新たな計画







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さて、私は日本に月曜日についたというのに未だにジェットラグ、今回は長いです。 今朝は5時ごろに目を覚まさないと行けなかったのですが、 何とそれで緊張して? 昨夜、1時間しか眠れることが出来ませんでした。 その割には元気です。  
早くジェットラッグ、過ぎて欲しい〜〜〜!!!






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今日は日本の話題ではなく、若き天才建築家・アンドレアの桃源郷の村に行った時のお話を・・・・

私達の家の作業がとにかく一杯一杯なので、この日は一気に車で山を登り、アンドレアの村を訪ねました。 今日の目的は彼の家ではなく、 村の入り口にある教会 です。







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この教会は相当古いものの様です。 17世紀くらいに一度改築された後があります。  今では教会としては機能しておらず、アンドレアがこの村の修復に力を入れるようになるまでは、開かずのドアで放置されておりました。







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外はシンプルで小さめの可愛い教会なのですが、中に一歩足を踏み入れると、 バロック? いやロココ? 風の装飾が祭壇にされています。 (私の趣味ではありません。 残念)





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なんと、kumatoさんが、 アンドレアに頼まれて、この祭壇の絵を描くことになっているのです。 

私達の家の設計にあたって、アンドレアはずいぶんと助けてくれたのですが、 その彼に対する支払いが、 この祭壇の絵を描くこと という約束になっていました。 


打ち捨てられた教会を再生したいと言う思いで、アンドレアは地元の神父さん達や役所に問い合わせ、この教会の祭壇画を新たにする許可を得ることが出来ました。 オリジナルは盗まれたのか、 破壊されたのか? 分かりません。  写真は残っているとのことです。  テーマは、 この教会に由来する3人の聖人だそそうです。 (名前は忘れてしまった・・・)  その白矢がkumatoさんにたったというわけ・・・・ 

kumatoさんもノリノリです。 

本当は4月からもう絵を描くことが出来るかも・・・・・祭壇画にも取りかかれるかも・・・・ (2月くらいに引っ越しは全て終えて!!! 爆) 

と言っておりましたので、 4月に入って待てなくなったアンドレアが とりあえず寸法を取りに来い!!! 017.gif と言うので、 出かけたのです。






祭壇から教会の入り口を見た所





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シンプルな教会です。このシンプルさの方が、私は好きなのですが・・・・・






後は絵を描くためのインスピレーションのために、教会の色合いを写真に撮りました。




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はがれた壁の色合いがすごく奇麗で飽きません。 こういう質感は、 時間とともに出来上がるもの。 その時間の流れやその時間の中で起こったこと全てが、 その質を作り出しているのかもしれません。 











祭壇周りが特に



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ごく彩色で、ごちゃごちゃ・けばけばしているので、これらのものの彩色に負けないような祭壇画となると、 背景がニュートラルな所にかかる絵とは全然違って、 そう簡単ではないのでは? と思います。 周りの装飾とのバランスを考えた絵にしなければなりません。





最後に赤いカーテンを下ろしたら、 初めて背景に負けないインパクトがありましたので、基調は赤になるでしょうか? 035.gif






祭壇の下





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ここにかかっている金の敷物も、17.8世紀のものだそうです。 




さあ、どんな絵になりますでしょうか。 




 乞うご期待!!!!064.gif


って、いったいいつ絵を描き始めることが出来るのだろうか・・・・・????003.gif








オマケ






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アンドレアのお家も着々と進んでいましたよ。 いくつかドアがもう、ついていました。






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ミラノのドーモの大理石の採石場の石を使った特別な窓枠も、窓に入っていました。(本当はこの石は一般には流通していないのですよ。 アンドレアは知り合いの石大工さんのコネを使って手に入れたらしいです。) 









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ペンキが塗られた部屋があったのは驚き! 漆喰のぼこぼこな感じが、うちとはまた違って素朴な感じで素敵です。 ドアも、昔ながらのドアにしていました。右のニーシェに注目!  この三角と四角をあわせたニーシェ、すごく好きです。








ま、



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こんなお部屋もまだありますが。 彼のお家は将来それぞれバスルームがついたベッドルーム9つに、大きなダイニングルーム、2つ台所がつくそうです。将来ここを借りてコースでもしましょうか?  (うちはアトリエがたくさんあるので、あまりベッドルームはありません) 







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ミラノの人が購入したお家も、大きな建設会社が入って修復が始まっていました。  都会人はどのような修復の仕方をするでしょうか?








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けれどもこうして崩れて行く家々も、 まだまだたくさんあります。 






































by tomomato | 2014-05-01 17:32 | 石の家のある所ー0SS0LA | Comments(10)
Commented by enjoy-wales at 2014-05-02 07:19
こんにちは。
kumatoさんと友人のアンドレアさんの関係が、とても良い感じでお話をニコニコしながら読みました。ブツブツ交換(と言う訳でもないかな?)、私も大好きなアイデアです。
この古い教会の寂びた感じが素晴らしいですね。ブルーにグッと惹かれました。この特別な教会に壁画を描かれるなんて、スゴイなぁ。今から出来上がり作品が楽しみです♫
Commented by fran0923 at 2014-05-02 11:19
教会の絵を描くなんて素晴らしいお仕事ですね。
一生に一度のことかもね。
どんな作品になるのか、本当に楽しみにしていますよ!
剥がれた壁って、それだけで強くって素晴らしいマチエールですよね。
スケールが大きくって、日本のリフォームなんてチマチマしてイヤになります。笑
Commented by pot-eri at 2014-05-03 05:47
tomoさん、お里帰り中も更新してえらい! 
早起きだね、ラジオ体操にでも行くの?
kumatoさんの素敵なプロジェクト、これは画家の冥利につきるお話ですね。 20代の頃マチスやコクトーが好きで(今はそれほどでもない。。)南仏の彼らの手がけたチャペルを訪ねた時のこと思い出しました。Kumatoさんがこの土地と教会の空気を感じて、どんな表現を
されるのか、今どんな風にkumatoさんの中で色んな要素と思いが
交差しているのか、と 私までわくわくしてくる!
ブルターニュの工事現場からKumatoさんにエールを送ります!
tomoさんも体調に気をつけて、エンジョイしてね♪
Commented by paprica at 2014-05-03 11:46 x
うはぁっ!!!kumatoさん、教会に絵を描くの?!
めちゃくちゃかっこいいね〜っ(←すっかりミーハーです)!kumatoさんの作品って、きちんと見せてもらったことがないと思う。たぶん。この教会の作品、どんな風に仕上がるのだろうな。tomさんの指摘された様に、周りの色合いとのバランスも考えないといけないし、タダの白いキャンバスに描くのとはわけが違うね。
それにしても、昔の「色」が色あせてもこんなにきれいなんて。うっとりしてしまいました。
日本滞在、楽しんでね!
Commented by tomomato at 2014-05-05 00:33
enjoy walesさん、 お返事が遅れてごめんなさい。 ぶつぶつ交換、いいですよね〜〜〜^0^ 労働交換? お互いのお財布に優しく、そして自分の持っている物で助け合うことが出来るって素敵なことだと思います。 どんな出来上がりになるか、 とっても楽しみです。 乞うご期待! 
Commented by tomomato at 2014-05-05 00:35
fran0923さん、確かに、教会に絵を描くなんてそうそうあることではありませんよね。 kumatoさんも張り切っています。 どんな作品にするのかな? 古い家のはがれた壁に勝る物はありませんよね。 どんなに頑張ったって、 その’過ぎ去った時間’ にかなう物は無い、と圧倒されます。 時間だけでなくそこにいた人達の歴史もはがれた壁の中にはあるような気がします。  リフォーム頑張って下さいね! ^ー^  お返事遅れてゴメンナサイ。
Commented by tomomato at 2014-05-05 00:37
poteriさん、 早起きっていうか、 時差ぼけなのよ〜〜〜〜(滝涙)私は朝苦手なのに、時差ぼけの時だけこうなのよ・・・kumatoさんがどんな作品にするのか、 私もすごく楽しみです。 教会の絵というのはまた全然違う動機ですものね。  どうなるかな〜〜(っていうかいつ出来るのかな?) 私は元気で〜〜〜す!^ー^ お返事遅れてゴメンナサイ。
Commented by tomomato at 2014-05-05 00:38
papricaさん、 かっこいい???^0^  そういっておくね〜〜〜 kumatoさん単純だからかっこい〜っていわれたら喜ぶわ〜〜 あ、言われて気づいたけれど、kumatoさん一応ホームページがあって、絵をたくさんのせてるんだった。 リンクするのすっかり忘れてた^0^  時間があったらリンクするね! とっても健康的で力強く奇麗な絵よ。 あ、そうそう、色あせているからこその美しさってあるのよね。  不思議だよね。 
Commented by africaj at 2014-05-05 10:51
すごい!!祭壇画にkumatoさんが絵を描くのっ(興奮)
設計のかわりにって、なんて素敵な取引っ。
日本人が描いたというフランスの「リンゴの教会」とともに、kumatoさんが書く教会をまわるの、老後の楽しみにするわっ(わくわく)
Commented by tomomato at 2014-05-05 22:04
africaさん、ははは、老後まで待つの〜〜???? まだまだ先の話じゃない^ー^   。そんなに待たなくても・・・・


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