プロヴァンスの旅 10



a0278382_05505010.jpg



間がまた空いてしまってごめんなさい。
途中スイスまで往復したり、毎日の仕事、たくさんの保存食作り、 お客さんなどに追われてあっという間に日々がすぎて行き、来週末から恒例のkumatoさんの学校のコースが始まりますのでその準備も始まったところ、 なかなかブログに向かう時間がありません。

というか、最近歳のせいか!? 夜に何かを集中してすることができなくなってしまって・・・ とほほ・・・
つい最近まで、朝から夜遅くまで働けたのですが、 もう無理です・・・・



と前置きは置いておいて、 旅もほぼ終わりに近づきました。 

プロヴァンスを満喫して、 まだまだ心残りの場所がたくさんあるのですが次回への楽しみにして一気にイタリア方面に向かいます。 
というのは、 母の、’今回はジェノバに絶対行きたい!!’ という強い希望があったからです。 旅の予定をあれこれ考えるのに、ミラノからジェノバ、 そしてコートダジュール、 プロヴァンス、そしてスイスを抜けてフランクフルトに戻る方法なども色々と考えたのですが、 結局、フランクフルトから飛行機で一気に南下する方法を選びましたので、行きはフランクフルトからニースへ、帰りはミラノからフランクフルトへ飛ぶ方法を選びました。 

というわけで、 再びコートダジュールを通り抜けます。 かなり長いドライブですが、途中で見損なったマティスの礼拝堂を訪れて休憩を入れながら走って行きます。




a0278382_05502424.jpg



マティスの礼拝堂の道すがりにルノアールの邸宅美術館がカールシュルメールという街にのはずれにありますので、寄ることにしました。 
kumatoさんは、ルノアールには全く興味がなかったのですが、 通り道なので寄ってくれました。




a0278382_05503727.jpg


これが結構良かった!
広い広いオリーブ畑を所有する素晴らしい庭園で、気持ちの良いところです。





a0278382_05510326.jpg



ルノアールは存命中に有名になりましたので、 とてもお金持ちになり、色々な芸術家のお手本? 憧れの対象? みたいな感じでたくさんの人がここを訪れルノアールに会いに来たそうです。 



a0278382_05511763.jpg


邸宅のテラスからは、コートダジュールの海が遠くに見渡せ、 素晴らしい立地です。




a0278382_05512970.jpg




ルノアールのアトリエは、案外小さく質素にまとめられていました。 イーゼルの前の椅子は、車椅子です。




a0278382_05520623.jpg



晩年、ルノアールはひどいリュウマチに犯され、歩けないどころか最後には筆も握れなくなりこうして紐で筆を手に縛り付けて作品を制作し続けたそうです。 すごい。 





a0278382_05514196.jpg




あれほど興味ないと言っていたにも関わらず、 やはり感慨に耽るkumatoさん。





お家の一階は彫刻美術館になっており、上階はお部屋や一部作品を展示してあります。



a0278382_05515434.jpg


ルノアールかと思ったら、ルノアールの息子の作品でした。 



a0278382_05525370.jpg



海を見渡すダイニング



a0278382_05523214.jpg


大きなテラス付きのリビング




a0278382_05521608.jpg


バスルーム。 ここが来場者用トイレかと思って間違えて使いそうになりました。




a0278382_06015459.jpg




ルノアールの小作品。 色あいが綺麗ですよね。 さすが巨匠。
ルノアールは、女性の美しさにかなうものはないと言って女性をテーマにした作品が多いですが、 ここにはこうした風景画の小作品や肖像画がいくつか展示されておりました。




a0278382_06040563.jpg





貧しい画家たちが憧れてルノアールの邸宅を訪れた、 そんな光景が目に浮かびます。

私、ルノアールはセザンヌのようにお金持ちの家庭の出身かと思ったのですが、 そうではないそうです。
貧しい家庭に生まれ、 子供の時にはティーカップに絵づけして小銭を稼ぎ、のちには女性用のセンスに当時のフランスの女王の肖像画を描いて売って、 それらがとても人気だったそうで、そうしてコツコツ貯めたお金で美術学校に行ったのだそうです。 これだけの邸宅を購入し豊かな生活をするまでには色々な苦難があったようです。 

オリーブ畑ではオリーブオイルなども作っていたようですが、これはもっぱら奥様の趣味だったそうで、 ルノアール自身は絵にしか興味がなかったようです。 



コースが始まる前にこの旅行記を終わらせてしまいたいので、 ちょくちょく短めの記事を更新していきたいと思います。 黄桃のコンポートが煮えたところですので、 瓶詰め作業にかかりますので今日はここまで・・・・^ー^ 

# by tomomato | 2017-08-12 19:07 | お出かけ | Trackback | Comments(0)

プロヴァンスの旅 9




a0278382_06012502.jpg


嵐のお話で皆さんにご心配をおかけしました。
あとで近所の人に聞くと、 本当に1世紀に一度あるかないかの大嵐だったようで、 うちの村のみなさん驚いていたようです。 幸いうちもなんとか必要なところは元どおりにすることができ、二日ほど片付けに翻弄されましたが日常生活にすぐに戻ることができました。  全てを調べてみたわけではないし屋根裏の断熱材の中まで開けて調べることができないので被害はかなりあるかと思いますが、 幸い?今週は猛暑でしたので、だいぶ乾いてくれたのではないかと思います。(後でびっくりって言うのはありそう・・・・ 涙)


久しぶりにフランス旅行のお話に戻ります。 

さて、旅も終わりに近づき、この日は予定していた日に時間が足りなくなってちょっぴりしか見られなかったエクサンプロヴァンスに戻って、ゆっくりと観光することにしました。前回マルセイユから北上する時に寄った時には、大聖堂の回廊を見ましたので、今回はエクサンプロヴァンスで一番見たかったセザンヌのアトリエにまず行きました。 
   



a0278382_06013791.jpg



ここは、セザンヌの父親が亡くなった後にその邸宅を売却したお金で、セザンヌが設計して建て、晩年の四年間を過ごしたアトリエです。 
アトリエはその当時のままに再現されています。 



a0278382_06014998.jpg






当時、セザンヌが使っていたそのままに物が置かれているのだそうです。



a0278382_06021213.jpg
a0278382_06022432.jpg


絵に使われていたオブジェなどもそのまま置かれています。もちろん果物は、当時のままの物を使っているわけではないでしょうが。 笑 




a0278382_06020140.jpg



ちょうど私たちが見学して、そばのベンチで座って余韻に浸っているところへ日本の旅行ツアーのグループがやってきて、 ガイドさんが日本語で説明しているのを便乗して聞いてしまいました。 

kumatoさんはセザンヌが使っていたオブジェに興味津々で、パチパチ写真を撮っていました。 






a0278382_05071829.jpg



ほら、kumatoさん、ここでも片手を胸に当てているでしょう?
感無量のポーズです。



a0278382_05065069.jpg




かなり広い敷地ですので、庭はどうなっているか見に行ったのですが、 かなり荒れたままになっていました。



その後、セザンヌが毎日モンテ・ヴィクトワールを描きに行っていた丘に行ってみることにしたのですが、セザンヌのアトリエ美術館の人に詳しく道を聞いていたにも関わらず、たどり着きませんでした。 というのは、 美術館の人がどう考えても間違った道をkumatoさんに教えてくれたとしか思えないのです。 おそらく、地図があまりよく読めない方だったのかもしれません。 (美術館でもらったパンフレットの地図に印をつけてくださいました) 
私は、事前に地図で調べていたので、車で向かう途中、 その丘に行く目印となる老人ホームの方向へまっすぐ行くべきだと、標識が出た時にkumatoさんにすぐに言ったのですが、kumatoさんは自分が行き方を美術館の人に聞いたものですから、私のアドバイスには耳を傾けず、その人が言ったように車を走らせ全く違う方向に行ってしまったのです。美術館の人が教えてくれたところにはそれらしきものは見つかりませんでした。  私が調べていたのは違う方向でしたので、もう一度戻って、そちらに行くように頼んだのですが、kumatoさんはすっかりめんどくさくなってしまい戻ってくれませんでした。 おそらくそれまでも何回もkumatoさんの行く方向が間違っていて、最終的に私が正しいと言うことが続いていたので、 もうそう言う目にあうのが嫌だったのではないか? と思います。 涙 この場合は、 私も間違った印のついた地図を見ておりましたので、kumatoさんには全く責任はないのですが、いい加減男の人のプライドを傷つけまくっていたのかもしれません。  そこは、 丘のようになっていてモンテヴィクトワールが彼方に見えるところで、 セザンヌが描いた絵の写真が置かれているようです。 もともとあまりkumatoさんはそこには興味がなかったので、 道に迷ってすっかり行く気を失ってしまったようです。  




ただ、実はこの後、 モンテ・ヴィクトアール方面にドライブに行くことになっておりましたので、 どう考えてもモンテ・ヴィクトワールから遠いその場所に別に行かなくてもいいでしょう? と言うのがkumatoさんの言い分で、私たちも ま、いいか? どうせ観光用に仕立てられた感じだろうし、 と言うことで納得しました。 何しろ運転手はkumatoさんで、毎回知らないところにドライブしなければならないストレスは重々承知でしたので。




a0278382_06034796.jpg



そう、 これがモンテ・ヴィクトワール。 
エクサンプロヴァンスから、 ’ポールセザンヌの街道’ と言われているモンテ・ヴィクトワールに向かう道があるのです。 ここは最初大体の旅行の予定を立てた時には行こうかどうしようか迷っていて、結局予定に入れずにエクサンプロヴァンスは半日サクッとマルセイユからサンレミの移動の途中で観光するつもりだったのです。 

が、その後kumatoさんから毎年南仏にバイクで休暇に行く知り合いの人から、 このモンテ・ヴィクトワールに向かう道の景色が素晴らしいから絶対に行って見たほうが良いとアドバイスをもらい、 このために一日たっぷりとエクサンプロヴァンスの観光に費やすことにしたのでした。 




a0278382_06042739.jpg



このモンテ・ヴィクトワールが目前に迫るまでにも、 プロヴァンスの美しい光に満ちた景色の中をドライブしてとても気持ちよかったのです。途中には、セザンヌが通っていた石切場もありました。 当時は、馬車か何かでここまで来たのでしょうか??? また、ルシヨンのような赤い土のところもあり、早速kumatoさんはピグメントとして使えるかどうかチェックしに行きました。 ここは、粒子が荒すぎてイマイチでしたので、採取はしませんでした。



a0278382_06055462.jpg



モンテ・ヴィクトワールを囲うように道があり、延々と素晴らしい光景が広がる中をドライブすることができます。
キャンプなどをしている人たちもいるようでした。






a0278382_06060697.jpg
a0278382_06061810.jpg




セザンヌは、 モンテ・ヴィクトワールのこんな麓までまで来たことがあるのかしら?? あるとしたらエクサンプロヴァンスから何日かかったでしょうか?  石切場まで描きに行っていた時も、 石切場で野宿したらしいですから、 さらに奥まったここまでは何日もかかったに違いありません。 






a0278382_06063449.jpg



プロヴァンスの山、 モンテ・ヴィクトワールの息を飲むような勇姿をこんなに近くに見ることができて、このドライブは最高でした。 
セザンヌがこの山の光を表現するために毎日丘に通った理由がほんの少しわかったような気がしました。


ドライブの途中、何回もツァイプロス(糸杉)を見かけ、母が糸杉の実をお土産に欲しいというので・・・・




a0278382_06064854.jpg


糸杉の実泥棒 約2名・・・・・・・


延々とモンテ・ヴィクトワールを一周してもよかったのですが、 もう十分堪能しましたので、途中でエクサンプロヴァンスに戻りました。 




a0278382_06074753.jpg


エクサンプロヴァンスのメイン通り、ミラボー通りです。  プラタナスの美しい落ち着いた通りでした。
パリのシャンゼリゼはここを真似たものだとかなんとかどこかで読みましたが、本当でしょうか?



a0278382_06080019.jpg



ここがセザンヌが毎日通ったというカフェだそうです。 私はガイドのように母とkumatoさんに伝えると、二人ともわ〜 っと感心していました。 そういうちょっとしたことを知っているかいないかで、 その場所への気持ちが変わるものなのですね。 



a0278382_06065969.jpg
a0278382_06071300.jpg
a0278382_06072828.jpg




前回、エクサンプロヴァンスについて書いた時も同じことを書いたと思いますが、この街、とにかくおしゃれで歩いているだけでウキウキして来ます。 美味しそうなお菓子屋さんがたくさんあってね〜〜〜。 本当にここに住んでカフェ巡りをしたいです。





a0278382_06081787.jpg



面白い泉がありました。 




結構時間があったので、グラネ美術館にもしっかり行きました。








古い建物を改装したなかなかモダンな美術館で、古代のアンティークから現代の作品まで展示されておりました。
ただ、せっかくエクサンプロヴァンスに来たのだからセザンヌを見たいよね・・・・ と言っていたのに、セザンヌの作品の約半数はどこかに貸し出しされていてがっくり・・・・・。
上階のしまっているドアの向こうに、ちらっとものすごく面白そうな有名な現代美術家の展示があるのが見えたのですが、 準備中だとかで中には入れずに本当に残念でした。  

いくつか面白い現代美術もあったのですが、全体的な展示の仕方、 展示内容、 見応えがあるといえばある、でも芯が通っていないといえば通っていない・・・・ う〜ん、私的には今ひとつでした。 

ただ、ここで面白いことが・・・・・

私と母が絵を見ていると、監視員の方がわざわざやって来て、フランス語がわかるか私に聞くのでkumatoさんを呼ぶと、 私たちの方を向いてニッコリ笑い、 母の肩に手を置いて感激したように、

’あなたはなんて美しい顔をしているのでしょう!! 年をとってこんなに美しい顔をしている人を見たことがありません、 あなたに今日会うことができて本当によかったです!!’ 


というのです!!????
そういえば、 この間エクサンプロヴァンスの大聖堂の回廊に行った時にも、そこのガイドの方が同じように母の風貌に感動? して、話しかけて来たではありませんか??

この監視員の方も、 そのあとアレヤコレヤとkumatoさんを通して色々質問して来たりしてひとしきりおしゃべりし続けました。 

不思議です。 母は何か、エクサンプロヴァンスに縁があるのでしょうか??? 
それとも、フランス在住の皆様、 フランスではこういうことはよくあることなのでしょうか??? 


美術館を見て、 kumatoさんが

’さて、美術館を1〜10の評価ー10が最高 で評価すると、この美術館は幾つだった??? ’ 

というので、

’う〜ん、 5 かな? シャガール美術館は10だった’ 

というと、


’うん! 僕も思った、 5か6だよね、シャガールは12だよね。 ’ 

と。 これはあくまで私たち二人の個人的な趣味に偏った感想です。 そしてしばらくの間、今回の旅行で行った美術館の点数付けごっこを楽しみました。
グラネ美術館は、チケットを買うと、もう一つ付属の小さな(と説明されました)教会を改装した美術館があって、そのチケットでそこも入れるようになっていると説明を受けましたが、 まあ、おそらくそちらはアンティークばかりで大したことないだろうからわざわざいかないでいいよね、 と結論付けました。 



喉が乾いたので、 美味しそうなカフェに入りお茶をすることに・・・・・





a0278382_06083447.jpg



ここはケーキが美味しそうだったのですが、とても暑い日だったのでアイスパフェをいただきました。
サイコ〜〜! お昼に軽く食べたカフェも美味しかったし、エクサンプロヴァンス、好きです。
帰りが遅くなりそうだし私も母もあまり食欲がないし、冷蔵庫の残り物を片付けないといけないので、この日もレストランにはいかないことにして(kumatoさん、またもや本当にがっくり) 、その代わりにこのカフェにはテイクアウトのとても美味しそうなお料理があったのでkumatoさん用にだけそれを買い、あとは美味しそうなケーキをいくつかデザート用に見繕って買いました。  お料理は、白身のお魚のクリームソースに、アスパラガス、人参、ブロッコリーなどの上品な付け合わせ、ポテトだったと思います。 クラッシックなフレンチ料理のお弁当。  さすが上品なパティスリーだけあって、結構高かったのですがレストランに行くことを考えたら10分の1ですよね。 帰ってから温めておさらに盛り付けると、 ソースもとても美味しいし、ミシュランレストランの味に負けているとは思えませんでした。 


さてカフェをでた後、 地図を見ながら、

’まあ、見ようと思えばセザンヌに関わる色々な場所が街にはあるんだけれどね〜 でもそういうの興味ないよね、例えばセザンヌが生まれたお家とか・・・・もう帰ろうか? ’ 

というと、母が、 セザンヌの生まれた家は見たい! というではありませんか。 




駐車場がどうせそちらの方向なので、 ではそこに寄ってから帰りましょう、 とそちらに向かって地図を見ながら歩いていると(iphoneあったら、こんなことしなくていいのでしょうね・・・・ 涙) 
教会の横を通りました。 ふと見ると、先ほどのグラネ美術館の例の分館? の教会の美術館ではありませんか。 ちらっと書いてあるのを見て見ると、アンティークではなく近代・現代絵画のコレクションがあるようです!??? 
母は、もうグラネ美術館でたっぷり見ていてとても疲れていたので、 椅子があれば座って待っているというので、とりあえず中に入りました。 

すると!! それはそれは素晴らしい作品群がモダンに美しく改装された教会の中にこれでもか!コレデモカ! とあるのです!!!


a0278382_04432137.jpg


ジャンプランクが収集した作品をまとめてこの美術館に展示してあるそうで、ピカソ美術館以上に素晴らしいピカソのコレクション、ボナール、デユヴィ、ドガ、モネ、 ゴッホ、ルオー、 その他現代美術の面白いコレクションが並んでいました。  



a0278382_04425893.jpg

a0278382_04430943.jpg
a0278382_04434875.jpg
a0278382_04433618.jpg




kumatoさんと色々とじっくりと見ている間に母も元気を取り戻し、主な作品を見ました。
ここをもし見なかったら、大損だったよね〜〜〜、 グラネ美術館の印象が全く変わっちゃったよね〜 と話し、
満場一致で ’ 10点 ’ と評価しました。 笑




a0278382_06092404.jpg



この後、セザンヌの生まれたお家の前で記念撮影。  手荷物大きな袋はお弁当とケーキ。 




a0278382_04581164.jpg




セザンヌは、結構おぼっちゃまだったのですよね。 
でも信念を貫き通した、他に類を見ない、時代の先端を歩んでいた画家でした。




a0278382_06125135.jpg
 



この日もまた、 一日たっぷりと楽しみ充実した一日でした。
特にモンテ・ヴィクトワールへのドライブが特別だったなあ。
 
ところが実はこの後、帰りの駐車場でkumatoさんの大失敗ですれ違いになり、私と母がkumatoさんとまた会えるのかどうか、2時間近くも不安の中外で待たされるというひどい目にあって、私が完全にブチ切れてしまったという事件があり、家に帰り着くのがかなり遅くなってしまったのです。  携帯電話を持っていなかったら再会できなかったであろう状況で、 しかも携帯電話の電池が切れかかっており、母ももう疲れてこれ以上は歩けないという状態でしたので私も必要以上にピリピリしてしまいました。 
後から考えると本当に反省仕切りです。kumatoさんに悪気はないことは、 よく知っているはずなのに怒ってしまって・・・・・・お互いに旅の疲れが溜まっていたのかもしれません。  

でもどういうわけか、kumatoさん、 母がいる時に限ってそういう変な失敗を毎回するのです・・・・・・???なんででしょうか???  
いつかなんて、母のスーツケースをスイスからイタリアまで運んでもらうはずが、ドアの後ろに隠れていて気づかずに忘れてきてしまったこともありましたし、(そのときも、どこに忘れたのかわからず、絶対に車に入れたと主張していたので、 道に置き忘れたのか盗まれたのか、一週間後わざわざフランクフルト空港に行く途中スイスの家に戻って、ドアの後ろに発見するまでヒヤヒヤでした スーツケースの中には日本の家の鍵や日本円の入ったお財布など大切なものもあったのですよ) 食事の帰りに車をぶつけてしまったこともありますし・・・ 普段もおっちょこちょいですが(笑) そこまでひどい失敗をすることは滅多にないのに・・・・・・ 

夜ご飯の時には気を取り直して、 仲良く食卓を囲みました。 外に食べに行くとしても遅すぎるくらい、本当に遅い夕食になってしまったのでお弁当を買っておいてよかったです。kumatoさんも美味しいお料理を食べて少しホッとしていました。   


さて翌日は、いよいよプロヴァンスを発ちます。 本当はアルルやカランク自然公園にも絶対に行きたかったのですが、予定がずれ込み行くことができませんでした。 残念!

プロヴァンスは大きく、見どころ満載で、 できたら二週間か三週間、プロヴァンスにゆっくり滞在してあちらこちらを回ってみたいとつくづく思いました。 
本当に楽しい素晴らしいところでした。   

   

# by tomomato | 2017-08-07 06:31 | お出かけ | Trackback | Comments(2)

天中殺の一日 2

a0278382_20382716.jpg




さて、前回の続きです。
楽しく山から自然を堪能しながらトコトコ降りている途中・・・・・・

青空が広がり、 からりと晴れていて、天気予報では午後少し雨が降るはずと言っていたけれど、残念ながら(ここのところずっと雨が降らず乾ききっておりましたので、庭のために雨を望んでいました。) 今日は降りそうもないね〜〜〜  とkumatoさんと話しながらのんびり歩いて降りました。 




と、 突然、遠くの方でゴロゴロと音がするではありませんか。 
雷のようでしたが、 まだ青空が広がっていて太陽もサンサンと照っているので、 随分遠くだね〜 と未だのんびり歩いていると、


ゴロゴロ


ゴロゴロ ゴロゴロ


ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロ


とどんどん頻繁になってきて、しかもだんだん近づいてくるのです。

私はカメラを持っていたので、 私自身は雨にずぶ濡れになっても構わないけれど、カメラが壊れるのは困るなあ、ヒッチハイクをしないと〜 と言いながらも、まだまだ遠そうだったのでそのまま歩き続けました。

すると今度はピカッと光り始め、 あっという間に空が真っ黒な雲で覆われて不穏な雰囲気になり、さすがにまずい感じになってきました。  少し足早になって歩いたのですが、車であっという間に山に登ったのに歩いて降りるとかなり時間がかかり、はっきりとあとどのくらい歩けば車にたどり着くのかもわからずだんだん不安になってきました。

山からも天気の変化を察して、フェスタに行っていた人たちがどんどん車で降り始めていたので、  ヒッチハイクするか迷いながら歩いていたのですが、kumatoさんはあまり気乗りがしなようでしたのでそのまま歩き続けました。

すると今度は、 激しい雷の音(かなり近い) とともに、いよいよポツリ ポツリ、 と雨が降ってきました!


瞬く間に雨足が早く本格的に降ってきてしまいましたので、 さすがにこれはまずいと思い、車がちょうど降りてきたのでヒッチハイクの合図を送ったのですが、 なんとその車には誰も乗っていないのにも関わらず止まってくれなかった〜〜〜!!!  滝涙  

びしょ濡れになったら車にも載せてもらえないよ〜〜!! と叫んでいたら、ざ〜ざ〜と雨が降る中、次の車が止まってくれました。 
その車は後部に一つしか座席がなかったのですが、とにかく乗りなさいと親切にも言ってくれて、私が先に入りほぼ半分腰上げ状態(隣にはマウンテンバイクがあったので、それを潰さないように!!)、kumatoさんが後から乗り込んで座席の4分の3を占め (笑) なんとか乗り込みました。 

ところが、乗り込んだ瞬間、 雨がざ〜ざ〜どころか ご〜ご〜 とバケツを100個くらいひっくり返したように降り始め、強風が吹き荒れて横殴り状態になり、ワイパーを最強にしても前が全く見えないすごい状態になってしまったのです。 幸いランドクルーザーでしたので、 慎重に運転しながら、でも全員ビビりながらゆっくり降りて行きました。(道の片側は崖です) 運転を諦め止まっている車もありました。  最悪なことに、道に多量の水と土砂が流れ始めていました。 

すると今度はなんと、 ばちばちと激しい音とともに大きな雹が降り始めたのです!!! 道端の枝がバキバキと折れて道路に落ちてきているし、 それはそれはホラー映画のようでした。 

もし、この車が止まってくれなかったら、本当に大変だったと思います。 もちろんカメラは完全に壊れていたでしょうが、 ちょっとこの中を歩くのは危険でした。 しかも私たちの車は思っていたよりも遠く、 かなりの距離を送ってもらうことになりました。

雹がひと段落したところでちょうど私たちの車の場所に到着して、お礼を言って1、2m先の私たちの車に移ったのですが、 それでもその一瞬の間に全身が滴るほどにずぶ濡れになりました。 数分前のいちばんひどい時だったら一体どうなっていたでしょう?


さて、これが天中殺か??? と思われるでしょ?? いえいえ、 ここまではまだ良いのです。 



ちょうど良いタイミングで乗せてくれる人がいてラッキーだったね、と言いながら私たちの車でさらに山を降りて行きました。
雨がひどいので車の点検はできず、まあ、下りだから大丈夫だろうとそのまま運転しておりました。  途中の道も吹き飛ばされた枝が散乱していてひどい状態で、 帰ったら庭がめちゃくちゃになっているのでは、雹で植物がダメになっているのでは、 と心配しながら帰りました。

本当に大変だったので、 写真撮っている余裕はもちろん全くありません。 

うちの近くまで来て、 人の畑を車窓から観察し、どうやら雹は降らなかったみたいだと安心しながら最後のカーブを曲がると・・・・・

車が何台か立ち往生していて前へ進めない様子。 
なんだなんだと降りてみると・・・・・


a0278382_17554535.jpg






なんと、嵐で大きな木が道を遮るように倒れているのです。 
おまけに電線を引っ掛けて倒れてしまったようで、 最初、前の車の人がkumatoさんに一緒にどかしてくれないかと頼んでいたようでしたが、周りの人たちが危険だからやめたほうが良い!!!  と騒ぎ出し、結局どこかにSOSの電話をかけていました。 こういう時イタリアではどこに電話をかけるのでしょう?? 消防署? 警察??? 


kumatoさんは、庭のことが心配だしこのまま待っていても永遠に動きそうもないから別の道を行こう!!  と再び車に乗り込みました。




ここまではまだよかった・・・・・・ 






細い道ですのでUターンではなく、 そのまま車を思いっきりバックさせたその瞬間。


ガチャ〜〜〜〜ン!!!!  

ぎゃ〜〜〜〜〜!!!! 
(私の叫び声)



なんと!!  すごい振動とともに、 

私の側のサイドミラーが電信柱に思いっきり引っかかって、 ボキッとそのままもげた〜〜〜〜〜〜!!!!



そしたらkumatoさん、どうしたと思います??? 

車からすぐに降りたので、折れたところを点検するかと思ったら、 そのままミラーには目もくれず倒れた木を取り囲んでいる人のところに行って、雑談してる・・・・・・?????

私が、思いっきり折れてバラバラになった部品を道からかき集め、 必死でまた戻せるかどうか見ている間、 しばらく人々とにこやかに談笑するkumatoさん。 ?????

ちょっとこの行動が信じられなかったのですが、 よく考えてみるとkumatoさん、 いつもそうなのです。
直面するにはあまりに悲惨な出来事が起こった時、 フラフラ〜〜〜 と全く関係ないところに一瞬逃げる・・・涙

で、しばらくして、直面するしかどうしようもないことを受け入れる、あるいは自分のいない間に状況が改善されている (= この場合、私が直してくれているかも・・・ということなのだろうか?) と、 戻ってくる・・・・・・・  

その間私は必死でどのような状態か確認するも、 何しろ私たちの車、ボロいくせに一応当時の高級車で、下手に全てが電動なので、サイドミラーもただくっついているのではなく、ありとあらゆる電線が絡まりそれが根こそぎ車の本体から 引き千切られている 上に、パーツがバラバラに壊れているためどう努力しても修復不可能なことを確認・・・・ 

その結果を戻ってきたkumatoさんに報告・・・・・


サイドミラーが車からだらりとぶら下がっている状態で仕方がなく家路につく・・・・・ 滝涙

この日は、 朝からkumatoさん、運転が荒くて私が一度すごく怒ったのです。 がくんと後部を路肩の石にぶつけたのを聞いてしまったほどで。だから山の細い道は気をつけて運転してほしいと言っていたのですが・・・・・ 
でもバックをするなら、普通ミラーを確認しません? そしてゆっくりスタートしません?? 
すごい勢いでバックし始めていましたからね・・・・・・・。 
名誉のために言うと、kumatoさん、運転決して下手ではないのですよ。むしろ上手なくらいです。 ただ時々恐ろしく不注意があって・・・・涙


さて、別の道は、 一旦山の麓まで降り、またうちまで少し登らないといけないのです。  何しろ大雨のため車を点検せずそのまま運転してきた私たち、 そう・・・・・・


登る途中でまた車がヒートアップ!!!!   号泣 
 

仕方がないのでそこに車をしばらく止めて、 グツグツ煮詰まった水のタンクが冷めるまで待ち、用意していた水を少し足してみるも全然足りない。  
でも温度はかなり下がったのでそのまま家に戻りました。 ちょうどその頃、 例の倒れた木をきるチェーンソーの音が聞こえて来ました。 

ここまで全然写真がなくてごめんなさいね。でもそれどころじゃなかったのです。



さて、家に戻ってきました。  隣の人が、総出で嵐でめちゃくちゃになった庭を掃除し、叩き落とされた桃を拾っています。 聞いてみるとどうやら雹は降らなかったらしく、ひとまず安心しました。

トマトやインゲンの支柱はもちろん吹っ飛んでいます。 でも苗自体は大丈夫のようなので再び安心・・・

が・・・・・





a0278382_20350851.jpg


か・・・・・・か・・・・・・柿の木が〜〜〜〜〜!!!




a0278382_20353493.jpg







植えて3年目、今年初めてたわわに実をつけていた柿の木が、 引き裂かれて折れてる〜〜〜!!!   




a0278382_20352196.jpg





木の主枝、 全体の4分の3くらいがボキッと折れていました。  
この木、 曲がって成長していたのでkumatoさんが添え木をしていたのです。 それがよくなかったのかもしれません。そして、 見事にたわわになったたくさんの実が重すぎたのかも。 
あまりに悲しすぎる・・・・・・・


もちろん、庭では他にも色々な被害があり、嵐の酷さに改めて驚きましたが、この柿の木が一番ショックでした。 


しかし、ここまではまだよかったのです・・・・・・


家の中に入ったら、 もちろん停電しておりました。冷凍庫の温度がかなり下がっていたので、嵐の最初の頃に停電したと思われます。
 
これから修復にかかろうとしている階段部分は、 きちんとした屋根がないのでひどい嵐の時には時々雨漏りするのですが・・・・

雨漏りではなく・・・・

水が流れ込んでいた〜〜〜〜〜〜 !!!

階段の床が、石で本当に良かったです。 本格的な水たまりがいくつもできておりました。 
きちんとしまった窓やドアからも、雨が入り込んで床が濡れています。 

そして!!! 
なんと!!

本当にこの日に限って、上階のいくつかの窓が開けっ放し〜〜〜〜〜〜!!!!!  馬鹿者〜〜 

いつもはもちろん出かける時には閉めているのですよ???  なのに、この日の朝は、突然の思いつきでkumatoさんがアガリーナに行く前に知り合いのワークショップに行こう! というので、きゅうりのピクルスを作っていた真っ最中の私は、急いでバタバタと準備をして家を出たのです。  空気を入れ替えるために開けていた窓を閉め忘れて〜〜〜〜!!! 

雨の吹き込み方が尋常ではなく、 アトリエの小さな窓から吹き込んだ雨が水たまりになって一階の床を濡らしているのです!! (アトリエの床と、下の階の天井の間は60cmくらいのカルチェの層があるはず) もちろんアトリエの窓の網戸は吹き飛ばされ、床には水たまり、私のキャンバスや紙の作品が何百枚と入った箱の上にもろに雨が吹き込みビッショビッショ。 

kumatoさんの冬のアトリエの窓の周りもめちゃくちゃ。いくつも作品が濡れています。 
 
ベッドルームは木の床の上が広範囲に渡ってびしょびしょに濡れ、 ベッドの一部も濡れています。   

kumatoさん、 

’こんな惨状では、 僕の夏のアトリエ(家の表側で、屋根と窓はあるけれど天井無し。家の中に比べるとかなりあけっぴろの空間です)に行くのが怖い・・・・’ 


と言いながらそちらへ向かいました。  
私が、家の中の惨状をひとつひとつ片付けていると、 真っ青になったkumatoさんが戻ってきました・・・・


’大変だ・・・・・・大変だ・・・・・全てめちゃくちゃ・・・・ アパートもすごいことになっている・・・ボーゼン’


kumatoさんのアトリエに向かう途中、アトリエの階下のアパートを見てみると、なんと木の床に水たまりがあるではありませんか!!!! 
これはすぐに拭かないと大変なことになります。

そしてkumatoさんのアトリエへ・・・・・・・






ひ・ひ・酷すぎる・・・・・



あまりにヒドスギル・・・・・






うち、 ちゃんと屋根あるんですよ? 度々の嵐のために窓も作り、 ちゃんと閉まってます。
ただし、kumatoさんの夏のアトリエには天井がなく、昔の家の梁と石の屋根がそのまま見えるようにむき出しになっています。  
 
が、後で聞くところによるとこの暴風雨は何十年、数百年? に一回とない相当ひどいものだったらしいのです。 

この日たまたま近くにいた友人から聞いたのですが、 嵐が谷の全方向にすごい勢いで動きながら暴風雨をありとあらゆる角度から地上にもたらしていたらしいです。

石の家の瓦は平らな石を積み上げてあるので、 その石と石の間から横殴りの雨が縦横微塵に吹き付けて入ってきたようです。 
その際、屋根に溜まっている砂埃やありとあらゆる汚れやごみを洗い流しながら家に入り込み、 kumatoさんのアトリエに置いていた何百という作品の上に多量の雨とともにその汚れが流れ落ちてしまったのです!!! 

数時間の嵐の間の降水量は一体どれだけだったのか? kumatoさんのアトリエの床には汚れないようにプラスチックのシートを敷いているのですが、 そのシートの上は水たまりというよりも泥水のプールのようになってしまっていて、何十枚と重ねて置いてあった作品がその水中にどっぷり浸かっているのです〜〜〜〜!!! キャンバスならまだ良いのですが、床に置いてあるのはほとんどが紙の大きな作品群です。 

ちょうどここのところ、 描きかけの古い作品群を取り出して新たに取り掛かろうとしていたらしく、 いつもはそんなにたくさん床に置きっぱなしになっていないのに、 この日に限ってものすごい量の作品が積み重ねてあったのです。 
そしてこれから描くために、特別に加工していた紙も何十枚とありました。
 
kumatoさん、 もう呆然としてしまってどうして良いかわからない状態になってしまっていました。 せっかく今年の夏は画業がノリノリで、 頑張っていただけに積み上げたものが全て破壊され、やる気を全て打ち砕かれたような、いや、それ以前にショックが大きすぎて、 もうわけがわからない状態でした。 もう全てがダメだ、全てが救いようがないほどダメージを受けてしまった、もうこれでダメだ、 何百枚の絵が無駄になってしまった、 もう何もかもダメだ、何やったってダメだ・・・・・・・ と呟くばかりでした。 

私は、なぜかこういうギリギリの惨状の時にはどしっと肝が座ってまず何をやるべきかを考えるタイプなので、呆然として泣きそうになっているkumatoさんが、まずはアパートの床を拭かないと木がダメになる〜 とアパートの前でうろうろしているので、

’アパートは私がすぐやるから、まずはあなたは重要な作品から下にできるだけおろして、 そこの水道のホースで(うちの外の水道ホースは花用に全てシャワーヘッドが付いています)汚れがシミになってしまう前に洗い流しなさい!!! いまなら間に合う!!  フリースは洗ったって全然大丈夫だし、 水彩用の紙だって洗うだけ洗っておけば、後でもう一度濡らして伸ばすことができるでしょ!!! 水彩の作品だけ、 気をつければあとは大丈夫よ!!!  今日、救済できるだけ救済するのよ!!! 諦めちゃダメ!!!  重ねて放って置いたら全てが本当にダメになる!!! ’

と励まし、テキパキ今できることを指示。  



a0278382_17562962.jpg


幸い、ほとんどの作品は水にもビクともしない強い材質(フリース)の紙にアクリルのバインダーを使って描かれておりますので、こういう時には強い!!  
私、あまりアクリル絵の具は好きではないのですが、 こんな時にはアクリルがどれだけ素晴らしいか (笑) 思い知らされました。  ・・・・・ って普通はこんな目にあうとは思えませんが。 笑 

いくつかの作品は高価な水彩用の紙を使っておりましたが、すぐに洗い落とせばほとんどの汚れは取れました。(絵の具は水彩ではもちろんありません。水彩だったら溶けちゃいますからね)
幸いそれらのアトリエに置いてあったものは、ほとんどが描きかけの作品ですので、大体の汚れを落とせば、さらに描き進めば残ってしまった汚れも全くカバーできます。 
kumatoさんがまだブツブツ ’こんなに汚れちゃった〜〜〜 ’ と気弱に言っているので、

’何言ってるの、これらの絵は、まだ描き始めでしょうが。 作品として全然完成していない! これから積み重ねていくんだからどうにでもなるでしょう!  大丈夫よ!!’ 

と叱咤激励し、kumatoさんはまた気を取り直して洗い流していました。

これを翌日まで放って置いたら、 全て大変なシミになってしまって手遅れだったと思います。  





a0278382_17564114.jpg



私もびしょ濡れになったアパートの床を全て綺麗にして一段落した後、 kumatoさんのお手伝いに取り掛かりました。洗い終わった作品をどんどん干して、その合間に家の中のシンクで水彩画を洗うというより緻密な作業をちまちまと・・・・・ 下手すると絵をダメにするので、神経使って疲れました。 





a0278382_17565310.jpg


洗った作品は、 室内の私のアトリエとkumatoさんのアトリエの床、壁、そしてテラス、リビング、オフィス、バスルーム、全ての空間で乾かしました。 雨は止んだもののまだ湿気がかなりありましたので、扇風機も導入。 
私は無印の洗濯物干しを使っているのですが、 こんな時に役立つとは・・・・・




a0278382_17594029.jpg


a0278382_17560586.jpg





アトリエは、 一つは木の床、もう一つは石の床ですが下にビーム(木の柱)がありますので、 放って置くとむれて腐るので床に敷いていたプラスチックを全て外して一旦乾かします。



 
a0278382_17561675.jpg



天井のある家の方だって、 おそらく同じことで部屋の中に上から雨は吹き込んで来ませんでしたが、 屋根裏に上がったら大変な惨状なのでは? と思われます。
うちは天井に木屑の断熱材を入れていて、木の板でカバーされていますからね。あれだけの雨が振り込んだとすると相当大変なことになっているのでは・・・・

kumatoさん、 点検してみると言っておりましたが怖くてまだ入っておりません。
この場合、入って見たとしてももうどうしようもありませんので、 私も何も言いません。
幸い今週は超暑く、連日30度以上(屋根裏は軽く40度超えると思います) になりますので自然乾燥に任せるしかありません。
これが日本だったらカビだらけになるのではないでしょうか??? 


日没まで二人で力を合わせて、ほぼ大切な絵は全て救うことができました。
スケッチブックも諦めずに乾かすように言って、 ふにゃふにゃになりましたが、 用途はこなせるので大丈夫。


この日はもう疲れ切って、 夜ご飯は残り物で済ませました。 kumatoさんはフェスタで食べ残したお肉のグリルがあったので結構満足したようで助かりました。 夕食が終わった途端に、 川で滑ってぶつけたところが痛いと言いだし、 初めて私は川でひどい転び方をしたということを知ったのでした。 
そりゃ痛くて当たり前、そんなにひどい転び方をしたのに、うちのアトリエから石の急階段を何十回とと上り下りして大きな絵を運び、水を浴びて冷えているのですから。  kumatoさんは疲れ切ってそのままベンチの上でうたた寝してしまいました。

お風呂を沸かしてからkumatoさんを起こして、お風呂にアイスクリームを運んであげて、その後湿布をしてあげました。  


翌日は晴れていたので、全て外に出して干しました。 そして残りの絵の整理に取り掛かりましたが、やはり翌日にはすでにかなりシミになっていたようです。 ただこれらの作品は大切でないか、あるいはまだ描き始めの作品ですのでそれほど問題ではなかったようです。  よかった〜〜〜  カビが生えないように、全て広げて乾かしました。 
どれだけ精神的にショックなことかわかるので、 気を取り直すことができたkumatoさんを見て、本当にホッとしました。  せっかく快調に絵を描いているのに、これでやる気をくじかれてしまったら、 と心配していたのでした。  



と言うわけで、 あまりにも悲惨な一日でした。 だいたい、全く出かけていないのに、初めて少し長い時間家を開けたらこれですから・・・・・・・・・。 

夕方しみじみと、 kumatoさんに、 日本では ’天中殺’ って言う言葉があってね・・・・ 
と説明した次第です。 

思わずブログに詳細を書くことで、 少し発散できました。 笑 



写真もあまりないのに、つまらない話を最後まで読んでくださってありがとうございました。 







# by tomomato | 2017-08-02 01:33 | 今日の驚いたこと | Trackback | Comments(19)

天中殺の一日 1



a0278382_17581893.jpg




優雅な? フランス旅行の記録の途中ですが・・・・
この夏も、ブログではフランス旅行の余韻に浸りつつ、現実には保存食作りや庭仕事や、本来の仕事に追われてとてもとても忙しい毎日を送っております。
昨日は、本当に久しぶりにお出かけをしました。 

知り合いの人がうちよりも少し上の方に石の家を購入し、 修復前のお家でワークショップをするというので挨拶がてら訪ねました。 とても可愛らしいお家です。




a0278382_17524803.jpg


若者たちや、ご年配の方も家の中やテントに寝泊まりして、ヨガやコンサートなどの催し物を楽しんでいました。
知り合いの方はベーガンなので、ベーガン食を用意する若者まではるばるバーゼルから来ていたのですが、偶然にやはり自然食に関わっているkumatoさんの息子さんの友人でした。 

ちょうど着いた時にはヨガのセッションの途中でしたが、 私たちは参加せずお家を見せてもらうことに・・・


a0278382_17532050.jpg


ここで今回の参加者のお食事も用意しているみたいでした。




a0278382_17531081.jpg


二階はうちと同じように干し草を保存するお部屋。 何人かはここで寝泊まりしているようでした。 ふかふかのクッションですよね。 




a0278382_17533369.jpg




お家を買ったばかりで夢が膨らむ知人と、その仲間たちが本当に楽しそうでほっこりしました。

ベーガンの朝食を一緒にしないかと誘われたのですが、 お断りして、さらに山の方に車を走らせました。 
実は、毎年ほぼ欠かさずに行っている、アガリーナのフェスタがあるのです。  そこにはkumatoさんが大好きなヤギや牛やイノシシのソースにポレンタが待っているので、ベーガンなんて食べてお腹を満たすなんてありえません。笑 


ところが、山道を登る途中で車のラジエーターが異常に熱を持ってしまい、 それ以上登るのは危険な状態になってしまいました。  まだまだ山の麓のあたりです。
でも、この問題は実は三月か四月ごろから抱えている状態で、かなり深刻な問題なのですが、kumatoさんは直視したくないがために?? (手術もあったし忙しいしと言い訳は有り余るほどですが・・・・ 涙) そのままずっと放っておいてあるのです。  というのは、代わりのエンジンが見つかればエンジンそのものを変えるか、車そのものを買い換えるしかないくらい深刻なのです。 かなり古い車にも関わらず、たった二年前に結構な値段で購入したばかりですので、 まずこの古い型のエンジンがそうそう簡単には見つからない、プラス 家の修復第二期を八月末に控えているので、 お金がないなど、 直面したくない気持ちはじゅうじゅうわかるのですが、走れば走るほど問題が深刻化していくのではないかと、私はずっと心配していたのです。  うちのあたりを買い物程度に走る分には大丈夫なのですが、 少しでもエンジンに負担がかかるととても危険な状態なのにも関わらず、この車でもう何回もスイスを往復しています。峠越えは無理ですので、そこは車ごと乗る電車に乗るか、 別の道を通ることで避けるようにしてですが、いつ途中でもう運転できなくなるかヒヤヒヤものです。 

はっきり言って、kumatoさんと車の問題は、知り合ってからずっと同じで、毎回、車が道の真ん中で突然動かなくなることを繰り返した挙句、 本当に完全に動かなくなるまで乗りつぶす、 あるいは水が山の頂上で噴水のように吹き出してそのままお亡くなりになるまで乗りつぶすとか、 その都度、命の危険を感じるような思いをしてきているのでもう、本当にうんざりなのですが、いくら怒っても騒いでも、説き伏せても全く耳を貸さないので仕方がないのです。 人様だけには迷惑をかけないようにと口を酸っぱくして説得してきたのですが、今回もこれです。 
( コースのために車いっぱい生鮮食品を買い込んで車が途中でお亡くなりになって一体どう解決したかとか、 スキーに行って冬山の上で水が吹き出してお亡くなりになって、 どのように何とかうちに帰ったかとか、全て物語ですが、ここでは省略) 
  
フランス旅行の時は、 上り下りが激しいことはわかっておりましたし、母を連れての旅で途中で車が使い物にならなくなっては困るので、実はレンタカーを借りたのですよ。 
車を購入したスイスのガレージが、 もしかしたらなんとかする方法を知っているかもしれないので、そこに最後の望みをつないでいるのですが、 あまりスイスに行きたくないkumatoさんは、せっかく夏休みに入って時間はいっぱいあるのに電話すら長いことしていなくて、今週やっとスイスに(別の用事もたまっているので)行こうとしていたところでした。 
この夏は、そういうわけで、 山にもどこにも全然連れて行ってもらっていません。 kumatoさんは絵が絶好調ですので、あまり出かけたくないので、もしかしたらかえって良いのかもしれませんが・・・・

まあ、ここのところ買い物で平地しか走っていなかったので、私もこの問題について少し忘れかけていたところでこれです。(忘れかけるようになったこの図太く鍛えられた神経が、我ながら信じられない)    kumatoさんも、すぐそこの山だからと油断していたようで、バタバタと家を出たので車の水の量をちゃんとチェックしていなかったようです。(水が絶えず漏れている状態です) 

前置きからして長くなりました。 ごめんなさい。

気を取り直して、 ヒッチハイクをすることにしました。  すぐにフェスタに行く方が止まってくれて、 無事にフェスタに着きました。 ちなみにその方とお話ししていたら、たくさんの共通点があって、 とても不思議な出会いでした。  





a0278382_17583183.jpg



そうそう、これこれ・・・・


a0278382_17590025.jpg
a0278382_17591301.jpg




みんなが力を合わせて大量のポレンタを煮たり、 お肉をグリルしていて、 その中には近所の顔見知りのおじさんたちがいっぱいいるので、 みんな頑張っていてすごいな〜〜 と嬉しくなるのです。 


a0278382_17540533.jpg



ポレンタ、久しぶりに美味しかった〜〜〜。
毎年同じような写真なので、フェスタの写真はこれだけにしておきます。



a0278382_17592883.jpg




例年のように、 くじ引きもあって、その一等賞は隣村の絵描きさんの絵が当たります。笑  微笑ましいでしょ? 
よく馬を散歩させているアルビオです。 そのおじいさんが絵の感想を正直に聞かせてほしいというので、kumatoさんがさりげなく指導しているの図・・・・・・ 笑  


いつもならば知り合いにたくさん会ってワイワイ一緒に食べるのですが、昨日は誰にも会いませんでした。
それに、帰りのこともありますし、kumatoさんは家に帰って仕事を続けたかったので山の方に散歩に行く代わりに、車のところまで歩いて降りることにしました。 



a0278382_18550469.jpg


いつも車で上がるのですが、こ〜んな綺麗なところなので歩いて降りるの最高!! 登らないでいいっていいですね〜〜 笑







a0278382_17544971.jpg



途中でお花も楽しみながら





a0278382_17551209.jpg





アルプスの景色に癒されながら




a0278382_17552397.jpg






せせらぎで泳いで休憩しながら・・・・
(実は、kumatoさん、私に内緒にしていたのですが、この後、川の中で滑って、かなりひどい転び方をし、全身しこたま打ち付けたようです。 私がたまたま見ていなかったのでショックを受けると思って言わなかったみたいです。)




・・・・・・ とここまで読んだら、一体何で ’天中殺の一日’ なんだか?? と思われるでしょう。 車のことを除けば最高に楽しい半日でしたから!!   

kumatoさんが転んで全身打ち付けたところで、 すでに天中殺第一弾が始まっていたようです。  

前置きだけでちょっと長くなってしまったので、続きはまた後で・・・・・・ 



# by tomomato | 2017-07-31 18:53 | 今日の驚いたこと | Trackback | Comments(8)

プロヴァンスの旅 8


a0278382_04380512.jpg


さて、ゴルドの後に向かった先は、ルシヨンです。




a0278382_04372707.jpg





ゴルドからルシヨンまでの道もプロヴァンスの美しい光景が続いていて、しつこいですが、kumatoさんと母と三人で、’プロヴァンスの光がすごい! 光が違う! 本当にすごい光だ!!’
と叫んでいました。





a0278382_04373926.jpg




ルシヨンもフランスのもっとも美しい村の一つとして認定されています。
旅行の前に何も調べなくて、何もわかっていないkumatoさんなのですが、ルシヨンについてはプロヴァンスにいる知り合いから聞いていたみたいで、’ね、ルシヨンは行く? 行く?’ と催促していました。

はい、ルシヨンはいわれなくても絶対にいくと決めていました。 私たちにとって絶対に外せない村なのです。









a0278382_04375388.jpg




それはなぜかというと、ルシヨンは黄土がある土地だからです。この黄土から黄色や赤などのピグメントを採取することができるのです。

写真でお分かりのように、村に一歩足を踏み入れた途端に今までの村とは全然違う雰囲気であることに気がつきます。それは、全てが ’赤い’ のですよ! 
ここで取れる黄土を使って石垣を積んでいるため、 街全体が赤いのです。

この村入ってすぐに、母が、 ’この村は素敵! 好きだわ!! 162.png といったほど、個性に満ちた独特の雰囲気に包まれてます。




a0278382_04381767.jpg
a0278382_04382935.jpg



何しろ気温が高く、 ゴルドでお茶も飲み損なったので早速休めるところを探しました。



a0278382_04384104.jpg



村の入り口にあるこのレストラン(下に見えるテントのところ)を、下調べの時に見ていてとても景色が良いとのことなので入りたかったのですが、 残念ながらここも三人ともしっかりと食べないと入れないということで入れてもらえませんでした。  kumatoさんは、好きなラムステーキがランチメニューにあったのに、レストランに入れないのでかなりご機嫌斜めになってしまいました。でも、私も母も本当に食欲がないのだから仕方がありません。 一人で行ってきてもいいよと言ったのですが、それはさすがに遠慮したようで・・・・・


同じ経営で、上には小さなカフェバーがあり、サンドイッチのような簡単なものならば食べられるというのでそこに入ることにしました。 小さなテラスがりましたが、最初はいっぱいでしたので中に座っていたのですが、席を立つ人がいたのですかさずテラスに移りました。 





a0278382_04385494.jpg




そしたら素晴らしい景色! 下のレストランよりも絶対に見晴らしがかなり良いと思います。
上の写真の向こうに見えるのが、ルシヨンの黄土の見学コースのあるところです。






a0278382_04391924.jpg


最高の景色を眺めながら、私と母はフレッシュフルーツのスムージーを飲みました。 コーヒーよりも何よりも、ちょうどこういうものを飲みたかったのでこれまた最高でした。 カラカラに乾いた喉にす〜っと入っていって、疲れた胃を癒してくれるようでした。




a0278382_04390796.jpg


kumatoさんは、メニューにないサラダを頼んでいる人がいたのを見て、聞いてみると下のレストランの食事を頼んでここで食べることができるということで、 ギリシャサラダを注文しました。 
でも考えてみれば、 下のレストランの食事を持ってきてもらえるのなら、ここでラムステーキが食べられたのに、そのことに気づいたのは食事が終わった後・・・・・ 本当に悔しそうでした。 
食べ物の恨みは怖いと言うけれど、時々kumatoさん、 本当に恨めしそうになるので怖いです。 この写真も結構怖い顔してるでしょ??  笑    


この後、ルシヨンの黄土の見学場所まで村を抜けて行ってみることにしました。 ただ、そこはトレッキングのコースになっているので、それは到底母には無理だと思いましたが、近くに行ったら印象的な赤い山肌が見れるかと思ったのです。 

入場券を売っているところまで行って聞いてみると、券を買って少し歩くと山肌のところが見えるとのことでしたのでそれだけでも行ってみることにしました。


a0278382_04393426.jpg



見えてきました!






a0278382_04394846.jpg



わ〜〜〜〜すごい〜〜〜〜!!
凄すぎます!!! 




a0278382_04395806.jpg
a0278382_04400903.jpg



色も、形も、 本当に印象的でした。
実は、 スイスの美術学校でも毎年のように、 近くの山までピグメント(絵の具の粉末)を取りに赤い山肌のところに行くのですが、 ここの規模と赤の色合いは到底比べ物になりません。  素晴らしいです。



a0278382_04403601.jpg
a0278382_04405378.jpg




もちろん、kumatoさんも、そして私も本当はトレッキングコースを歩いてみたかったのですが、短くて30分、長いのは1時間以上もかかり、足場もかなり悪そうですし、それより何よりこの日はとにかく焼けるような太陽がじりじりと照りつけていて、日向に立つこともできないくらいでしたので、到底母には無理です。

母は、私たちだけで行って良いよ、と何回も言ってくれたのですが、 近くに涼しく30分以上待っていられるようなところもなかったので、kumatoさんにも申し訳ないのですが諦めてもらいました。  


ルシヨンにはたくさんお土産物屋さんや可愛いお店などもあったのですが、 画材を売っているお店も何軒もありました。 ルシヨンの黄土のピグメントもキロ単位でも買えることができます。





a0278382_04411924.jpg




これらが、大体ルシヨン産のピグメントの色合いです。

でもそれ以外にもフランスのピグメントの会社の製品が揃っているお店があり、私とkumatoさんは日陰のベンチに母を置いて、 かなり時間をかけて物色してしまいました。




a0278382_04410717.jpg
 


いくつかの色は、いつも私たちが行く画材専門店(ドイツ製)よりもずっとずっと安いのです!!!
ちょうど切らしていた色も置いてありますし、ルシヨンのピグメントも何色か買いましたが、 全然関係ない色も思わず大人買いをしてしまいました。
お店の人も、ちょっと呆れるほどの量です。  




a0278382_04413063.jpg



大きな袋を抱えて、また別のお店でも他の色がないか、値段は変わらないかしっかりチェックしました。
その日に持っていた現金をほぼ全て使い果たしてしまいました。 




a0278382_04414193.jpg



こういう可愛いお店もたくさんあったのですがね、 何しろ先立つものがもうありませんから素通りです・・・・ 涙 



a0278382_04415150.jpg



こういう町歩きは本当に飽きません。



a0278382_04420261.jpg


どこもかしこも色が、たまらなく可愛い。



a0278382_04421656.jpg



現代アートも広場にありました。




a0278382_04422893.jpg




ルシヨンは、またぜひ行きたいなあ。

帰りに、ルシヨンを降りたところで自由にピグメントを採取できるところがあったのですが、その頃は暑さに拍車がかかって車の中で母が具合が悪そうにしているので、 これも諦めました。 日陰があればよかったのですが、本当に炎天下の中、しかも車の中にいたら五分で熱中症にかかってしまいそうなくらいでした。 

この日は本当に暑かった。 でも事前の天気予報ではコートダジュールでもプロヴァンスでも気温がかなり高くなる予定でしたので今までラッキーだったとしか言いようがありません。 暑いというだけで疲れ方が格段に違うのです。



予定では他にも一つ二つリュベロンの村を回れるかと思いましたが、 この暑さでは到底無理です。 もう、すぐに帰った方が良いかとも思ったのですが、一つ良い考えがありもう一箇所寄ってみることにしました。





フォンターニュ・ド・ボークリューズです。





a0278382_04433911.jpg




ここは、豊かな湧き水が溢れ出ている水の天国。 照りつける太陽、乾いたプロヴァンスの中では例外的な場所なのです。
美しい翠の水の色と川の流れる音は、 暑さにすっかり参ってしまった今日みたいな日には良いのではないかと思ったのですが、大正解でした。




a0278382_04435416.jpg






水辺のカフェに座ってアイスクリームを食べていたら、さっきまでの暑さは何処へやら。 本当にホッとして癒されました。




a0278382_04440699.jpg





母がとても疲れていたので、水源のあるところまで歩くのは無理だろうけれど少しだけ川沿いを散歩をしようかということで歩いておりました。

そしたら・・・・・ 先に歩いていたkumatoさんが、ものすごく面白いものを見つけた、すごく涼しいし良いと思うよ! というので半ば無理やり連れて行かれましたところ・・・・・・  






a0278382_04442463.jpg




洞窟なのだそうです。 この場所の水源地を探る研究の歴史と、それを追体験できるようになっている洞窟があるとかなんとか・・・・・ kumatoさんたらワクワクしちゃって、絶対に入ってみたいっていうのです・・・・・

母が歩くのに危険がないかどうか、あまり疲れすぎないところかどうかだけしっかり確認してほしいと言ったら、 案内の人も大丈夫大丈夫、全く問題ないというので参加することにしました。

でも、さりげなく中を見て、なんとなく嫌な予感が・・・・・


a0278382_04443558.jpg


案内の人が熱心に、 色々と説明をしてくれるのですが、展示もなんだかボロくさく、 昭和の香りがなんとな〜く漂っているような・・・・・・
おまけにクーラーがガンガン効いていて寒いのなんの。 

震えながらフランス語の長い説明を我慢して聞いた後、案内人と共にやっと中に入ることになったのですが・・・・



が・・・・




が・・・・




中に数メートル入って、


’こりゃダメだ〜〜〜!!!’



あれだけ確認したにも関わらず、中はほぼ真っ暗、 私でも目が慣れるまで何も見えない上に足場が悪い悪い。 濡れていて滑りそうな上、凸凹なのです。
こんなところ、高齢者が歩けるわけないでしょ〜〜〜〜〜〜  滝涙  
何をもって大丈夫大丈夫って言えるの〜〜!???   怒 


私と母は、もう到底無理と判断してすぐに戻りました。 kumatoさんだけさっさと先に行ってしまっていたのでそのまま進みました。 



ところがね、 なんと、 何しろここを管理している人?が、その案内人一人だけなので、入り口(出口)に鍵がかけられている!!!  
そのため、私と母は冷蔵庫のように寒いクーラーガンガンの、この昭和の暗〜い雰囲気の空間に、 案内人とkumatoさんが帰ってくるまで長い長い間閉じ込められてしまったのでした。  本当に超最悪でした。 いつ戻ってくるのかわからないと言うのが尚更不安と寒さを駆り立てるようで・・・・・ 滝涙  


おまけにね、この ’洞窟’、 偽物 なのですぅ〜〜〜〜〜〜!!
入ってすぐにあれ?って思ったんだけれど、 岩とか鍾乳洞の氷柱みたいなのがプラスティックでできてるの。暗いから一瞬よくわからなかったのですが、 いかにも嘘っぽい!! 一応説明の時に、そのことは言っていたらしいですが、入り口に入る時にはいかにも本物の洞窟の入り口のように見せているのですよ。

テーマパークみたいに、 水源探索の場面を再現するためにわざと作ったらしいです。 展示は、色々とあって水源を発見した時の鍾乳洞の中にあったクリスタルが綺麗だったらしいので、 子供とかには面白いのかも。 でもフランス語がわからなかったら全然つまらないかも。

せっかく優雅に川岸のカフェで休まったのに、 いつ戻ってくるかもしれぬ不安付きで閉じ込められて、すっかり冷え込んで、がっくり疲れました。 

案内人とkumatoさんが帰ってきた時に、 案内人の人が ’お金を返しましょうか?’ って聞いてくれたのですが、kumatoさんが迷ったように  ’どうするぅ・・・?’ 
と聞いてきたので、 私はすかさず迷わず、

’はい、返してください!! (きっぱり)’



あんなひどい思いをさせられて、高い入場料を払ったのでは気がおさまりません・・・・
返してもらえて本当に良かった〜〜〜  (kumatoさん、 気が引けてましたが・・・・・ 笑) 

後で散々、’男の子’ ってああいうところに行きたがるのよね〜  と母と二人で話しました。

帰りに、街の入り口にサントン人形 (クリスマスの時のお人形で、プロヴァンスのあたりの名産です) の美術館があったので、 母と二人でそちらにけばよかった〜 と後悔しました。 




a0278382_04444966.jpg


鍾乳洞事件を除けば、フォンターニュ・ド・ボークリューズは本当に癒される場所でした〜〜〜。 


この日の夜は、母もとても疲れていたので外に夕食に行く元気が無く、 急遽サンレミにお買い物に行って、kumatoさんにステーキを焼いてあげて、私と母はお野菜たっぷりの夕食をゆっくり家でいただきました。 kumatoさん、レストランに行かないというのがとても残念そうでした・・・・・・。  お昼の恨みがまだ引きずっている・・・・・。  


そして、 サンレミの街で買ってきたお菓子をデザートにいただきました。




a0278382_04450147.jpg




サンレミ、小さな街なのに結構おしゃれなお店がいっぱいあるのですよ。

ご存知の方もあるかと思いますが、Joel Durandのチョコレート屋さん(本店)があるのです。
お店の人は一言も英語が話せなかったので、適当に数種のチョコレートを詰め合わせてもらったのですが、(メニューもくれなかったのでスタンダードなものばかり)  これが最高に美味しかったです。
母もこんなに美味しいチョコレートは食べたことがない!! と言ったくらい上品な味のチョコレートでした。
包みの中に、全商品のリストがあったのですが、色々と面白い材料のものもあり、これを最初に見せてくれれば色々と詰め合わせてもらったのにな〜〜〜 とちょっぴり心残りでしたが、何しろ美味しかったのでよかったことにしましょう。 一口食べただけで、全身に幸せが広がっていくような、そういう美味しさでしたよ。 

上のクッキーはその数件先の、これまた有名なお店 le petit duc のお菓子です。プロヴァンスの伝統的な製法に習ったお菓子づくりをしているのだそうです。 これは、母が好きなタイプのお菓子でしたので旅行中は食べずに、母に日本に持って帰ってもらいましたが、とっても美味しかったそうです。 






# by tomomato | 2017-07-30 06:38 | お出かけ | Trackback | Comments(8)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


by tomomato

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新の記事

屋根の修理とコース開始
at 2017-08-18 16:54
ジェノバの一日 3
at 2017-08-16 15:34
ジェノバの一日 2
at 2017-08-15 15:23
ジェノバの一日 1
at 2017-08-14 17:11
プロヴァンスの旅 11
at 2017-08-13 16:49

カテゴリ

全体
石の家の話
石の家の庭の話
今日のごはん
今日のおやつ
ひとことご挨拶*お知らせ
お出かけ
石の家のものの話
石の家のある所ー0SS0LA
今日の奇麗・うれしかったこと
石の家の楽しく幸せなできごと
天の恵み・自然の恵み
スイスの話
今日の驚いたこと
painting
その他
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月

最新のコメント

Sakiさん、 私もこの..
by tomomato at 17:10
papricaさん、 扁..
by tomomato at 17:09
papricaさん、 扁..
by tomomato at 17:09
poteriさん、 これ..
by tomomato at 17:06
Sakiさん、 そんな風..
by tomomato at 17:01
本当に盛りだくさんの旅で..
by Saki at 16:00
赤茶色のひまわりが綺麗で..
by Saki at 15:35
扁桃炎は辛いよね。ごっく..
by papricagigi at 03:47
屋根の石厚いのね。これも..
by poteri at 02:50
fran9923さん、 ..
by tomomato at 14:59

検索

外部リンク

visit

ブログパーツ

記事ランキング

ブログジャンル

海外生活
ナチュラルライフ

画像一覧