冬に備えて
去年までは、 うちの家の修復の際に出た古材や、元々大昔から? 家畜小屋に放置されていた薪などで薪ストーブの薪をまかなっていたのですが、いよいよ使い切ったので今年は薪を買うことにしました。 最初、近所の人が扱っている地元の薪を買う予定で注文をしたのですが、 持ってくると約束した日に持って来ない・・・・翌日も、翌翌日も来ない。
連絡も無い・・・・・ そのままkumatoさんはスイスに行ってしまったのでうやむやになってしまってしました。 (イタリアではよくあること)
ここの所とっても暖かいので、 冬の支度を考える気分でもなくkumatoさんが帰って来てからも放置してあったのですが、 そろそろ連絡しないと・・・ と思っていたところでアンドレアに会いました。 しかも木を切っているところに!
’今年はそろそろ薪を買わないと行けないんだよ〜。 注文したけれど来なくてね〜’
なんて話をしたら、アンドレアが是非、 自分の薪を買って欲しい!!! と言うのです。
アンドレアは、この辺りのあちらこちらに家だの森だの所有していて(若いのにね・・・お父さんやお母さんが家族から受け継いだものだと思いますが)、それらの森の管理もずっとしています。 木を伐採して、積み上げて、 そうしておいておいた木をそろそろ使わないといけないけれど自分では使い切れないので、買ってくれる人がいたら嬉しいとのことでした。
ぐずぐずしていると私たちが注文した人から連絡が来ると思ったのか? 話はトントン拍子に進み、早速翌日!??? 持って来てくれました。
うちは、 村の道路から50mくらい離れていて車は入れないので、トラクターで森から運んで来てもらった薪をとりあえず村の広場に置いてもらいました。 これがまず一度目。 二度目はこの1、5倍くらい、3度目も二度目と同じ量です。
これをせっせとモトキャリオーラに積んで、 うちの前まで運びました。
これが結構大変だった〜〜〜 合計何往復したことか? モトキャリオーラがそれほど大きくないので、 行ったり来たり各回、少なくとも10往復は軽くしたと思います。(合計30往復以上) 積み上げては運び、家の前に積み上げて、 そしてまた戻って積み上げては運び・・・・
運んで来てくれた人(アンドレアの仲間)だって大変。 一人でトラクター一杯に積み上げて持ってくる訳ですから、 朝から本当に一日がかりでした。
二回目を運び終わって三回目を持って来てくれたところで日が暮れたので、 申し訳ないけれど三回目の薪は広場に放置して、今朝続きをやりました。
私は、一昨日キツい山登りに行った上に、昨日の薪運びを頑張りすぎて今朝起きたら全身が痛く、 それでも無理して頑張ろうと思ったのですが、積み上がった薪がかなり高くなっていたので・・・・・・・その上に薪をのせようと思って持ち上げた瞬間グギッと背中の筋を痛めてしまい、 早々に挫折しました。 起き抜けに準備体操もしないでこういうことするのはちょっと無謀でしたね・・・・・・ 幸い大したことが無いので良かったけれど。
5トンくらいは軽くあるらしい。
アンドレアの村で伐採された木は、まだ数年森に放置して完全に乾かさないと行けないので、これは少し離れたところにある彼の森の木です。
ほぼすべて栗の木です。 栗は、かなりタールを含んでいるので丸太のままではなく割った状態で3−4年放置して、雨でタールを洗い流し完全に乾かす必要があります。 そうしないとうまく燃えないところか煙突を痛める原因にもなるようです。 これ以上置いておくと、後は朽ちて行くだけなので、アンドレアもさっさと売ってしまいたかったのでしょうね。
でも、彼が汗水たらして木を切り落とし、さらに割って積み上げるという途方も無い作業を経て、さらに数年自然の風雪にさらされた薪を一つ一つ運んでいると、 なんだか単に薪を買って使うのとは全然違う感情がわきました。 これを燃やしてこの冬はおうちが暖かくなり、 そしてその熱でパンを焼き、それを食べるのか〜〜 なんて、妙に親近感と言うか、すべてがつながっているという安心感というか、そんな感情がわいて来て嬉しくなりました。
昔の人達の暮らしは、きっと家族や知り合いが汗水たらして手を使って作ったものや用意したものを使うことで、 意識的にも無意識的にも生活の中につながりを見いだして、 疑い様のない安心感に支えられていたのかな・・・・・ と思いました。
来週、 良い大きさに切る作業をします。 また薪の積み上げ作業が待っている〜〜〜〜 (恐怖)
よく働いたときにはおやつが必要。 アーモンドといちぢくのビスコティ。
練乳スペルト・ビスケット。 夏にかき氷にかけるつもりで、 気づいたら夏が終わってしまっていたので困っていた練乳を使う為に作ったもの。
この、練乳スペルト・ビスケットが、結構後を引く・・・・ おやつの時にはヤギのリコッタにお庭のラズベリーソースをかけて食べましたが、(美味しかった!) その後ついついぼりぼりやっていたらなくなってしまった・・・・・・
by tomomato
| 2015-11-11 01:29
| 石の家の話
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Comments(8)
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fran9923 at 2015-11-11 10:03
tomoさんこんにちは〜!
すごい量の薪ですね〜。
でも一冬分と思えばこんなものなのかもしれませんが、これからもう少し短く切らなくっちゃいけないのでしょう?
本当に腰にきますよ。気をつけてね。
近くにアンドレアというお友達がいて、刺激になっていいですね。
それにしても体力が半端ないですね。
そのうちtomoさんもマッチョになるかも!
すごい量の薪ですね〜。
でも一冬分と思えばこんなものなのかもしれませんが、これからもう少し短く切らなくっちゃいけないのでしょう?
本当に腰にきますよ。気をつけてね。
近くにアンドレアというお友達がいて、刺激になっていいですね。
それにしても体力が半端ないですね。
そのうちtomoさんもマッチョになるかも!
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tomomato at 2015-11-12 17:03
fran9923さん、 これは凄かったです= 昨日も私もkumatoさんも直りかけていた風邪がひどくなり、一日だるい感じで過ごしていました。年取ったら誰かに頼まないと無理だなあ。 彼は自分でやる気でいるけれど。アンドレアは本当に面白い人で、どんな人になるのかものすごく楽しみにしています。 アイディアも実力も、人間性もすごい! もちろん体力、無限! 私はマッチョになる前にたおれそ・・・
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pot-eri at 2015-11-12 17:03
薪のこと、いつか私も対策を考えなくてはいけないのを知ってはいるけれど、今のところ蓋をしている(笑)まだストーブも無いしねー!
kumatoさん、お疲れさまでした☆
kumatoさん、お疲れさまでした☆
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鬼藤千春の小説・短歌
at 2015-11-13 04:01
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はじめまして!あるブログを拝見していたら、このブログに出会いました。私もブログを開設しています。「鬼藤千春の小説・短歌」で検索できます。一度訪問してみて下さい。よろしくお願い致します。
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tomomato at 2015-11-13 07:14
poteriさん、poteriさんのところの道路は車が入れるでしょう? それだとそれほど大変ではないかも。 でも、どのように保存するかとか、色々と考えることあるよね。 でも、 それはまた必要になったら〜〜。私もkumatoさんも今日もまだつかれてるのよ〜〜 昨日はほんとうにだら〜って感じだった。年だわ〜
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tomomato at 2015-11-13 07:14
鬼富士千春さん、ようこそいらっしゃいました。 これからもどうぞよろしくお願い致します。
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africaj at 2015-11-13 11:21
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tomomato at 2015-11-14 18:03
背中の筋はすぐにアニカを塗ったので大事に至らなかったー。良かったー。でも疲れが尋常じゃなくて、今週は使い物にならなかったわ。マキって燃やしても暖かいけれど、準備するのもあったかいのよ。笑