに行ってきました。
母も行きたいというので三人で横浜に繰り出したのは良いのですが、 あらかじめネットで調べていて う〜〜ん いまいちかなあ? と思っていた通り、 私たちにとっては今ひとつでした。 (この巨大な作品は良い方・・・)
写真もいろいろとったのですが、見返して見てもやっぱり今ひとつ感動はできませんでした。 これはいいね、と思いしばらく足を止めて見るものもいくつかありましたが、 残念ながら本当にわずかでした。
kumatoさんや私の趣味嗜好は、 もはや時代遅れなのでしょうねえ・・・・・
母は、 そうか〜 今はこういう時代なのね・・・・・・ とだんだん疲れてげんなりしていくばかり・・・・
出かける前に、絶対にお母さん向きじゃないから来ない方がいいよ・・・ とは忠告はしていたのですが・・・・
ただ一つ、突出して私たちが好きだった作品がこれです。
トリエンナーレと平行して行われていたBank art での展示の一つです。
移りゆく光と、お花が、 この世にないような光景、けれども自然にそこにあるような、 なんとも言えない幻想的な風景を作り出していて、思わず見とれました。
この、ポリ袋で作られたお花畑と、 光の作品が混ざったものが本当に素晴らしかった。 久しぶりに良いものを見た、 来てよかったとその日、初めて思いました。
刻々と変化していく光と陰の表情を三人ともぼーっとしばらく眺めていました。
母は、その前の椅子にゆっくりと座って、
’ここ、癒される〜 疲れが取れた〜〜 ’
とゆっくりしていました。
ところがそれで終わればよかったのですが、そのあと最後に、
この開港記念館の地下で行われていた大きな展示で
こんなもの見ちゃって、 すっかりげんなりしてました。笑
戦争をテーマにしていて、かなり真剣・深刻なテーマだったのでしょうがないのですが・・・・
母は歳をとってからさらに感覚知覚が鋭敏になってきたようで、 ちょっとエグいもの、不愉快なもの、恐ろしいものが本当に生理的に耐えられなくなってしまったようで、 現代芸術を見るときにも、 とても過敏に反応します。具合が悪くなることもあります。 それは、頭でどうこう考えてというものではなく、無意識により深いところに影響を与えてしまうようです。
芸術が無意識化に与える影響というものについて、とても考えさせられます。 作家さんたちはもちろん、いろいろな目的があって作品を作られているのだと思いますが、 そして意図的にエグいもの、暗いもの、衝撃的なものを表現していく自由はもちろんあると思うのですが、 自分が製作していく側に立つとしたら、 どういうものを目指していきたいか、 ということをよく考えさせられます。
横浜開港記念館や倉庫街のあたりは、私が中高生の頃、よくイーゼルを持って一人でトコトコ絵を描きに行っていたところなので、とても懐かしいのです。 倉庫街は、当時は塀に囲まれていて、恐らくは立ち入り禁止だったところに潜り込んで絵を描いていたのですが、今とは全く違う風景でしたので時の変化に本当に驚いています。
夜はそのまま、 兄や甥と合流して中華街で会食をしました。 kumatoさん、中華街がとっても楽しかったようです。
by tomomato
| 2017-10-05 00:18
| お出かけ
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