プロヴァンスの旅 7




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さて、次の日は、リュベロン地方まで足を伸ばすことにしました。
イギリス人の作家、ピーターメイルのエッセイですっかり有名になったリュベロンの美しい鷲ノ巣村たちですが、私もその雰囲気だけでも事前に知っておこうとプロヴァンスの12ヶ月を取り寄せて読んで見ました。  
すでにコートダジュールでもいくつか鷲ノ巣村は尋ねているし、あまり時間もありませんので今回は一日だけリュベロン地方を訪れ、雰囲気がわかれば良いと思っておりました。  フランスが大好きな人たちはきっと、できるだけたくさんの村々を尋ねて見るのでしょうが、何しろ高齢の母と一緒の旅ですので鷲ノ巣村の坂ばかりの街を歩くにはどうしても限界があります。  


リュベロン地方へのドライブは、 プロヴァンスの真髄に来た!? という感じでプロヴァンスの光に満ちた景色が続き、とても気持ちが良い道のりでした。 まずは、 フランスの美しい村の一つ、 ゴルドを道から眺めました。上の写真がそうなのですが、 すごい景観でしょう??? 天空の村という名にふさわしい眺めです。


このままゴルドには寄らず、 まずはそのさらに奥にあるセナンク修道院を訪れました。





実はここは、今回の旅で私が一番たのしみにしていたところなのです。  
修道院の雰囲気が大好きで、 一時は自分が修道院に入ってみたいと思ったことがあるくらい 笑 なので楽しみで楽しみで。 


ラベンダーがとにかく素晴らしいところらしいですが、 残念ながらラベンダーは期待できないことがわかっておりましたので、 その辺は想像力で補うしかありません。



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セナンク修道院に行く途中の道から見下ろしたところ。
大きな建物の右側に広がるうっすらと緑のところが全てラベンダー畑です。 満開の時にはここが青紫一面になるのですよ。 混んでいても、その頃に行く価値はやっぱりあるかもしれませんね。




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サンレミよりも標高が高いせいか、 ラベンダーはやはりほとんど咲いていませんでした。  これ、全て咲いていたら、やはり夢のような光景なのではないでしょうか?  

ここは修道院として機能している場所ですので、内部の見学は時間が限られています。 時間ごとのツアーでしか入れないとか、予約をしておいた方が良いとか、いろいろな情報があったのですが、 朝の11時までに入場すればフランス語のツアーに参加しなくても自由に中を見学することができるとセナンク修道院のサイトに書かれておりましたので、それを目指してやって来ました。 


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セナンク修道院は、シルヴァカンヌ修道院、ル・トロネ修道院と合わせてシトー会のプロヴァンスの三姉妹と呼ばれている修道院で、ラベンダーだけではなく、そのロマネスク様式のシンプルな建築で有名です。   ツアーの旅行などでは外観だけを見て通り過ぎてしまう場合があるようですが、 その建築様式にとても興味がありましたので絶対に中には入りたかったのです。
ル・トロネ修道院はプロヴァンスとコートダジュールを結ぶ線状にあり、少し行きにくいところなのですが、建築家の安藤氏がインスピレーションを得た場所としても知られており、 建築史上とても大切なところのようです。
今回の旅行でもできたら行きたいなと思っていたのですが、コートダジュールでマティスの礼拝堂に入り損なってしまい、 プロヴァンスの後にもう一度行かないといけないので時間的に無理になってしまったので、 セナンク修道院をじっくり見ておこうと思います。 ( 大体様式は同じようなものらしいです)



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期待を裏切らない、 とても簡素な石の空間です。  光が美しい。



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中庭。 ここもアーチが綺麗です。




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kumatoさんが絵になっている・・・ 笑





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どこを切り取っても美しい光景です。






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石の白さと、窓から入る光、 






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色を抑え、あくまで簡素な空間。






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こんな空間の中で生活していたら、自然に気持ちが内側へと向かい、神様と対話できるような気がします。






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ここは、当時暖房室だったそうです。 というか、冬の寒い中、暖房があるお部屋はここだけだったようで、外の作業を終えてこのお部屋で体を温めていたのだそうです。




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この模様はうちの近くでもよく見つけるのですよ。 





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刻まれた文字にも、当時の人の心がしのばれます。




期待を裏切らない、素敵な修道院でした。

そうそう、ここのショップがものすごく充実していましたよ。 
修道院のクッキーがとってもとっても美味しかったです。 
そして、オススメはラベンダーのエッセンシャルオイル! とても安いのです!! 
大瓶を買いたかったのですが、残念なことに大きなお金しか持っていなくて、お釣りがないとかで小瓶しか買えなかったのが未だに残念です。 
あとはこの修道院で作っているラベンダーの蜂蜜を買いました。 まだ味見はしていません。 



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ラベンダーはまだだったけれど、 ここに来れて本当に良かったです。






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車の中からは、ポピーが満開に咲いている草地の光景をなんども目にしました。





この辺りは、手摘みした石垣がたくさんあるのです。


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そして、ここらの石垣の特徴は・・・




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一番上の石が縦になっていること!  面白いですよね。  

母が、不審者が中に入ることを防ぐためじゃないかと言っておりましたが、どうなのでしょうか?

この辺りには石の小屋(ボリ)もありました。  写真は残念ながら撮れませんでした。 うちのあたりでもアルプスの山に同じようなカマクラ型の石の小屋があるのですよ。 


セナンク修道院の後は、行きに道路から眺めた鷲ノ巣村、ゴルドに行ってみました。



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コートダジュールでみた村々と同じような感じ、石畳の急坂の村です。




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この後も別の村に行きますので、母の体力を温存するために賑やかな通りのあたりだけを少し歩いてみたのですが・・・・
道路からの村の全体像の眺めがあまりに素晴らしかったので、実際に中に入ってみるとちょっぴり地味な感じでした。  観光客が来ない裏道をくまなく歩いてみるともしかしたら素敵なところもあったのかもしれませんが、とにかく坂がすごいので私たちには無理でした。   

この日はかなり気温が高く、 外をうろうろ歩くだけでもきつい感じでしたので、レストランで一休みしようとして一旦席につきましたが、残念ながらお腹が空いているのはkumatoさんだけで、私と母は暑くて食欲がなく飲み物だけ欲しいと言ったら、お昼時でしたので断られてしまい、 そうはいっても食べられないものは食べられないので仕方がなく諦めて、そのまま次の村に向かうことにしました。 



# by tomomato | 2017-07-29 07:19 | お出かけ | Trackback | Comments(4)

プロヴァンスの旅 6



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毎日盛りだくさんなので、午後は休憩しても良かったのですが、 母も元気で出かけたいというのでアヴィニョンに向かいました。
でも、朝もしっかりサンレミを楽しんで、お昼もゆっくり食べて休んだので、 結構遅い時間の出発になってしまいました。 
アヴィニョンは、しっかり観光するというよりも街の雰囲気が分かればそれでいいかな? とは思っておりましたが、到着したのはなんと夕方の四時頃でした。  
かなり立派な城壁に囲まれた大きな街で、 車は下調べしていたように教皇庁のすぐ下の城壁の近くに止めて、そこから街に入りました。
結構大都会なのでびっくり。 







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アヴィニョンは、1309年から1377年までローマ教皇が住まわれていた宮殿があるのです。  
ただし、宮殿はかなり上り下りがありきついと書かれてあるのを読んでいたので、母には到底無理だろう、外から見れば十分と思っていました。






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母にも事前にそのことは説明してあったのですが、教皇庁の入り口まできたら、母ったら、 ’中に入ってみたいわ!!’  とおっしゃる・・・・・  驚 





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チケット売り場でも、 閉館まであと一時間半しかないし、かなり階段があり上り下りが大変ですよ、 と忠告されたので母にもう一度それを伝えたのですが、 ’入る’ ときっぱり・・・・ 汗






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中は結構広くて見所もたくさんありましたが、建物の各部分に行くのにいちいち階段の上り下りがたくさんあり、一部の階段はとても急だったので危ないくらいでした。 が、朝あれだけ歩いたのにも関わらず、 母はくじけず見学コースを全てこなしました。   宮殿の内部は、 フランス革命でほとんどの調度品が略奪されてしまったそうで、それぞれの部屋の説明はあるもののほぼ空っぽの空間でしたが、フレスコなどが残っている部屋もあり、一部は現代美術の展示場になっておりました。





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バチカンの規模に比べるとかなりこじんまりしておりますが、 色々な調度品が無い分広々として美しい空間だと感じました。




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お土産やさんコーナーのライトに照らされた天井が、とっても綺麗でした。



教皇庁をでて、 急いであの有名なアヴィニョンの橋に向かいました。 閉館まで後5分というところでギリギリセーフで入館することができました。 
ここには橋に上がるエレベーターもあり、 助かりました。






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ほら、橋が途中で切れているでしょう?






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アヴェニョンの橋に来あたら、あの歌を歌わなくっちゃね! と言っていたら、思わず私の口から出て来たのは 

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kumatoさんに、違うだろう〜〜〜 と突っ込まれました。苦笑


kumatoさんは華麗にフランス語でアヴィニョンの橋の歌を歌いスキップをしながら橋を渡り始めました。 







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橋からは旧市街を見上げ、先ほど行った教皇庁も見ることができます。





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スキップしたくなるような優雅な川の景色でしょう??



この後、本当は世界遺産のポン・デュ・ガール


まで足を伸ばしたかったのですが、 kumatoさんが疲れてしまったので諦めました。母は大丈夫だったのですが、kumatoさんの方が教皇庁の階段の上り下りがかなり足にきてしまったようです。  アヴィニョンからさらにニーム方面までかなりの距離をドライブしないといけず、それからサンレミまで戻るのはやはりちょっとキツすぎたかと思います。(日本人なら、 絶対に無理してでも行くだろうと思いますが・・・) ローマでも水道橋は見たのですが、 ポン・デュ・ガールは特に素晴らしい景色のようでしたので、母に見せたかったのですが。 帰ってからPCで画像を見せて我慢してもらいました。




サンレミに戻り、ピザが食べたいという母の希望でイタリアンのレストランに入りました。


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面白かったのは、イタリアンのレストランなのに、イタリアのピザテリアとは全然違うメニューなのです。 イタリアのピザテリアだと、マルガリータは絶対にあると思うのにそういうシンプルなものは全然ない!  ものすごく凝っていて、行くつもの材料を乗せたピザばかりでした。

広々としたテラスでナポリピザをいただき、この日も無事に旅を終えることができたことを感謝して乾杯しました。






# by tomomato | 2017-07-27 05:14 | お出かけ | Trackback | Comments(6)

プロヴァンスの旅 5


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時々間が空いてしまってごめんなさい。 お客さんがきたり、仕事をしたりしているうちに毎日、あっという間に一日が過ぎてしまうのです。 
頑張って更新するように努めます。


さて、サン・レミ・ド・プロヴァンスにあるゴッホの道をのんびりと歩いて、 サン・ポール・ド・モゾール教会にやっと到着して中に入ってみました。 





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入り口から静寂が流れる空間で、教会までの小道も教会の前の小さなお庭も、お花で溢れていました。 とてもよく手入れがされているという印象を受けました。 あちらこちらにゴッホが絵を描いたという場所があり、その絵の写真が修道院の中にもありました。 






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中庭は、こんなにも素敵なのですよ。 前日のエクサンプロヴァンスの大聖堂の中庭とよく似た雰囲気です。





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柱の彫刻も素晴らしい。 

母は、 こちらの教会の中庭の方が一層気に入ったようです。 ’説明がないから’ 本当に修道院の静寂さをそのまま味わうことができます。 あまり人も多くなかったので、ゆっくりと回廊を歩いて楽しむことができました。 柱と柱の間に見える中庭が本当に素敵でした。 





二階には、ゴッホの病気や当時の精神病院と治療についての説明の展示があるお部屋があり、 その横にはゴッホのお部屋を再現したものがありました。





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実際はこのお部屋ではなく別のお部屋だったそうなのですが・・・・




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kumatoさん、感無量。  この左手を胸のあたりに置くポーズ、kumatoさんが胸がいっぱいの時のポーズなのです。
無言で、心の中でゴッホと会話をしていたに違いありません。 






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修道院の裏庭はラベンダーガーデンになっています。 プロロヴァンスのラベンダーは七月末が最盛期ですので、 残念ながら蕾しかみることができませんでした。 でも七月は七月ですごい人でしょうしね。 






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でも、このお庭も本当に素晴らしくて・・・・・・・ラベンダー、少し開き始めているでしょう? 
この教会、最初に見学するかどうしようか迷っていたなんて、 信じられません。 ここは、プロヴァンスでも特に素晴らしい場所の一つでした。
 
kumatoさんに後で聞くと、この教会が今回の旅行で一番心に響いた場所だと言っておりました。もちろん、個人的な好みもあるとは思いますが、ゴッホに特に興味がなかったとしても、とても素敵な場所です。 
ここに流れる空気がとても静かで、ここでゴッホが制作に励んだという姿が眼に浮かぶようでした。 この精神病院にはほぼ一年間滞在し、精力的に制作を続けたゴッホは、残念なことにここを出てからすぐに亡くなっています。 





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kumatoさんの姿が消えたので、 スケッチをしているのかな? と探してみると・・・・・

なんと、たわわに実がなっているアップリコットの木の下で、スケッチではなく、アップリコットを食べていました〜〜〜〜!!!

私もいくつか・・・・・    これが甘くてジューシーで美味しいのなんの! ゴッホのアップリコットですよ〜〜〜 ( あ、内緒にしててくださいね。笑 私は下に落ちたものしか食べていませ〜〜〜ん!  この木は、ラベンダーの庭のちょっと影になったところだったので人目につかなかったのですが、ここに紛れ込んでkumatoさんをみた人も、さりげなく木からとって食べてました・・・・ kumatoさん、悪い見本だ〜! )




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ここにこれてよかったな〜。




この修道院のすぐ前には大きなローマ遺跡があり、 ここも時間があればかなり面白そうでしたが、 炎天下の中を歩くことになりそうでしたので、 修道院の余韻を胸に一旦家に戻ることにしました。 




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サンレミでの宿泊所は、正確にいうとアパートではなく一軒家です。   母との旅行では、バスタブがあること、トイレと寝室が近いこと、部屋の中に段差がないことなどいくつか絶対に外せない条件があり、 それがアパートの場合にはそれほど簡単ではないのでかなり苦労して探しました。 プラス、kumatoさんは外に座る空間がないと耐えられない人なので、 さらに条件が厳しくなります。    予約をするときに部屋の見取り図があれば一番助かるのですがほとんどの場合ないので、写真から想像したり、はっきりとわからない場合には事前に問い合わせをします。 今回も、サンレミでほとんどそれらの条件を満たす素晴らしく魅力的なところを見つけたのですが、残念ながらトイレが寝室からかなり遠いのでボツになりました。  その大家さんは、私が問い合わせてからわざわざ距離を測ってくれたほど親切な方でした。
幸い、 最終的に決めたこの家も、 思っていた以上に良いところだったのでよかったです。



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マーケットで買ってきた美味しいものたちをテラスの机に並べて、ランチです。 全て美味しかったのですが、特にタプナードが面白かったです。
白いのはニンニクのタプナード、薄い朱赤のものはパプリカのタプナード、濃い赤のはドライトマトのタプナード、黄色いのはひよこ豆のフムスです。 
味がね、おフランス、 上品で美味しいのです。 三人とも夢中で食べましたよ。



食後、少し休んで午後はアビニョンまで足を伸ばしてみることにしました。 



その前に


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kumatoさんはお家のお庭にあるプールに飛び込む!!




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天気予報では、プロヴァンスも相当暑いはずだったのですが、 実際には少し涼しすぎるくらいだったのです。
予報通りに暑かったら、消耗も激しく観光もこんなに精力的にできなかったかと思うのですが、 私は風邪がやっと治りかけのところでしたので、この日はプールには入る気にはなれず、気持ち良さそうに泳ぐkumatoさんを眺めるだけでした。 















# by tomomato | 2017-07-23 05:18 | お出かけ | Trackback | Comments(4)

プロヴァンスの旅 4




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マルセイユに一泊した後は、 サン・レミ・ド・プロヴァンスのアパートに四泊してプロヴァンス方面を観光する予定にしていました。 
宿泊所を同じにした方が、例え車の運転距離が長くても絶対に楽! と運転手であるkumatoさんの希望でそうすることにしましたが、 確かに毎日出かけて同じところに帰ってくることができるのは、ある意味とても楽でした。
ただし、 エクサンプロヴァンスは予定がずれてちゃんと観光しそこなったので、かなりの距離をkumatoさんは再びエクサンプロヴァンスまで戻って運転することになってしまったのですが・・・・・

サン・レミ・ド・プロヴァンス(以下、サンレミと省略します)は、ゴッホがアルルで耳切り事件を起こした後に過ごした精神病院の修道院がある場所です。 病に苦しみながらもゴッホはこの街で、精力的に制作を続けこの場所にちなんだ数多くの作品を残しています。  ここをプロヴァンス旅行の拠点に選んだのは、 ここならば北のリュベロン地方にも南プロヴァンスの街にもアクセスしやすいからです。  





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ついた翌日は水曜日、 サンレミの大きなマーケットの日でした! 
本当はサンレミは宿泊するだけで、別の街々を中心に訪ねる予定だったのですが、マーケットならばぜひサンレミの街をちゃんと見てみないと!!   



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これが、 街全体が大きなマーケットだったのには驚きました。 
街の端から端までマーケットのお店が続いているのです。  こんな大規模のマーケット、見たことないかも? 
(あ、ニースもかなり大きいですが^ー^)





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もう、ありとあらゆる美味しそうなものが、次から次に視界に飛び込んできて、 目移りして大変でした。
さすがフランス!! 





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アパート滞在にしてよかった〜〜!!  これ、見るだけ見て、食べられないんだったら悲しすぎる〜




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プロヴァンスのオリーブも、いろいろな種類のタプナード(ペースト)も、 ソーセージもチーズも、肉も魚もお菓子も、ありとあらゆるものがありました。





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チーズはね、もうフランスに来てから一体幾つ消費したことか???
イタリアで買うチーズも美味しいのですが、フランスチーズはまた風味が違うのですよ。
おフランスです。 笑 

もちろん野菜もありました!




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オーガニックの屋台もありましたので、 あれこれと野菜や果物を買い込みました。 




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洋服を売っているエリアもありましたよ。洋服に興味のない人がおりましたので、 素通りしましたが。涙
ファブリックも売っているようでした。


サンレミの街も、 とっても素敵で良い街です。 美味しそうなお菓子屋さんやパン屋さんもあるし、レストランもあるし、 エクサンプロヴァンスよりは規模がだいぶ小さいのですが、(半径300m以内) 可愛らしいお店もあってここに滞在することにしてよかったなあ・・・・ と思いました。

アパートは、街の中心から徒歩5分なのですが静かな住宅街にあり、とても落ち着けるところでした。




 


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かご屋さんもあったので、思わず見入ってしまいましたが、 もうすでに一つ買ってもらったので、ぐっと我慢です。




マーケットで買い込んだものを車に一旦置いて、ゴッホのいた精神病院に行ってみることにしました。 
精神病院というので、どうかな〜なんだか暗そうだしな〜 と思ったのですが、 kumatoさんがせっかく来てるんだから行こうよ! というのでツーリストインフォメーションで地図をもらって行って見ることにしました。
その精神病院の修道院まで、ゴッホにちなんだ道があると調べて知っていたのですが、母が歩けるかどうかわからないので一応車で街まで来ておりましたが、 インフォメーションで高低差があるかどうか、どのくらい遠いか確かめた上で母も少し歩いてみたいというので、ゴッホの道を歩いてみることにしました。 




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ゴッホは、入院中もずっと絵を描いていて、 安定している時には付き添いの人と一緒に街の方に散歩に出て、その道中絵を描いていたのだそうです。 この精神病院にいくまでの道のりにいくつもゴッホが描いた絵のポイントがあり、それぞれの場所にこうした説明が書かれています。 ゴッホが弟や他の人たちに書いた情熱的な手紙の一節がそれぞれに引用されていました。 そこにはゴッホが絵を描くことを通して新たに発見したこと、自分の課題などが詳細に渡って書かれており、ゴッホの真摯な姿が目に浮かび胸が打たれました。  この、ゴッホの書簡の本があるそうなので、ぜひ読んで見なければ・・・・ と思いました。 

この看板のところは、 家が立っていてこの光景は見られませんでした。笑  風景が変わってしまったところや、また、正確にいうと、看板のあるその場所を描いたわけでもなさそうです。 




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ゴッホの時代は、畑や野原が広がる田舎道だったようですが、 今では幹線道路の一つですので、交通量も結構あります。 その歩道沿いをこうしてテクテク歩いていくのです。 kumatoさん、すっかりゴッホになった気分。 




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ゴッホの絵によく出てくるツィプロス(糸杉)もあちらこちらに生えていて、 あ〜 本当にゴッホの世界だな〜という感じです。
 
それから、何よりもプロヴァンスに来て驚いたのは、その光の強さなのです。  コートダジュールの光とはまた全然違う光で、 時々、サングラスなしでは目も開けていられないくらいで、全てのものがその強い光に照らされて輝いていて全く違うのです。 この光の質には、 私もkumatoさんも母もプロヴァンスに滞在中、何度も何度も驚きました。  
当時の画家たちが、’光を求めて’ プロヴァンスへやって来た・・・・・ ということの意味を、その場に身を置いて初めて本当に理解することができました。 




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街をだいぶ離れてくると、 野原が広がりゴッホが描いたと同じような光景が目の前に広がります。






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このゴッホの道は旅行の準備をしている時には、 母はきっと歩けないだろうし、看板が立ってるだけだし、別にどうでもいいかな? と思ったのですが、 ガイドブックやネットで調べるのと実際にその場に身を置いて見るのでは大違い。  なぜゴッホが情熱をかけて絵を描いたのか、 その場に身を置くとなんとなくわかるような気がしてくるから不思議です。




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kumatoさん、張り切ってスケッチブックを持って来たので、 何箇所かゴッホの光景をスケッチをしていました。




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もうね、このあたりになってくるとkumatoさん、口数が少なくなって、私たちから離れて歩くのですよ。
一人でゴッホの世界に浸って、 もう感極まってる感じ。 笑 



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さあ、やっとサン・ポール・ド・モーゾ修道院に着きました。 1km 強の道のりだと思うのですが、 途中、 説明を読んだりじっくりと光景を眺めながら歩いたので結構時間がゆっくりと過ぎていったような気がします。 



# by tomomato | 2017-07-18 05:57 | お出かけ | Trackback | Comments(6)

プロヴァンスの旅 3




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マルセイユを大幅に予定よりも遅れて出発し、向かった先はエクサンプロヴァンスです。 
本当はこの日の午後に、サクッとエクサンプロヴァンスの観光を終わらせるつもりだったのですが、 何しろ遅れに遅れてしまったので肝心のセザンヌのアトリエなど、観光の目玉を見ることはもうできません。  まあ、kumatoさんが、できたら街だけでなくサンヴィクトワール山の方までドライブをしたいと言っていたので、後日また戻ってくることにし、 それでよかったと思います。 マティスの礼拝堂といい、エクサンプロヴァンスといい、 予定通りに行かずに後回しになってしまうことが続きますが、 車の旅ですので融通がきいてよかったです。   ツアーの旅行だと、きっと朝早くに出発して、 それぞれの場所でも正確に滞在時間が決まっているのでしょうね。   でもまあこの日は、 ちょっぴりだけ街の雰囲気を感じて、お茶でもしてその日の宿泊先のサン・レミ・プロヴァンスに向かおうということになりました。



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たまたま駐車したところが街の北側でしたので、市庁舎のそばにあるサン・ソヴール大聖堂をのぞいて見ることにしました。
この聖堂は5世紀から18世紀まで長い時間をかけて建設されたため、ローマ時代、ロマネスク様式、ゴシック様式などありとあらゆる建築様式が入り組んだ建てものです。 聖堂はかなり大きく、 立派な洗礼室が作られていて、とても見ごたえがあります。 
ここで、セザンヌは洗礼を受け、結婚式をあげ、さらには亡くなった時にお葬式が執り行われたのだそうです。 
 
本堂を見ていたら、 奥の方で私たちの方を見て急いで急いで! と手招きする人がいたので、母とkumatoさんを呼んで、 急いでそちらに行ってみたら・・・・





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なんと、美しい中庭の回廊を見学させてもらえました。 その時には知らなかったのですが、 この回廊はこの大聖堂の一番の目玉だそうで、ガイドとともにしか入ることができず、時間も限定されていたようです。 しかも、私たちは、その日の最終時間だったようでとてもラッキーでした。 





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ガイドさんはフランス語で、聖書の内容を刻んであるそれぞれの柱の彫刻について詳しく説明してくださり、それをkumatoさんが時々訳してくれて、 それを私は母にさらに日本語で訳しました。 ガイドさんは、私や母が話している内容をわかっているかどうかをとても気にかけてくださっていました。





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ところが母ったら、後で、 あれこれうるさく説明されないで静かにその場の雰囲気を味わいたかったわ!!  なんて言っておりました。 笑
確かに、 その方、とても信心深い方のようで、(多分その教会の教会員で、ボランティアでガイドをしてくださっているのだと思います) それはそれは熱心に聖書について情熱を込めて語ってくださっていて素晴らしいのですが、 実際母の言う通り、 この静かな空間にただ佇んでそっと瞑想して座っていた方が何かを感じることができたかな〜〜〜  と私も内心思っておりました。 





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本当に、 いつまでもこの静けさの中にいたい!という美しい空間でした。
ここを見られて本当にラッキ〜〜〜!


45分の見学時間が終わって、外に出て教会を出ようとすると、 なんと、そのガイドさんが私たちのところにやってきていきなり母の両手を握るのです。

そして、kumatoさんに訳するように促し(それを私が日本語に訳することを確認して)それはそれは長〜いお話をしてくださいました。
かいつまんでいうと、 私たちが、特に母がこの日、あの場にいたことが本当に素晴らしく特別なことであった、神の恩恵であった、 母の顔は本当に美しい、 年老いた顔は叡智の美しさに満ちている、 ということから始まって、 そのガイドさんの古い古い日本人の友人とは、やはりこの回廊のガイドをしている時に知り合い、その人がカソリック信者であったことを通して家に招いて本当に親しくなったこと、(その人の名前まで聞きました。笑) そして一度はコンタクトを失い、その後、 別の日本人を通して再び連絡を取り合うことができたこと、 信仰を通してずっとつながっていること、 そして彼女の長女が命を神に捧げたこと(修道女になったということ)、夫も他の子供たちも信仰深いことなどなど・・・・・・ 延々と、またまたそれはそれは情熱的に、 感極まりながら、そうですね、30分以上語り続けたのです。  いやもっと長かったかな?? 汗
母に日本語に訳す時に、 母も、信者だけれど、母がプロテスタントだってことは黙っておこうね・・・ と話しました。  笑
不思議な体験でした。 



そんなこんなで やっと解放されて、お話が終わりお別れをして、 ガイド付きの見学もその後の個人的なお話もかなり長くインテンシブだったので、 ちょっと何かを飲んでから出発しようということになり、 市庁舎の方に歩いてみることにしました。


 

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エクサンプロヴァンスは、 結構細い路地が続いていて、楽しく素敵なお店やレストランがあるなかなか雰囲気のある街です。




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市庁舎の前の広場でジャズのライブをやっていたので、 迷わずここで一息入れることにしました。 
う〜〜ん、 エクサンプロヴァンス、 すごくいい〜〜〜!! この街に住んでもいいわ〜 と叫んだらkumatoさんたら、

’ふん、 じゃあエクサンプロヴァンス出身の男の人と結婚すればよかったね! ’

だって。 拗ねたのでしょうか??? 




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やたらにお菓子屋さんがたくさんあるのも目につきました。  凝った素敵なフランス菓子が目移りしそうなくらい美しく並ぶパティスリーから、素朴なおかし屋さんまで。

このお店は、このあたりの名物のカリソンのお店のようです。 カリソン自体はあまり好きではなかったのですが、他にもとても素朴なビスケットがあったので、いくつか買いました。 
そうそう、ヴィルフランシュでも、一軒あるパン屋さんに、とても美味しいお菓子があったので、何回か買ってアパートでの夕食のデザートにいただきました。そういうことが気軽にできるのは、アパート滞在の醍醐味ですね。




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ここのお菓子は本当に素朴で、手作りの味でした。







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エクサンプロヴァンスは、泉の街と言われるほどあちらこちらにファウンテン(泉、噴水?) があるのですが、 これは苔が生えたファウンテンです。 
お水が緑の様々な植物の上を流れて、とても涼しげで素敵でした。 こういうの、うちに欲しいなあ。  



さあ、 ここからさらにサン・レミ・プロヴァンスまで、 二時間以上北にドライブをしなければいけません。
本当に盛りだくさんな1日でした。

# by tomomato | 2017-07-15 05:24 | お出かけ | Trackback | Comments(8)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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