コートダジュールの旅 3
さて、三日目、 予報では雨が降るとか、 なんとなく空が曇っていました。 念のため傘を車に積んで出発!
この日は、アンティーブまで足を伸ばしました。
今回の旅では、 よくkumatoさんと喧嘩してしまいました。 一つは、車の運転に関して・・・・・・
今回のフランス旅行は、 kumatoさんが南フランスをあまり旅行したことがないから一緒に行きたいということで、それならば車も運転してもらえるし、kumatoさんはフランス語も話せるし大歓迎!用心棒になってもらえるし! ということで三人で行くことになりました。
シチリアの時に、結構大変だったので、 今回こそは、少しは車関係のことを準備してほしいこともきちんと伝えました。
kumatoさん用に前もってドイツ語のミシュランのガイドブックをプロヴァンスとコートダジュールのそれぞれ二冊を購入し(かなり高い)、大体の予定も印刷して、車のことは任せても良いかしら?? と念を押していたのですが、
’大丈夫、大丈夫!!任せておいて!!’
と自信たっぷりでしたので、 その言葉を信じることにして、 私は車関係のことはあまり準備していませんでした。(浅はかな私)
はい、 確かにkumatoさんはとっても忙しかったです。 間に手術なども入り、それどころではなかったのもわかる・・・・ が、今回の旅行を決めたのはすでに二月。 それ以来、 夜な夜な、 時間がある時には映画をネットでダラダラ見ている姿を私は見ているのです。 時間はたくさんありました。 全然下調べをしている様子もないので、大丈夫かな・・・・・ とは思っていて、 車関係のこと大丈夫?と幾度か確認したのですが、
’大丈夫、大丈夫’
というので、あまりうるさく言ってもいけないと思って黙っていました。
まあ、いざとなればナビもあるし・・・・と。
ところが!!!
kumatoさん、私が立てた予定が書いてある紙を、私と一緒にこことこことここをこういうふうに回ろうと思っているから、 と説明した時に見て以来、 一度も目を通していなかったのです!! せっかく買ったガイドブックすら見ていない!!! 大体の位置関係すら、私が説明したにも関わらずわかっていない!! 目的地に駐車場があるかどうかの確認なんてそんな高度なこと、もちろんしていない!!
おまけに、フランスの地図すら用意して来なかったのです!!! 驚愕
地図のことは前もって確認していて、 ’もっているから’ と言う言葉を信じていたのですが、 持ってなかったらしい。
しないならしない、できないならできないと言ってくれれば、 私は無理をしてでも頑張ってちゃんと下調べをして地図も用意して行ったのに!!
そこまでなら、100歩譲って許せる・・・・・
頭にきたのは、 それにも関わらず、
ナビを使いたがらないのです!!
最初のうちは、使いたくないのなら仕方がないし、ナビも時々とんでもないヘマをやらかすことがあって、シチリアでも散々な目にあったことがあるのでまあいいかと黙っていたのですが、 地図もなく、下調べもしておらず、 標識だけ頼りに土地感覚もないのに運転するのですが、 それが全くうまくいかなかったのですよ。
全ての行き先において、いちいちその度迷って、 それでどれだけ時間を無駄にしたことか。
アンティーブにいくにあたっても、大きな街だから間違えるはずがない! と言いつつ、 ニースを抜け、アンティーブに着くまでにも結構苦労して、 挙げ句の果てに、 アンティーブでの目的地、ピカソ美術館にいくはずが、全然違う場所に連れていかれました。 それでも’いい加減にしてよ’という言葉をぐっと堪え、 kumatoさんがやっぱりナビを使おうというまで待つには相当忍耐がいりました。 そうやって何日迷い続けたか??
ナビを使ったら使ったで、 ナビに慣れていない人なので、 私が一緒にナビを見聞きしながら、
はい、次の角を左、 そう、そこを左!!! 違う! そっちじゃない! そこだってば!!
などといちいち言わないといけないので、 ひと時も気を緩めることができず、 自分で運転するのと同じくらい疲れました。
しかも、ナビと、道路の状況がすんなり理解できない、あるいはgpsの反応が遅くて間に合わない場合、私の指示が少しまごついたり間違えたりするとkumatoさん、イライラして怒るのです!! しまいには嫌になってじゃあ、自分でナビを見て運転してください、もう何も言わないから・・・・ と黙ったら、 全然運転できないので、 ’ 助けて〜’ と言ってくるし・・・・ 涙
あともう一つ・・・・・kumatoさん、大きな声では言えないのですが・・・・・・街の中の土地勘がイマイチないのです。 前にベルリンに行った時に驚くほどの土地勘の無さに驚愕したことがあるのですが、 この人、 山と谷を方向感覚の基準にしている人なので(あと風の向き・・・笑)山や谷のない街の方向感覚が驚くほどない のです。 私は、東京育ちですので街の中は、感覚的に目的地があっちの方向だからこの道をこう通ってこういけば着くはず・・・・と大体わかる場合が多いですし、地図もパッと見ればここがこれだからあちらにいけば良いはず、 と比較的理解が早いのです。
大体、98パーセントくらい正しいです。
ところがkumatoさん、 私のいうことを全く信じないのです!!! いや、信じたがらないのです!! そして一人でさっさと見当違いの方向に歩いて行ってしまうのです。 私は、 そっちじゃない、こっちよ! と言ってそちらの方向に行こうとしていても、違う、こっちだ!! と言い張るか、無視して行ってしまうので、 間にたった母がどうしていいのかわからなくなって右往左往してしまい、仕方がないので私は絶対に間違っていることがわかっていてもkumatoさんに渋々従うという場面が何回もありました。 これって、男のプライドなのでしょうか?? 時には、私が違うわよ、 この通りは何々通りで、教会がここだからこちらよと地図をさしながら説明しても聞こうとせず、わかろうとせず、 頑固に自分の意見を通そうとし、怒り出して機嫌が悪くなるのです。 これには本当に参りました。 たいていの場合、結局は私が正しいことが後でわかるのですが、悔しそうに色々と言い訳をする・・・・ということが旅行中ずっと続いたので本当に疲れました。
ようやく旅の最後の方になって、
’街の方向感覚は君の方が正しいものね・・・・’
と言うようになりましたが、 それまで10日以上バトルしてきたので、本当に疲れました。
な〜んて愚痴をこぼすのはやめにして・・・・
さて、そんなこんなで随分時間がかかってたどり着いたアンティーブでの目的地は、ピカソ美術館です。グルマルディ城というピカソが実際にアトリエとして利用していた海に直接面したお城が、美術館となっています。
ピカソの大きな作品がいくつもあり、また、ヴァロリスで作成された陶器も展示されている他、アンティーブにまつわる他の有名な画家たちの作品も飾られており、かなり見応えのある美術館でした。
アンティーブの街は、 倉庫のようなところに陶器の工房や画家のアトリエなどが並んでいて、その向かいにレストランやカフェが立ち並び、 とても生き生きとした面白い素敵な街でした。 滞在してゆっくりと見て回っても面白いところかもしれません。
ランチは、 ピカソ美術館のすぐそばにある、ミシュラン一つ星のレストランでいただきました。
ランチは、前菜とメイン、あるいはメインとデザートを選ぶことができます。
kumatoさんは前菜とメイン、私と母は、メインとデザートにしました。
kumatoさんの前菜。 アボガドとお魚?
kumatoさんのメインのラム肉。
私と母のお魚。
道に迷ったことは全く忘れて、kumatoさんの満足そうな顔。
このレストラン、 前菜とメイン、あるいはメインとデザートで頼んだにも関わらず、 まず最初に、全員に小さな前菜が出ました。(お魚だったと思います) その後kumatoさんの前菜、そしてメイン、 その後、 デザートの前のデザート、と言う名目でこんなにもたくさんのデザートが出たのです。 四種類のプチフールにクレームブリュレ。
はっきり言って、デザートはこれで十分、いや多すぎるくらいでした。
が、私と母はデザート本番がまだあります。
じゃ〜〜〜ん。
これ、かなり大きいお皿です。
なんて凝ったデザートでしょう! 目の前にお皿を置かれた瞬間、 私も母もオ〜〜〜〜!!! と叫んでしまいました。 レモンのソルベに、 ガトーショコラのようなものです。 このガトーショコラ、ちょっと変わっていて、オーブンから出したばかりでアッツアッツなのです。 フォークを入れた途端に中からチョコレートとレモンカスタードクリームがじゅわ〜〜〜っと流れ出すと言う驚く志向でした。
美味しかったです。 驚きの味でした。 でも、 これの前にあれだけのプチフールとパンナコッタを食べているのではっきり言って多すぎました。 私は、食べきれずに半分以上をkumatoさんにあげましたが、 母は美味しいと言って一人で全部食べていました!!(驚)
でもその後、胃がもたれたと言って、夜ご飯はほとんど食べてなかったけれど、そりゃそうだ〜〜〜
それで終わるかと思ったら・・・・・
このあとにエスプレッソを頼んだら、 それにプラリネとマシュマロが付いてきた〜〜〜〜〜 滝涙。
やめてほしい〜〜〜〜
ティッシュに包んで持ち帰りました。 おそるべきフレンチ。
昔だったらペロリと食べられたかと思うのですが、 年をとったのか最近あまり食べられなくなってしまい非常に残念です。 驚くことに、今回の旅行では、 私と母の食べる量がほとんど同じ、 時々は母の方がたくさん食べていました。 考えてみると、 母が私の年齢だった時、私は20台後半だったはずですが、 その頃の母は、当時の私と同じようにものすごい量を一緒に食べていました。 ちょうどその頃、パリに一緒に旅行に行って、毎日レストランを巡って大ご馳走をペロリとたいらげていたのを覚えています。 今からこんなことでは、私が母の年齢になったら、一体どうなってしまうのか?? 考えると少し悲しいです。
ワインを飲みながらこうやって次から次に出てくるお食事をまったりと食べていたら・・・・・時計を見てびっくり!! なんと2時間半以上経ってしまっていました。
お腹がはちきれそうになり、 観光なんてやめて昼寝をしたいくらいでしたが、ぐっと我慢して急いで次の街に向かいました。
愚痴を書いていたら長くなってしまったのでまた次回・・・・・・
by tomomato
| 2017-06-21 06:59
|
Comments(10)
Commented
by
fran9923 at 2017-06-21 07:43
おはようございます〜!
素晴らしい風景と素晴らしいお料理の数々。
そしてお母様がお元気で、お父様の写真を持ってコートダジュールの風景を見せてあげたこと。
モナコがやっぱり可愛らしい国。
私もエズという街には行ってみたいな〜。
kumatoさんの方向音痴が笑った。今まで国内ではなんとかなっていたので自信があったのでしょうね。
次から全部tomomatoさんが決めればいいですね。大変だけど。
いい旅ですね。素敵〜〜!!
素晴らしい風景と素晴らしいお料理の数々。
そしてお母様がお元気で、お父様の写真を持ってコートダジュールの風景を見せてあげたこと。
モナコがやっぱり可愛らしい国。
私もエズという街には行ってみたいな〜。
kumatoさんの方向音痴が笑った。今まで国内ではなんとかなっていたので自信があったのでしょうね。
次から全部tomomatoさんが決めればいいですね。大変だけど。
いい旅ですね。素敵〜〜!!
0
Commented
at 2017-06-21 08:59
x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
tomomato at 2017-06-21 17:29
fran9923さん、本当に母が元気で無事に旅を終えることができ、これ以上は望めません。 モナコは、 国というより、街という感じでした。 でもみたこともないような超お金持ちがわんさかいるようで、 格差を感じました。笑 次回から、もう期待しません。 (きっぱり) 今回は、前回のシチリアが結構酷かったので(旅行は素晴らしかったですけれど) ちょっぴりチャンスというか、試しに信頼してみることにしたのです。 が・・・・・・・ どうりで、休暇に新しいところに行こうとせず、いつもおんなじところばかりに行くと思った・・・・・・ っていうか、そういう休暇しかしたことがないので、こういう日本人的な旅は不得手なのかも。 全て自分で調べるのは本当に大変ですが、それが一番円満に行くかもと思いました。 涙
Commented
by
tomomato at 2017-06-21 17:32
鍵コメさん、 アンティーブは本当にいい感じの街だった〜 っていうか南フランスの街はそれぞれ違って魅力的で楽しいところね。 次の旅行・・・・ 果たして母と三人の旅がまたあるかはわからないけれど、次からはきっと大丈夫。私が学びました。 kumatoさんにはもう期待しないと・・・・・・ きっぱり。 大変だけれど私が隅々まで調べま〜す。 それも疲れるけれど、 それが一番お互いにとって楽かもしれない・・・・ でも道順についてはもう少し素直になってほしい.... なんであんなに頑固だったのか???
Commented
by
shigezo09 at 2017-06-21 17:44
へ〜kumatoさんて怒ることあるんだ、、、お腹空いてたんじゃないの?(笑)
Commented
by
tomomato at 2017-06-21 20:11
shigezoさん、 kumatoさん、いつもお腹空かせてます。 (絶望) kumatoさんが機嫌が悪いのは、疲れている時かな?? 気持ちに余裕がなくなるからだと思います。 私もそうなので、二人で疲れている時が一番最悪・・・ 涙
Commented
by
Saki
at 2017-06-27 11:54
x
グラスを持ったkumatoさんの満足そうな姿!!!
本当に幸せそうで笑っちゃいました。
運転に関しては、うちの太郎も全くダメですよー。
いままで、tomさんところと全く同じ感じで、
かなり喧嘩してきたのでわかるわー、その苦労。
ナビ使いたがらないし、ナビが右折といっても左折するくらいだし。
今ではどんな遠出でも近場でも、私が運転です。はい。
お料理美味しそうねー。
本当に幸せそうで笑っちゃいました。
運転に関しては、うちの太郎も全くダメですよー。
いままで、tomさんところと全く同じ感じで、
かなり喧嘩してきたのでわかるわー、その苦労。
ナビ使いたがらないし、ナビが右折といっても左折するくらいだし。
今ではどんな遠出でも近場でも、私が運転です。はい。
お料理美味しそうねー。
Commented
by
tomomato at 2017-06-27 15:32
Sakiさん、え? 日本人の型でもナビが使えない方がいらっしゃるのですね!? そうなの。 ランナバウトで、二番愛でろって行ってるのに一番目で出るし、って言うか毎回、ここ?ここ? って私に確認するし! ただ、ナビが、完全に間違えている時も時々あって・・・・・ 標識と地図と、音声と全て見てないといけないから大変なのはわかるのですが・・・・ 同じような方がいると聞いて少し安心しました・・・・って安心してちゃダメか??
そう、自分で運転した方がストレス少ないかもしれません。
お料理、とても綺麗で美味しかったです!^ー^
そう、自分で運転した方がストレス少ないかもしれません。
お料理、とても綺麗で美味しかったです!^ー^
Commented
by
papricagigi at 2017-06-27 23:03
Kumatoさんたら。。。またやらかしちゃったのね〜(笑)。去年もtomさんにお叱りを受けてなかった?? あははっ。それでも「道に迷ったことは全く忘れて」楽しむべきところはちゃーんと楽しんでいるの、いいわぁ〜♪ kumatoさんの立ち直りの早さ(切り替えのうまさ)、大好き!(そばにいるtomさんは疲れるよねっ。わかるよ〜)
最後のこのデザート。。。食べるのがもったいないくらい綺麗。色使いが明るくて、お皿を見ているだけで元気になりそうね〜♪
ピカソの作品を生で見れるなんて。素敵だなぁ。うっとり。
最後のこのデザート。。。食べるのがもったいないくらい綺麗。色使いが明るくて、お皿を見ているだけで元気になりそうね〜♪
ピカソの作品を生で見れるなんて。素敵だなぁ。うっとり。
Commented
by
tomomato at 2017-06-28 01:21
papricaさん、こういう点については、もう今回で諦めることにする〜 期待したのがいけなかった。 学ぶかと思ったんだけれど、ダメだった〜 kumatoさん、都合が悪い時にはすぐに別の話題にすり替えるのよ。 それで、あれ? 別の話題にして誤魔化してんの! っていつも怒られる。笑 おまけにすごい忘れっぽくて、 こういう自分に都合が悪いことは全て忘れているのよ。 だから幸せでいられるのね。
このデザート、すごいボリュームだった(でかい) 出てきた時に本当にびっくりしちゃった。 そしてフォークを入れて二度びっくり。 中からとろ〜〜じゅわ〜〜とレモンとチョコレートが流れ出してくるのよ。 一体どうやって作ったのか??? すごく美味しかったけれど、一口で十分だったあ〜
このデザート、すごいボリュームだった(でかい) 出てきた時に本当にびっくりしちゃった。 そしてフォークを入れて二度びっくり。 中からとろ〜〜じゅわ〜〜とレモンとチョコレートが流れ出してくるのよ。 一体どうやって作ったのか??? すごく美味しかったけれど、一口で十分だったあ〜