祈りは山をも動かす? とんでもない贈り物 その4
私のお誕生日プレゼントのオリーブの木
これを家まで持って帰るなんて軽い物よ! という楽天的なkumatoさんとダニエルの考えは、見事に最初の段階、
= テラスに寄せたトラックから、オリーブの木を直接モトキャリオーラにのせて、橋桁の上を移動させて一番下のテラスに運ぶ
で、無惨にも打ち砕かれました。
四苦八苦して何とかモトキャリオーラにのせることが出来て、 橋桁もクリアし、 何とかテラスにのりかけたオリーブの木でしたが、 なんと途中で引っかかったかバランスを崩したのかして、ニッチもサッチも行かない状況に陥ってしまいました。
悲惨にも斜めに傾いたまま停まってしまったモトキャリオーラ、 途中から加わったイタリア人のおっさんのけたたましいかけ声とともに、 大騒ぎする男衆の叫び声!
私は、もう、その高揚感とショックで涙が目にあふれてしまい、おまけに心臓は、モトキャリオーラが停まってしまった瞬間ばくばくと高鳴り爆発しそうになり、 胸が痛くなるほどでした。
そこまでが前回の記事だったのですが・・・・・・
あふれる涙を拭き取りつつ、もう見ていられないのでその場を立ち去った私、 いったいその後どうなったか一瞬の間意識の空白があって・・・・
でも、こんな写真が残っていました・・・・・
やっぱり、途中でオリーブの木が、大きなチェリーの木に、引っかかってしまってバランスを崩してしまったみたい???
しばらく心臓を休ませて? 戻って来た時に見たのは、こんな状態でした・・・・
続きは下をクリックしてね!
何とかオリーブの木を下に落とさずに、 上のテラスにごろりと転がすことが出来たよう・・・
でもいったいどうやって???
モトキャリオーラをいっぺん外して、それから半トンものオリーブの木をみんなで押し上げて転がしたのでしょうか???
その間、確かにけたたましい雄叫び??? を聞いた覚えがあるので、私が怖くなって逃げ出した間に男衆どもは、相当頑張ったはずです! 偉い!!!
kumatoさんに、 この私の意識の空白の間に起こったことを聞いたのですが、 kumatoさん自身、どうやってこのようにテラスの上に転がすことが出来たのか、詳しくは全く覚えていない様。
相当必死だったのでしょうね。
少しでも重量を軽くするために、 土を減らせないかとビニール袋を裂くおっさん。
私は、ありゃーーーーそれをやったら木が完全に弱るよ・・・・ と思ったのですが、ここは我慢。そんなことを言っている余裕はないかも?
粘土質の土の間から、 太い根を切られた跡から生えて来たとてもとても繊細で細い根が沢山むき出しになって見えました。 (大涙)
その後は、また仕切り直し。 必死の作業が始まりました。
えんや!!
こらや!!
ふ〜〜〜〜〜〜
無事に再びモトキャリオーラの上にのせることが出来、 良く出来たな? 凄い しつこいけれど、500−600kgだよ?
さて、いざ、再び出発!!!
私はもう、ここで腹をくくりました。
後は、 地となれ天となれ、 私に出来ることは、 祈ることのみ!!!
誰も怪我をしませんように、 無事でありますように、 そして、願わくばオリーブの木も、 私達が決めたあの場所に無事に着きますように!!! 欲張り?
移動中、ただひたすら、そのことを祈り続けました。 って、写真もとってたけど。
しばらく、 何とか前進しています!!
このままいってくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ところが間もなく、また危険な所に突入!!!!
おいおい、そこは本当にあぶないんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
通路が一番細くなっている所で、幅1mもないかも? モトキャリオーラ一台がぎりぎり通れる幅。 おまけに右側は数メートルの 崖!!!
柵等ありません!!!!
左側は、 トマトでーす!!! 病気を持った雨が降ってやられることがあるので、カバーしてるんだよ〜〜〜 でも、モトキャリオーラがカバーの枠を壊して ばりばりっ という音が聞こえた・・・・ (涙) 人が死ぬよりいいか・・・・
そこを、横に木を支えながら通り抜けるのはぜったいに無理!!!
やめて! やめて!
バランス崩して木と一緒に下に落ち、 下敷きになったら確実に
死ぬよ〜〜〜〜〜〜〜
一瞬バランス崩しかけて、 ほんと、 私の脳の血管がぶち切れそうになったけれど、 ここも何とかクリア・・・・・
ホッ
スロープを通って、2番目のテラスに移動成功!!!!! そこから大きなターンをして、
3番目のテラスにさしかかりました!!!
(実況中継風??)
おっさん自ら主体となって木を支えています。 もちろん、 かけ声をかけながら!
ところが、3番目のテラスが終わりにさしかかったところで、 おっちゃん、突然すくっと立ち止まりました。
で、
おっちゃん、
’さあ、ここに木を植えようよ! ここが一番いい場所だよ!! オリーブの木にはぴったりの場所だよ!!! ’
と
再び指図・・・・
いや、おっちゃん、 手伝ってくれてありがとう・・ 本と感謝してるよ・・・・
でもね、 残念ながら、 そこじゃないの・・・・
もひとつ先のテラスなの・・・・・・ ゴメン!
おっちゃん、 それでも引き下がらず、
’いや、ここなら日当りがいいし、 ここがいいよ! オリーブの木がそれを求めている!! ’
と言い張るが、ここは悪いけれど断然却下・・・・
でも、多分、おじさんもう息も絶え絶えだったんだと思う・・・・・・・ この写真からしても、もうダメ、死ぬって感じだものね。
おっちゃん、
’え??? さらに上のテラスに持ってくの!???
ここじゃ、だめなわけ....?
あの、じゃ、僕、 もうそろそろ行かないと・・・・・・・・ ’
とお引き取りになろうとします。
コーヒーでも入れましょうか? と言ったのですが、
’いや、もういいよ・・・・ 家が出来たら記念パーティにでも呼んでね・・・・ チャオ・・・・ ’
さっきまでのあのお元気は何処にいってしまったのか? 声も若干小さく、 なんだかおとなしくなって、そそくさとお帰りになられました。
お年を召しているのに、手伝って下さってありがとうございます。
あの騒ぎは別として・・・・・
ダニエル君、 実は相当このボス気取りのうるさいおっちゃんにイライラしていたらしく、 いなくなって急に
にっこり!
’何だあのおっさん? たまらんぜ! ’ と言いながら気持ちを入れ替えてはりきっています。
上のテラスに移動するには、 あの時に作ったスロープを使います。 (まさか早速役に立つとは!! 作った時には考えていなかった!!! )
テラスはまだ作成途中なので、 セメントの土台の中はガレキでゴロゴロ・・・・・ こんな所をモトキャリオーラにのったオリーブの木をバランスを崩さずに移動できる訳はありません。
まずは頭をつかってと・・・・・
simが、てきぱきと板を下にしいて、 平らな道を造って行きます。
しっかり道を用意した後、いざ出発!!!! おっさんがいなくなって、 一人担い手は減ったけれど、 なんだかとっても静かで余裕が出た感じ!!!!
これなら行けそう!!!
後、少しだ! 頑張れ!!!
(さっきまで、 怖がって泣いていたのは誰でしょう? )
完全に、神輿を担ぐ男衆ですな・・・・・・・・・
スロープは、 けっこう余裕でクリア!!!
本と、あの時作っといて良かった!!! こんな重くてバランスの悪い物が運べるんだから、 薪なんてヘッチャラだね!
おっと〜〜〜〜〜!!!
またバランス崩した〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
oh my god ! 心臓がいくつあっても足りないわ、こりゃ!!
何時になったらたどり着くことか??????
もう、いい加減にたどり着けって感じですが・・・・ 一応記録として残しておく義務がありまして・・・・ ごめんよ!
by tomomato
| 2012-07-21 23:07
| 石の家の庭の話
|
Comments(2)
す。すごい。
男五人掛かりでしょ? こうして写真を見ているだけでもハラハラしてしまうんだもん。実際にそこにいたら、本当に叫んでしまいそう。
こんなにまでしておうちにやってきたオリーブの木。値打ちもんですねっ!頑張って〜!
男五人掛かりでしょ? こうして写真を見ているだけでもハラハラしてしまうんだもん。実際にそこにいたら、本当に叫んでしまいそう。
こんなにまでしておうちにやってきたオリーブの木。値打ちもんですねっ!頑張って〜!
0
Commented
by
tomomato at 2012-07-23 03:37
papricaさん、 はい、 男5人掛かりでしかも簡単にはいきませんでした。 私、本当に何もしてないくせにどきどきはらはらして、疲れきりました。 心臓がばくばくしているのが自分でもわかって、苦しかった! 男衆、 よく頑張ってくれました。