シチリアを駆け抜ける 2014-11






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トラーパニ、目が覚めたらもう朝日がカンカンに照っていました。  とにかく西海岸は暑い! の一言。








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青い海をゆっくりと眺めながら海沿いの道をトコトコと歩いて、 港まで行きました。 本当にイタリアの船はカラフルでかわいいです。 






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朝市にも行ってみたけれど、 日曜日だったからか、 トラーパニのマーケットはとってもこじんまりとしていました。







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お魚もなんだかちっちゃいお魚ばかり、 おそらく素人さん? と思われる人までクーラーボックスに釣ってきたお魚を入れて売っていましたよ・・・・





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ヌビアのニンニクが〜〜〜〜〜 本当に車で来ていたのなら一年分買って帰りたかった〜〜〜〜







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朝市を冷やかした後には、また歩いて宿泊先のアパートメントまでいったん戻りました。 まだ朝なのに暑くて暑くて我慢できず、途中でグラニータをいただきました。  カフェ味のグラニータ・・・・・   これ、美味しすぎ・・・・ 特に体が熱を持って、のどもからからなので、グラニータを食べて体を冷やしてちょうどいいみたい・・・・  思わず私はおかわりまでして、ピスタチオ味とカフェ味を試しました。  ピスタチオはちょっと甘すぎたかな?  


そのあとはkumatoさんのお願いを聞いて・・・・












サンビートロ・カンポへ海水浴!!!  


本当は、ファビアーノ島にでもわたって、 島の美しい海を満喫しよう! と思ったのですが、 気温が思っていたよりもずっと高く、漁師さんの船に乗せてもらうにしても、船で渡って移動するにしても、 泳がない母にとっては炎天下のもと、あまりに負担が大きすぎそうなので、 島は今回はあきらめました。    サンビートロ・カンポはすばらしく美しいビーチとして知られています。  が、この日は日曜日、しかもイタリアの学校の夏休みの最後の週末なので・・・・・






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ビーチはびっしりパラソルが並び、 ぎっしり人が・・・・・・ (驚愕)  私たちはお昼頃に行ったので、一番道路側に近いパラソルをやっと確保できました。海から遠いのですよ。 パラソルから海なんて見えない!!! (笑)  

ここで母にお昼寝をしていただき、 母が耐えられる時間だけ、私とkumatoさんは海水浴に・・・・・・071.gif


が、kumatoさん、最初のうちは一緒に泳いでいたけれど、私が母の様子を見に行っている隙に、 早速一人でシュノーケルを持って遠くの岩場の方にさっさと消えてしまいました・・・・ 残された私は一人で泳ぎに・・・・・・ (悲) 



でもね、 上の写真でもお分かりのように、 ビーチは人でぎっしりなんだけれど、 海にはあまり人が入っていないのですよ・・・・・・ しかも、入っている人たちは波打ち際に腰まで使ってだらだらといつまでもおしゃべり・・・・・   沖までいって泳いでいる人はほとんどいませんでした〜〜〜〜〜〜  


いつも行くエルバ島のビーチでは、岩場がそばにあるのでビーチでもたくさんお魚が見られるのですが、ここにはお魚は全くいませんでした・・・・・ 岩場まで見に行ったkumatoさんも見なかったと言っていました。

その後、遅めのお昼ご飯に行きましたが、 時間が遅すぎてレストランはすべて閉まってしまい、仕方がなくパニーニ的なものでおなかを満たしました。 


kumatoさんはずっとビーチにいたかったようですが、 この暑さに母をつきあわせるのは限界なので後ろ髪を引かれながらもビーチを後にしました。
まだ、夕暮れまで時間がありそうでしたので、 帰りがけにエリチェに向かうことにしました。





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いきなり標高が高くなります。 おまけに気温がぐっと低くて、涼しくて気持ちがよかった!!!  っていうか寒かった!!





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なぜかエリチェの町中の写真があまりなくて残念なのですが、エリチェは古い石畳の道が風情のある、とにかくとてもかわいくてすてきな街でした。 ただぶらぶらと歩いているだけで楽しい!  




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教会がたくさんあって、教会巡りの共通チケットというのがあったので、地図を見ながらあちらこちらの教会を尋ねて街の中を散策しました。 




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廃墟からこんなにきれいな教会まで、たくさんたくさんありましたよ。一つ一つに特徴があって、面白かったです。 


エリチェが、こんなにすてきで楽しい場所だとは思ってもいなかったので、母と二人で大喜びをしながら散策しました。kumatoさんが地図を一生懸命見ながらガイドしてくれて、ついていけばいいだけだったので楽だった〜〜〜〜 笑





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街の中も、 こうして遠景で見える風景も、どこをとってもすてきなエリチェ・・・・




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途中、 地味〜〜な建物の入り口の前に何人かの人たちが立ち止まっていたので、何だろうと見ると地味〜〜な看板に ’菓子屋’と書いてありました。

本当に地味〜〜なのだけれど、気になったので中に入ってみることに・・・・






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そしたらこれまた昭和の? お菓子屋さんのような地味〜〜な木製のショーケースの中に、 地味〜〜〜で素朴なお菓子が・・・・・!!!   そしてお店の中はぎゅ〜ぎゅ〜にお客さんが入っていて、 その方達を相手に80はゆうに超えているのではないか? と思われる小さなおばあさんたちがお二人、 一生懸命注文を聞いては奥の厨房に行き、丁寧にお菓子を包んでいらっしゃいました。 



老舗の和菓子屋を思わせるたたずまいに、どうしても気になったので私も並んで買ってみることに・・・・ 

が、 カウンターにぎっしりと押し寄せるイタリア人のおばちゃんたちは、 列を作ることもなく、 暗黙のうちに ’あなたの次は私ね!’ ‘その次は私なんだからね!’ と牽制しあいながら我先にと順番を争い、 その勢い勝てるはずもなく、一番前に並びながらもなかなかお菓子が買えませんでした。 汗  

結局はかなり強気にでて、イタリア人おばちゃんのように、’あなたの後は私ですからね!!’ と笑顔で、けれども強引に押して、 お店のおばあさんたちにやっと気づいてもらえ、無事お菓子を購入・・・・・・ 笑


ほぼ全員が買っているおまんじゅうのようなお菓子(=ジェノベーゼというこの辺りで有名なお菓子であることは後で知りました・・)は絶対に外せないと思ったので、それは大きいので二つ、そしてビスコティが美味しそうだったのでそれを6つ注文しました・・・・・


が、おばあさん、見事に間違えて、 大きなジェノベーゼを6つ、ビスコティ2つ包んでくれてしまいました!!!???   
このかわいらしい小さなおばあさんたちは、実は修道院のシスターだったらしいです。 お二人ともきちんと白衣を着て白い帽子をかぶり、 殺到するお客さんたちにもびくともせずただ黙々と、着実に働いておられました。 後ろにはローマ法王のお写真があちらこちらに飾ってありました・・・・





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このジェノベーゼ、 大きいので到底一人でも一つを食べるのは大変、と思ったので2つしか注文しなかったのですが・・・・・

これがまた、美味しいの!!!053.gif


柔らかいふわっとしたクッキー生地の中にカスタード? クリームが入っているのですが、 素朴だけれど味わい深くておいしいおいしい!!!!  口当たりも軽くて、一口食べてあっと驚く美味しさ、  ぱくぱくあっという間に食べてしまいました。  中のクリームが日持ちはしないだろうと思われたので、 何と一気にすべて食べてしまいましたよ・・・・・


並んだ甲斐があった! イタリア人のおばちゃんたちと戦った甲斐があった!!






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そんなこんなしているうちに、どんどん夕闇が迫ってきてしまいました。 気温も低くなってきて寒い!  日中、下界はあんなに暑かったのに〜〜〜〜エリチェのお土産屋さんには、スカーフを売っているところが多かったのですが、 気温が低いからなのですね〜〜。






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はるか彼方の下界にトラーパニの塩田と海を眺め、 静かに夕日が沈むのを見守りました。 

ここも本当に天国みたいな所だったな・・・・・・・・・




帰りは、ナビがしっかりと一般道ではなく、どう考えても裏道のようなところに誘導してくれまして、信じられないような急カーブの細道をどんどん下ってあっという間にトラーパニにつきました。 


ちょっと怖かった・・・・ 















   

















# by tomomato | 2014-10-08 07:09 | お出かけ | Comments(6)

シチリアを駆け抜ける 2014-10





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アグリジェントで夜の遺跡を満喫して、神秘的な光景を胸にぐっすりと眠った翌朝、 一番に朝食を食べて西海岸に向けて出発しました。  本当は途中にとても魅力的なレストランがあり、そこで昼食をしたかったのですが今回は断念・・・・・・・



というのは・・・・





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マルサラワインのFlorio社に、見学に行く予定があったからです。 本当は最初の(私の頭の中での)予定では、 朝、もし興味があればまだアグリジェントでゆっくりしてから出発、途中で海に寄ったりして、 そしてそのレストランで昼食をとり、午後にマルサラでワイナリーを見学しよう・・・・・・・と思っていたのです。 

ところがこれまた後から調べていたら、Florio社、土曜日には午後の見学がなかった!!!!  滝涙    

バカンスの予定を考えるときに、 土日なんて意識、 なかったのですよね・・・・・  今度から気をつけよう・・・・
見学を月曜日にしても良かったのですが、kumatoさん、一度来た道を帰るのは嫌だというし。  

  




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母はマルサラワインのワイナリー見学をとても楽しみしておりましたので、 行ってよかったです。 早めに到着したので、海のそばでのんびりとカフェを飲んでからワイナリーに行くと、ものすごい人だかりができていたので驚きました。 
こんなにたくさんの人たちが見学するの?? と思ったのですが、 英語とイタリア語のガイドでグループが分かれ、 英語のグループに参加した私たち、遥かに人数が少なくてよかったです。 でも、イタリア語のガイドツアーは後から出発したのですが、 なんだかそちらの方が説明が長かったみたい????   ずっと後になってから出てきましたよ・・・・  












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ワインの試飲・・・・   ワインはね、おいしかったのですが、 最近から始まったというビデオ付きの解説がうるさくてワインをじっくり味わうことが出来ませんでした。  ワインの試飲って、舌に集中したいのに、 こう味わえ! ああ味わえ!って音楽とともにあれこれごちゃごちゃボリューム満点で言われてもね〜〜〜〜〜 



このテイスティングの後に連れて行かれたのが、ワイナリーのショップ!! 

アルコールが入って気持ちがよくなったところでショップに行くって・・・・ 危険・・・ あははは・・・


このショップ、ワインのセレクションだけではなく、 西海岸のシチリアの良いお土産がそろっていてとても充実していました。 お料理関係の本もおいてあって、もし帰りが飛行機じゃなくて車なら、わんさか買い込んでいたかも?




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その後、マルサラの街へ〜〜〜 あ、その前に時間があったので、考古学博物館にも行きました。 が写真はなし・・・カルタゴ軍の船や古い壷などのアンティークがありました。  







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西海岸についてすぐ気がついたのは、 

暑い!!!

こと・・・・

東海岸では、こんなふうに感じなかったのだけれど・・・・シラクーサでも日中遺跡を見たりしたけれど、 汗をかかなかったような・・・・ それなのに西海岸では暑くて暑くてたまらなく、日陰を探して風が抜けるところに座って、 ここで昼寝した〜〜〜い!   と叫んだ私と母でした。 9月でこれですから、7月8月はいったい・・・・・・・ 汗 

暑くて食欲もあまりなかったので、お昼を軽く食べて向かった先は・・・・







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塩田
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何とも言えない風情のある光景でした。 子供時代、祖父母を訪ねるとき予讃本線の窓からえんえんと続く塩田風景を見たことが何回もあるのですが、 海水をわらの束にしみ込ませて干して塩をとる作り方で、 全然違う風景でした。 

白いこんもりした塩の山が続いていて、美しく、楽しかった・・・・ 母は、小さな塩の袋をお土産用にわんさか購入していましたよ。笑   私も、塩の華を購入。  車だったら大きな塩の箱をいくつも買っていただろうなあ・・・・・(kumatoさん、帰りが飛行機で良かったと思っているに違いない・・・・035.gif





そしてさらに車を進め、今日の宿のあるトラーパニへ向かいました。







トラーパニの街




トラーパニ、 西海岸の小さな海沿いの町=漁師の街だと思っていたら・・・・・ とんでもない! 海沿いはともかく、街自体は豊かでファッショナブルな都会で驚きました。やたらにおしゃれな洋服屋さんやバールがたっくさんありましたよ??   

 





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想像していたトラーパニの姿 





この日の夜ご飯は、 有名なカンティーナ・シチリアーナでいただきました。 







  




トラーパニと言えば、ほら、あのお方・・・・・・と、 ご一緒にお食事をさせていただきました。 あのお方とご主人様のお顔で、カンティーナ・シチリアーナの店主さん、 ワインのボトルを開ける開ける・・・・・  笑 kumatoさん、調子に乗って飲む飲む・・・食べる食べる・・・・


皆で大笑いをして、本当に楽しくご飯をいただきました。  しかしまともな写真がなぜか一枚もない・・・・ 


シチリア事情を地元の方からいろいろとお聞きできて楽しかった〜 社交的なkumatoさんも、 久しぶりに私たち以外の人と話せて? すごく楽しそうで生き生きとしていました。  ( 怖い奥さんと姑さんとずっと24時間毎日一緒でしたからね〜〜 息も詰まるよね〜〜〜 大笑)   

ここのレストランはクスクスですごく有名だと聞いていたのですが・・・・・ う〜ん、 もっとおいしいクスクスがあるのでは???? と言うのが正直な感想・・・・ (いや、おいしかったのだけれどネ ゼイタク? )  というのは、 私は実はクスクスはあまり好きではないのです。 嫌いじゃないけれどわざわざ食べたいと思うほどではない・・と言った方が正しいでしょうか。 それは多分、 本当においしいクスクスを食べたことがないからではないか? と密かに思っていて、 う〜〜んとうなるようなクスクスが食べてみたい!!! と思っていたのでした。 クスクスって、本当はこういうものだったんだ!と私のクスクス嫌い? を覆すようなものを期待していたのでした。 もしかして私の求めるクスクスというのは単なる幻想/妄想なのかもしれないけれど・・・

うなるようなクスクスを食べに、絶対にまたトラーパニに行かなければ!!! 



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前菜を食べ過ぎてもはやお腹いっぱいのkumatoさん・・・ セコンドを前にボーゼン





夜中近い街をそぞろ歩きしましたが、 土日とはいえ、すざまじい人ごみであきれました。 まともに歩けないくらい、そう、まるでラッシュアワーの池袋の駅みたい (ってどういうたとえ?)........



   トラーパニ、大都会です。 







  
















# by tomomato | 2014-10-07 00:59 | お出かけ | Comments(4)

シチリアを駆け抜ける 2014-9







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さてね、この日は本当に盛りだくさん(過ぎ)の過酷な日程の日だったのです。
海水浴をしてご機嫌になったkumatoさんと、待たされてじっとりと汗をかいた私と母、 アグリジェントの街に戻りホテルにチェックインしました。




その後、夕食をしっかりと食べる時間がないので、冷蔵庫のビールを取り出し母が持ってきてくれたおせんべいやらくだものやらをぼりぼり・ぱりぱり・もぐもぐ・・・・ ごくごく・・・・・ 


そして約束の8時少し前に、 ガイドをお願いしていた方にお迎えに来ていただきました。





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東海岸から西海岸に行く途中に、このギリシャ神殿の遺跡群のあるアグリジェントがあります。 シチリアに来たからには神殿の一つや二つ見ないと・・・・ と思って、ここアグリジェントを選びました。


けれどもまだ9月・・・・ どのサイトを調べてもシチリアの9月前半はまだ暑さが激しく、 特に日中のアグリジェントは日陰がなく相当な暑さで大変だと書いてありました。 しかもアグリジェントは7つの大きな神殿が並び、総計、最低4キロメートルも歩かなければならない・・・・・と。  

写真を見ても炎天下の神殿巡りはどう考えても母にはきつすぎると思いましたところ、 良く調べると夏の観光期間には夜もライトアップされて見学できることを知りました。 すべての神殿ではなく、4つの主な神殿だけとはいえ、 それ以外の神殿はほとんど修復されないまま石ころが転がっているにすぎない??? らしいので、神殿フェチでもない私たち、  その主なものだけ見られれば良いとも思いました。( だいたい4キロメートルはちょっとどう考えても無理・・・・・・)




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それから、夜、暗く、あまり知らないところを歩くのも、 母と一緒で危険だったり無駄に歩いたりして疲れさせても危険なので、 ガイドツアーがあったらその方が良いとも思い、事前に調べました。 いくつかイタリア人がやっている英語のツアーを先に見つけて、それぞれに問い合わせをしてその返事待ちをしている間にもっと深く調べてみると・・・・・ 

何と!!!  夜間の神殿地域の入り口は二つあり、 ツアーの出発点のヘラ神殿からずっと下り道で、 別の出口で解散となるらしい・・・・   

その道のり,2キロメートル以上・・・・???!!!005.gif


え? どうするよ。 神殿の入口までホテルから車でいってそこに駐車する。 ゆっくり下りながら遺跡を見て2キロメートル以上夜に歩いた後・・・・・  2キロメートル上りで 車のところまで戻るなんて、 母には無理に決まってる〜〜〜〜!!!!(焦)

kumatoさんにお願いして、車をとってきてもらっても、 上り2キロメートル=少なくとも30分、二人で待たなければ行けない。 夜の10時過ぎ、 みんな一刻も早くホテルで休みたいだろうに・・・・?? 


で、再び交通情報がどんな感じがいろいろと問い合わせてみました。一人の人は、 ホテルまで迎えにいってあげるから、帰りはタクシーで帰れば? とのお返事。 観光地だからタクシーが出口で待っているのかな???? 


そんな風にあれこれ調べていたら、 日本人のガイドさんをコーディネートしてくれるサイトを見つけました。 そこにも連絡をしてみる・・・ 日本語ならば、母もきっと楽しめるだろうしよいのでは・・? ついでに母の事情も話して、交通事情も尋ねてみると・・・・・


何と、 お返事には、普通はそういうことはしないけれども、高齢者の方がいらっしゃるのなら大変だから車を出しましょうとまでおっしゃって下さったのでした。 夜だから、タクシーも簡単には見つからないでしょうと・・・・・・  

即、その日本人の方にお願いすること決定! 





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その親切なガイドさんのおかげで、本当にすばらしい夜を過ごすことができました。 ライトアップされた神殿はこの世の物とは思えないほど美しく、 気温も気持ちがよい涼しさで、 神秘的な空間を満喫できました。 ベテランのガイドさんの説明もすばらしく、 母は本当にうきうきとして喜んでくれました。 本当に親切な方で、 母のことをとても気遣ってくださり、足下が暗いので危ない所もあったのですが、 (母はなんと懐中電灯をバッグの中にいれていたので助かりました!) ゆっくりと母のペースにあわせてくださり手もところどころ貸してくださっていたりつくせりでした。





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神殿を巡る壁も何もかも、アグリジェントのかっての栄華と建築技術を表していました。 当時アグリジェントの人口は30万人だったとか・・・・・ (現在5万人)






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kumatoさんには時々訳してあげましたが、 でもそれ以外は写真係に徹底していました。途中で立ち入り禁止の神殿の中に入り込もうとしたらしい・・・・ ところが、既に神殿の中に入り込んでいた若者達が大騒ぎをして馬鹿なポーズをとりながら写真大会をしていたらしく、 警備員に見つかって怒られていて、 kumatoさん、入れなかったんですって・・・・(呆) 






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地震の為に、 石垣がより安定する六角形になっていることに注目したkumatoさん。
その他いろいろな点で建築上の発見があったらしく、ガイドさんに、着眼点がすごいと関心されていました。 035.gif

しかもこの石にはたくさんの貝殻が・・・・・ そう、ここは大昔のそれまた昔、海の底だったのです。

母が、 


こんなすばらしい神殿を見たら、ギリシャに行きたくなります〜〜〜 



と言ったら、ガイドさん、 

いや、ギリシャに行く必要はありません。 ここ、アグリジェントの神殿の方が一番美しいです!!! 034.gif 



ときっぱり・・・・ (笑) 


でも、こんなすばらしい神殿も、神殿が作られている石が腐食し、このままでは崩れていく一方なのだそうです。




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それを防ぐ為に、 神殿を覆う建屋を作ろうかという話があるそうです。 これだけのすばらしい遺跡を後世に残す為にはそれも仕方がないのかもしれないけれど、 もし建屋に覆われたら、 今日私たちが見たような遠くから見える美しい神殿の谷の光景はもう二度と見られなくなるのかもしれません。 そうなったら悲しすぎるなあ・・・・・・・  












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結局5つの神殿のうち、4つを見て回りましたよ。 夢のような時間でした。 

そして、さんざん歩いてもう一つの出口から出てみると・・・・・ タクシーなんて一台も止まっていませんでしたよ。 (唖然)   あまり人通りも車通りもなく、 ちょっと怖い感じ・・・・

ガイドさんの旦那様が車で待っていてくださいました。 本当に助かった。 kumatoさんに車をとりにいってもらったとしても、 こんなに遅い時間にkumatoさんも大変だし、母と二人で所在なく待つのも本当に怖い雰囲気でした。  

母とガイドさん、すっかり仲良くなって? 今度はアーモンドの花がすばらしい春に来てください、お家に来たらごちそうしますとまでいっていただけて感動していました。  その方のお姉様が母と同じお年だそうで、 20年間帰国なさっていらっしゃらないのでお会いしていないのだそうです。  母と、お姉様を重ねて思われたのかもしれません。 

 母は、いろいろと説明していただいて、いっそう心に深く思い出が刻み込まれた様子でした。  










帰ってからホテルで遅い遅い夕食をとりました。 ここでもkumatoさん、なんだかもりもり食べていたなあ・・・・・

ホテルから遠くに神殿を眺めることが出来ました。


母、本当に良く歩いた大変な一日だったのに、 アグリジェントの夜があまりにすばらしく、 全然疲れなかったわ・・・とニコニコして言っていました。 

   




   











# by tomomato | 2014-10-05 06:35 | お出かけ | Comments(2)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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