2013年はマリア巡礼で始まる
さて、 朝の2時まで年越しで起きていた私・・・ 翌朝はゆっくりと起きました・・・
朝早くに起きて日の出を見るというすがすがしい年始を迎える人がいるというのに、 自堕落な元旦の朝・・・・
でも、 前日までの快晴から打って変わってミルキーな霧に包まれた、寒くて暗〜〜〜い一日でしたので、 ’ 寝正月 ’ にぴったり?
日本からお餅を買って来ていたので、 コレクション? の中からきび餅を選び、有り合わせの畑の野菜を入れて質素なお雑煮を作りました。
またもや無理矢理つきあわされるkumatoさん・・・・
白みそが、 こちらのオーガニックのお店で買ったものなので、 香りがなくいまいちでしたが、 縁起物ですので贅沢は言ってられません。 ありがた〜〜〜く頂きました。
そして修復・改築中のおうちに向かい、 畑のサラダの根っこから入り、中心の一番美味しい所だけを食い散らすネズミ(あるいはモグラ?)用の罠をかけて来ました。 (もう半分以上のサラダをやられた! )
鹿といい、 ネズミといい、本当にグルメで真ん中の一番柔らかくて美味しい所だけを食い散らし、野菜を全滅させてしまうのが悩みです。 上とか外側だけとかなら、 そのまますればまた生えてくるので許せるのですが・・・・・・
そして寒〜〜〜くて暗〜〜〜い森へお散歩に行きました。 今日はルーポはいなかったので、 新しい道を開拓してみることに・・・・
急斜面の道なき道をぜーぜーはーはー、 ひたすら登り、
うーん 今年の運命を象徴しているかのような・・・・
たどり着いた所には一面の金の草むら。
kumatoさん、 どんどんどんどん創作魂が発展して、 いろいろなバリエーションで星を作っています。 素材になるこのイネ科植物、 ここのは特に太くて最適でしたので、早速収穫しました。 まだまだ作る気満々です。
私のアドバイスを受けて、 違う素材も組み合わせてみることに・・・・ 道すがら柳を採ってきました。 これは基本となる形、 ここからどんどん複雑に発展させて行きます。
kumatoさんと、 クリスマス期間も、 子供達用にクリスマスワークショップとか開いても面白いかもね〜〜〜〜〜、 こうして星を作ったり、 みんなでクリスマスイブのイベントに行ったり、 お料理やお菓子を作ったり・・・・・ などと話し合いました。
これは、ローマ時代の道。
昔はロバに荷車を引かせて荷物を運んだのでしょうね。
この道沿いには、 あちらこちらにこうした小さなチャペルがありました。
それぞれマドンナの顔が違って、面白いのです。
ほら、しばらく行くとまた・・・・・
一体、誰がお金と労力を出してこれらのチャペルを造ったのでしょうか。 教会か、 あるいは地元の人達なのか・・・・・・
おそらく、 これらのマドンナを描いた画家は、 旅人だったのではないか、 村から村へと渡ってこうした仕事を得ていたのではないか・・・・ などとkumatoさんと一緒に想像を膨らませていました。
kumatoさん、
’その画家達は、 ずっと放浪しながら絵を描き続け、 女の人達とは縁がなく一生を終えたに違いない・・・・・ ’
と感慨深げに言うので、 私、
’いや、 行く先々に違う女がいたに違いない・・・・ ! ’
とkumatoさんのストイックで求道的,かつロマンティックなイマジネーションをぶちこわしにしてしまいました。 (笑)
ほら、 またある・・・・・・
次の村まで、百メートルおきくらいにあるのかな?
2013年の元旦、 そうしようと思った訳ではないのですが、 神社やお寺に初詣に行く代わりに、 寒空の中、プチ・マリア巡礼をすることになってしまいました。
その後は、 お菓子のプレゼントを届けに、 我が村のシンボル化?している近所のおばあさんを訪ねました。 このおばあさん、本当に優しく楽しい方で、私達の家だけでなくいろいろな人の所を毎日のように訪れてはおしゃべりをして行きます。 本当にかわいらしくて、優しくて、ユーモアにあふれた方で、 みんな、このおばあさんのことが大好きです。
もう暗くなって門が閉まっていたのですが、 窓をたたくと喜んでドアを開けて下さいました。
’あら〜〜〜〜 今日、 あなたのことを探し回ったのよ〜〜〜〜〜 プレゼントを渡したくって! 何処にいたの!! ’
といきなりハグとキス
中に入りなさい、入りなさい、と強く勧められましたので、暖かな部屋に入り、ワインを頂いきながらしばしおしゃべりに花を咲かせました。 といっても私、恥ずかしながらイタリア語をまだ全然始めていないので、 kumatoさんとのおしゃべりをそばで聞いていました。
この方、 私が一人の時でもかまわず何十分でもお話されます。 どういう訳かだいたい何を話していらっしゃるのか私には分かるので、 適当に相づちうったり、時々、簡単なイタリア語で話を返したりして、 会話は成り立つ????? のですが・・・・・
今年こそ、 イタリア語を頑張って始めて、 おばあさんが元気な間にちゃんと会話が出来るようにならないと!!! と改めて思う元旦でした。
去年の元旦からイタリア語を始める!!! と決意して、 元旦から始めたのですが、 その夜からkumatoさんが病気になってしまいそれどころではなく、そのままその決意はうやむやに・・・・・・ とまた、 怠けたイイワケを人のせいにしてる・・・・
この方、 昔の暮らしの話をよくして下さるのですが、 それがとても面白いのです。 徒歩で標高2000m以上の山まで家畜を毎夏連れて行った話とか、 近所のチーズ小屋でチーズを作った話とか、 私達の家の元家畜小屋で牛を飼っていたとか、 一室でお父さんがソーセージを作っていたとか・・・・・ 本当に、昔の山の暮らしの歴史を生きた最後のジェネレーション、 Ossolaの生きた歴史と言っても良い方です。
今でもすごく働き者で、 畑やウサギの世話とか、一日中元気に動いていらっしゃいます。
’何もしなくなったら、もう私はすぐ死ぬだけだわ! ’
と今日も、元気に笑っておられました。
は!!! とここまで書いていて気がつきました。
この、kumatoさん曰く、 我が村の魂 ともいえる82歳のおばあさんの名前、
マリア
とおっしゃいます。
最後の最後まで、 マリア様達を巡礼した一日になりました。
マリア様に見守られる新しい年になるのでしょうか?
by tomomato
| 2013-01-03 00:37
| 石の家のある所ー0SS0LA
|
Comments(4)
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みゆさか
at 2013-01-03 10:35
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tomさん宅のお雑煮は白みそ仕立てなんですね!。我が家は鶏スープベースです。本来は三つ葉が入るんですが、そんな素敵なものはなく鶏とダイコンとニンジンの地味ーなものになりました。でも縁起ものですから!(笑)。
kumatoさんの星、素敵ですねー。ちょっと違うのですが昨年息子は学校の授業で森で見つけた柳の枝で輪を作り、それでネイティブインディアンのドリームキャッチャーを作っていました。しなる枝での工作アイデア、いろいろ活用できそうですよね!。
前回のコメントへのお返事にあったエマソンのクリスマス。今でもまったく同じように過ごしているようですよ。クリスマスプディングをかき回す話は知りませんでした!おもしろーい!!。私もこれ、どうしても好きになれず、自分で作る気もおきずにいたのですが、フォレストロウのパン屋さん自家製のものだけは美味しくいただけるのです!。やっぱりあの村には何か特別な力があるに違いない。。。
イギリス、とくにロンドンはオリンピックの影響でかなり変わっていると思います!フォレストロウも私がやってきた三年前から比べても新しいお店が数軒できています。いつかいらっしゃる時は是非お声をかけてくださいましー。
kumatoさんの星、素敵ですねー。ちょっと違うのですが昨年息子は学校の授業で森で見つけた柳の枝で輪を作り、それでネイティブインディアンのドリームキャッチャーを作っていました。しなる枝での工作アイデア、いろいろ活用できそうですよね!。
前回のコメントへのお返事にあったエマソンのクリスマス。今でもまったく同じように過ごしているようですよ。クリスマスプディングをかき回す話は知りませんでした!おもしろーい!!。私もこれ、どうしても好きになれず、自分で作る気もおきずにいたのですが、フォレストロウのパン屋さん自家製のものだけは美味しくいただけるのです!。やっぱりあの村には何か特別な力があるに違いない。。。
イギリス、とくにロンドンはオリンピックの影響でかなり変わっていると思います!フォレストロウも私がやってきた三年前から比べても新しいお店が数軒できています。いつかいらっしゃる時は是非お声をかけてくださいましー。
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tomomato at 2013-01-03 18:03
みゆさかさん、 家は、本当は1日は出しベースでウズラの卵とかまぼこと緑のものとキノコと入ります。三つ葉も。 (あ、他に何が入るのかもうわすれていまいました) 2日目が白みそ、3日はまただしです。 今年は、私もだいこん、ニンジン、カボチャ、三つ葉の代わりに大根葉の質素なものでしたよ^0^ ドリームキャッチャー、二つ持ってますよ!^0^ エマソンは一度組織自体がつぶれてしまって、 今は新しい組織なのですよね。 どんな風になっているのかな? いろいろな思い出が詰まった場所です。 フォレストロウのパン屋! 良く通っていましたよ!!! (地元話題が..) へー イーストグリンステッドも変わっているのかな??? とにかく懐かしいです。 いつか行けるといいな。
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fran0923 at 2013-01-04 18:27
面白いですね〜!
世界中にこういう信仰の為のほこらが有るのですね。
日本では、お地蔵様?
ネパールでもみました。
どこへ行っても、どんな高い山の頂上にも祠がありました。
人は何かしら信仰を持たずにはいられないのですね。
あ、ちなみに私は無信仰です。
お正月は神道、お葬式は仏式、クリスマスはキリスト教、
罰が当たるかしらね!!内緒!!
世界中にこういう信仰の為のほこらが有るのですね。
日本では、お地蔵様?
ネパールでもみました。
どこへ行っても、どんな高い山の頂上にも祠がありました。
人は何かしら信仰を持たずにはいられないのですね。
あ、ちなみに私は無信仰です。
お正月は神道、お葬式は仏式、クリスマスはキリスト教、
罰が当たるかしらね!!内緒!!
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tomomato at 2013-01-04 20:09
fran0923さん、 所変わっても、人が求めるものは同じなのかもしれませんね。 昔の人達は日常の生活と’祈り’ の行為が密着したものだったのかもしれませんね。 霊的な世界と、 自分の存在とがもっともっと密につながっていたのかな、と思います。 日本人は、一つの宗教にとらわれずにいるので、ある意味自由ですよね(内緒内緒)。