今までで一番つらかったこと

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今までで一番うれしかったことは、 前回の記事まで長々と述べた、トイレが出来たことだったのですが、
逆に、今までで一番つらかったことについてちょっぴりだけ触れてみたいと思います・・・・




それはあるとっても寒い、2月のこと・・・・


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あの片付けの時に、各部屋から取り出した気が遠くなるほどの量の粗大ゴミを、3ヶ月ごとに置かれる地域の粗大ゴミ用コンテナーに捨てに行った日のことです。  

イタリアでは、粗大ゴミ投棄問題は非常に深刻だそうで、特に南イタリアでは、マフィアが絡んで自然の中に不法にゴミを投棄する問題が絶えないそう。  このあたりでも実際、近くの谷に古いタイヤや家具などが捨てられているのを何回も見たことがあります。  どなたかの記事では、日本でも地方の山などでは、そうした問題がまだあるとか・・・・とても悲しいことです。 

それを未然に防ぐためか、この地方自治体では、3ヶ月ごとに無料で粗大ゴミを捨てることが出来る日が設けられています。 広場に燃えるもの(木、布など)、 金属、 電気製品、 それ以外一般など、それぞれゴミの種類によって分けられた大きなコンテナーが置かれ、 朝の8時半から夕方6時過ぎまで、自由に捨てることが出来ます。  その日になると、あちらこちらからトラクターにゴミをのせた人たちが集まって来て、ばんばん捨てて行きます。

私たちが部屋を全て片付け終わったのは、去年の11月の終わりから12月にかけてでした。 片付けだけでも1ヶ月以上かかりました。 丁度前回の、粗大ゴミの日を逃してしまったところでしたので、しばらく庭の道路に近い崖のところに積み重ねて、大きなビニールをかぶせておきました。 といっても鉄製のベッドの枠とか、 マットレス少なくとも10枚とか、ソファ、家具、冷蔵庫、テレビ、ステレオ、ガスコンロとオーブン、トイレ、風呂桶、車のシートにタイヤや、エンジン! まで、非常に重い物ばかりでしたので、 その作業自体が大変。 kumatoさんほぼ一人で、やったようなもの。 私はマットレスや椅子をせいぜい引きずるくらいで、 ようやくそれらを山積みにしました。

それで一安心したものの、なぜか、 何をしていてもゴミの山があるのが心に引っかかっていました。 なにか不必要な物、 美しくないもの、 見たくないものが、 広い土地とはいえ、一角に大きな山として陣取って存在しているのが、 心の隅で重荷になっているのです。家から離れた、端のほうに、しかもビニールがかぶせてあるのに、不思議ですよね・・・・


そして、2月、 やっと粗大ゴミの日がやってきました!!  


その日は、kumatoさんは朝早くから張り切って、 知り合いの大工さんにトラックを借りて、寝ぼけ眼の私を率いて出陣。  私は、その量からして絶対に二人では無理だから、誰か男の人をもっと頼んだ方が良い! と言いはったのですが、 あいにく都合が付く人はおらず自分達だけでやることになりました。


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崖に近いところに積み上げてあった粗大ゴミを、kumatoさんがどんどん道路に落として行きます。
それを私が拾って、 また道路の隅に積み上げていきます。

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崖は、3−5メートルはあるかと思います。そこからkumatoさんはひたすら、うん10年、いや、うん100年の粗大ゴミを道路に落として行くのです。

     



     バッサーーーン   ぎゃあ!!(驚) 

ぼっこーーーん    おっとーーーーー!!  (危!) 

     どさどさ!!   
         あちゃーーー!! (死ぬー!!!) 

バキバキ!!!!!!!  
        ぎょえーーーーー!!!  (やめてーー助けてーーー!!涙!)




          ガターン!    
    

    もう嫌だよー おかあさーん!! 許してーーー うえーーーん! 涙涙涙


凄い騒音とともに落とされる様々な粗大ゴミ! 


ベッドや椅子はばきばきと崩れて壊れ、 マットレスは中の綿が飛び出し散乱します! (涙)
ステレオやテレビの部品も飛び散る! わけわからない金属類が地に打ち付けられてひん曲がる! 



自分の上に落ちてくるのではないかという恐怖におびえ、 大声で

’今から取りにいくよーー 投げないで! ’

と叫びながら、次々落ちてくる物をかき集めて、 というか本当に大きな重い物ばかりなので、必死で引きずって道路のはじに寄せます。 (大涙) 

幸か不幸か雪が積もっていたので、 寒かったのですが、滅多に車がくることが無く助かりました。

道路一面に様々な物が飛び散って、見るにたえないひどい惨状。 もし、雪が積もっていなかったら、もっとひどい騒音と、ホコリだったことでしょう。  

この騒音と、惨状に、 本当に心がずたずたになったような気分になりました。 

途中から涙ながらに必死でゴミをかき集める私・・・・・ (ぎゃーやめてくれー!! と耳をふさぎながら、叫びながら・・・・)   




全て落とした後に、さらにそれを仕分けして、 トラックに積み込み、コンテナーまで走りました。
トラックから取り出し、 コンテナーへ・・・・

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そうですね、 これを、少なくとも10往復はしたでしょうか? この写真は、大物を全て運んだ最後のあたり(それまでは、いつものごとく、写真を撮る余裕等なし!)なので、 あまり大した物は積まれておりませんが、それまでは、車から落ちそうなくらい積み上げて、無理矢理ゴムで固定して運びました。   コンテナーのある場所が比較的近かったので良かったですけれども。    


あるいわくつきのお部屋の屋根裏から出て来たこの方,なぜか粗大ゴミの中にまぎれておりました・・・・・


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kumatoさんに、 記念に取っておく? と聞きましたが、 即座に嫌そうに首を振るので、この方にもおさらば致しました・・・・・・ (けっこうかわゆいと思った私は魔女の類?) 


この粗大ゴミを捨てるところでは、 長年住んだスイスの各地域にある中央ゴミ捨て場でもそうだったのですが、 そこで待っている方々がいらっしゃいました。 その方達は、 ゴミを運び込む車がくるたびに、 その荷下ろしが始まる前に即座に車に群がって、 何やら物色しています。 そして、そこから使えそうな物、価値のありそうな物を取り出しては、自分の車に持って行きます。 スイスでは、プロの方達がいて、 その人達は即座にそれを奪い合い、 後でフリーマーケットや、中古屋で販売なさるようです。 私たちのトラックからは、古い鉄製のベッドや、あるいは、昔の手で回す洗濯機(?)に関心があったようで、持って行かれました。  (あの洗濯機、面白かったなあ。 でも、あまりに汚く、 洗っても奇麗にはなりそうも無かったので、捨てました。 あの人、どうするのかしら? 鉄製のベッドは、 好きな人は飛びつくと思う。 コンディションがかなり悪かったので捨てましたが) 

私たちも、 たまたまこういう物を見つけ・・・・

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古い薪ストーブ、今年の冬の工事現場には、絶対に必要になるかもしれないので、 しっかりいただいてきました。
ベンチは暖炉の近く用、
昔のワインの樽のリングは、 kumatoさんの作品制作用・・・・


一通り終った後は、 二人とも、 身も心も本当にボロボロ・・・・・・
言葉も出ないほどでした。

こんなに、 つらかった日は、他にありませんでした。

kumatoさんは、記録として写真を撮っている私に(当時はブログのつもりは無く、 記録として取っていました)、 ‘

’こんな写真を撮らないで!! 後になっても、写真を見て思い出したくもないから! ’

と言う程でした。

でも、ほとんどの大きなゴミを片付けて、 本当に心からほっとしました。 なにか、心の中に滞っていたものが、すっきりと流れ去った感じ・・・・やっと、本当に新たなスタート地点に立てたような、そんな清々しい、不思議な感じでした。  

でも、このことを書いていても、未だにつらい気持ちになるなーーーー  懐かしい思い出として思い出せる日が、いつかくるでしょうか?  


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日本では、大変な台風が通り抜けているそうですが、皆様の所は大丈夫だったでしょうか。
夜中にメールをすることの無い母が、昨晩はその有様を知らせてきました。 皆様、無事だと良いのですが・・・ 
 



  







 
# by tomomato | 2012-06-20 10:21 | 石の家の話 | Trackback | Comments(6)

扉の前で・・・

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あまりにも、あまりにも、6月のジャスミンが美しすぎて、香しすぎて・・・・・・




夜になると、いっそうあでやかで、妖しげでもある・・・・・・・




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思わず締めた扉をもう一度開けて、 写真を撮ってもらおうと思ったら、 その途中で撮られちゃった  (^ー^)


ーーー今、住んでいる家にて


くさい話が続いたので、 ちょっと気分転換にアップしてみました! (^0^)/
# by tomomato | 2012-06-19 22:59 | 今日の奇麗・うれしかったこと | Trackback | Comments(11)

今までで一番うれしかったこと 3

さて、4月の半ばには既に90パーセント準備万端の下水道。

私が日本から帰って来た時には、トイレこそまだ無かったけれども、後一息! というところでした。
アスファルトを剥がして、公共の下水本道につなげる工事の手配を進めるkumatoさん。 こればかりは、水道会社直結の工事会社に頼まないといけません。  

ところが、この工事はアスファルトを剥がして水道をつなげ、その後又コンクリートで塞ぐ2日にわたる作業なので、天気に100パーセント左右されるのです。 何しろ道路工事なので、 交通の妨害を最低限にするために、作業は手早く済まさなければいけませんので、2日まるまる
晴れが続かない限り、工事はしません。
そして・・・・・ 


なんと、4月の半ばから5月の初めまで、 ずっとずっと雨続きだったのです...(T0T) (大涙)


もう、既にトイレは目の前にあるのに・・・・・(既に買って用意してありました・・・) でもそれを尻目に今日も残り少ない茂みを探しに行く私・・・・・(涙)  しかも雨の中・・・・・(大涙) 


このときほど天気予報をこまめにチェックして、 毎日がっくり来たことはありません。 天気予報では、一日晴れ、翌日だいたい晴れだけれどあやしいと出ているのに、 工事会社に電話をかけてみると、 ’ 完全に晴れでないから駄目!!!!’ と言われて、何回もそういうことがあったので、

’やる気がないのか!??’

と激怒したのもつい昨日のこと・・・・

けれども、不思議に工事会社の人が、 完全でないから駄目!! と言った日は、 やはり本当に雨が降るのです。 いったい何処の天気予報を見ているのかな? 知りたい・・・・・ 


そして5月半ばのある日・・・・・・ 電話が!

’ 今日明日は完全に晴れだから、工事しようぜーーーー!!!! ’ 

とのりのりの声が!  

(^0^)/  やったーーーーー!!!!! 

という訳で始まりました。

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遠くに見えるのが、 家の南端です。 ラッキーなことに、 家の奥側、北端は岩山の上の方、 そこから写真に見える南端に向かってかなり傾斜が低くなっているので、下水道も、家の北端からパイプをしいて行くと、自然に南端に排水が落ちていくようになっています。

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 水道職人アンドレアが立っているすぐ後ろのコンクリートの壁から出ているのがその終点、 kumatoさん達がひいた下水道のパイプです。

ただし、ところによって岩を自由に切り取ることが出来ずに、傾斜が十分にとれているのか、私の素人目で若干? のところも。 また家の外にパイプをいったん出して、また入れるという複雑な通り方をしているので、いまいち、スムーズに排水が流れるのかどうか不安。 雨水が排水管に入るようなシステムを作って、時々排水に勢いをつけると良いかも、とアドバイスをいただきましたが。

kumatoさんに、傾斜の緩いところをいちいちチェックして指摘しながら、
’このリビングの下に、あなたのブツが流れきらずにとどまったらどうするんだ!! 本当に流れるの!??’ 
仕事もしてないくせに難癖つけて 不安になって叫ぶ私に、

’大丈夫だよ・・・・・ でもどうして僕のなの??’ 

とあきれずに答えてくれる優しいkumatoさん。  

でも、10メートルごとに数センチの傾斜をつける程度なのだそうですね。 こういう物を間近に見たことが無かったので、 その単純な仕組みにびっくりしました。 (でも本当に流れるのかなー、いまいち不安・・・・)  

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ひえー!!  本当に道路のアスファルト切ってるわ!!
谷中に響くブルドーザーの音に、村の人たちが遠くからわざわざ見にやってきました。
おまけに、この谷の上には花崗岩の石切り場があり、何十トンもの石の固まりをのせたトラックが一日に何回かこの道を通ります。 その度に工事を中断して、トラックのために道を開けなければいけません。 道自体が大きくないので、怖かったー。 数メートル開けては埋めて、 の繰り返し。 

全てをオーガナイズしたkumatoさんも、余りの大騒動に唖然・・・。

’僕たち、 何か、ちょっと凄いことやってない???? ’

と、おののいておりました。


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下水本道につなげた後は、 新たにここに分岐点を作っています。 
古い水道は圧力が弱いので、(また、パイプがさびているところもあるのでいずれ廃止されるそう)
新しい水道もひきました。 右が水道のパイプ、左が下水のパイプです。カウンターを設置しています。


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2日の晴天のもと、 無事に工事は終りました!


そして、 その後1日の作業の後・・・・・






夢のトイレ

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といっても仮設ですが。 将来ここは、ちゃんとしたバスルームになります。 これは改築中に使用する仮設トイレですが、 それにしてもうれしいなー。 でも,最初、便器のまわりに乱雑に何枚もの段ボールが置いてありました。 何しろ既存の床に穴をあけてパイプを通し、 臨時に便器を置いているので、その穴はあいたまま。 そこで段ボールで塞いだらしい。
私は、 風が下からびゅーびゅー吹き上げて来て寒いからだと思っていたら、 kumatoさんは、

’そうじゃないよ、 下から君のお尻が見えるからだよ・・・・’

と・・・・・   慌ててもう一度丁寧に段ボールをしき直させていただきました。(それに、やたら段ボールがしいてあったら、 男の人が用を足した時に、 汚いじゃない?  )  


新しい水道もつきました! 

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もちろん、トイレを一番最初に使わせていただいたのは、 私です(^ー^)

トイレ貫通記念日、

本当に、本当に、うれしかったです〜〜〜  (^ー^)/



しかし....

問題その1   

トイレ使用後2日目から、何やらとても気になるにおいが・・・・・・工事不備か? どこか漏れているのか??   
慌ててアンドレアに電話をすると、
下水システムは、まだ完全に終っていないーーーこれからいろいろなところにバスルームやキッチン設備を作るので、 パイプの分岐点があちらこちらが開いているためそのような匂いは仕方が無い、とのこと。  そういえば、段ボールをきちんと敷き詰める時にパイプが壁の下に見えたけれど、 何やらスーパーのビニール袋が上に続くはずのパイプのところに巻いてあったな。   
早速アンドレアが来てくれましたが、あちらこちらの分岐点に、ビニール袋を詰め込んだだけでした。 ちゃんとした塞ぐフタのような物はないのかしら?
とりあえず、ティーツリーと、ラベンダーを焚いてごまかしてます。 

問題その2

水道が新しくなって、圧力が高くなったのは良いけれど、毎日使い始めに茶色の水が出ます。 何しろこの水道は、水道会社が新しい水道のラインを道路の下に延ばして以来、ずっと使っていなかったらしいので、(この先に家が無い)そのようなことがあるらしい。 しかも延ばした先はもしかしてパイプを塞いでいないのかも?  もう何週間も状態は変わらないので、 その最初の茶色の水を瓶にとって、水道会社(あの見積もりに来た、違法行為を勧めて下さった上に、絵をくれとおっしゃったおじさん)に文句を言いに? 行く予定です。


とってもくさい話におつきあいくださり、申訳ございませんでした・・・・・・ 
# by tomomato | 2012-06-19 18:25 | 石の家の話 | Trackback | Comments(14)

今までで一番うれしかったこと 2

a0278382_16521068.jpgさて、前回は長い長い前置きになってしまったのですが、 いろいろな困難を経て、ますます 

 トイレが欲しい! という切実な夢を 追い続けた私たち・・・・・


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といっても非力な私は、単に’ トイレが欲しい! ’ ’トイレが無いと死ぬ!’ ’このまま春になったらどうするんだ! トイレ!’ と騒ぐだけ。 

主力はもちろんkumatoさん、 毎日毎日、 私のうるさい催促に急かされながら、1階の家畜小屋全て(合計6部屋です・・・・・・) の床の石畳を一つ一つツルハシで外しながら、ウーーーーー・・・・・(絶望)とうなったり、ワーーーーーー!!!!(歓喜)と叫んだり。 

ウーーーー・・・と言うときは、 外した石のすぐ下が岩場だった時。  ワーーーー!!!というときは、 その下が土か小石等で、 まだ下に掘り下げられるところ。 



さて、 ’岩の上に住む’という話題が、いったいなんでトイレと関係があるのか、今はお分かりでしょうか????? 



そう、下水道をひく場所を探していたのです!



トイレ=下水道=床下を掘らなければいけない



のです・・・・・・。
(あくまで、現代の普通の生活水準にする場合、ですが。(^ー^) パーマカルチャーに専念するのなら、 その必要は無いですよね。) 

下水設備がまだ整っていない地域では、 前回の話で触れたように地面に排水をためるタンクを3層に作って、自家浄水システムを作ることも出来たのですが、 市町村の下水設備から、100m以内に建物がある場合には、下水につながなければならない決まりがあるのです。 この家は残念ながら? 家のすぐ前の道路まで、ごく最近下水が完備されたため、 そこにつながなければいけなくなりました。

ところが、さすがイタリア、の話が・・・・


最初に水道屋さんのおじさんに見積もりに来ていただいた時、kumatoさんがそのおじさんに、石畳を外して掘り下げた結果を報告しながら、 どのように下水道をひいたら良いかその案を説明したら、おじさん、

’こりゃー下水道をひくのは大変だよ! 公共の下水の分岐点につなぐのに、アスファルトの道路を一度掘り下げないとといけないし!高くつくよ!  自家浄水システムにしなよ! ’ 

kumatoさん、  ’?’  しばし沈黙・・・

kumatoさん、おそるおそる口を開く・・・  

’でも、法律で、100m以内は下水をひかないと行けないのでは?’

おじさん、しゃーしゃーとのてたまう....     

’いやー、下水をひいたことにして、その分、基本料金(下水道使用量)を僕たちに払って、 勝手に内緒で自家浄水をつければ良いんだよ !!  その方が結果的に安いし、簡単だし、 黙ってれば分からないよ!! ’ 


おいおい、あの、あなた、 水道屋でしょうが! そんなこと言って良いのか??!!!!! 



ちょっぴり’安くつく’ というのに心動いた私たちでしたが、(こらこら)結局、下水道をひくことにしました。 っていうか、 自家浄水の方が簡単ということ自体ありえない嘘。  だって、もう一度言うけれど、(しつこい)



私たちの家、 巨大な岩山の上に立っているんですけれど!!! 



そんな何百リッターも入るようなタンクを埋める穴を掘ることが出来るとおもっているのかーーーーあなたは!!! 甘い!!   

おまけにこのおじさん、 ’無事に下水が通ったら、 僕に絵を一枚ちょうだいね!’と催促しておりました。(爆) このおじさん、 この時以外、何にもしてくれてないんですけれど。



という訳で、普通に??? 下水道を床下に掘ることになりました。  写真で分かるように、全て岩のところをどうやって掘るのか?  この時点で私ならあきらめるのですが、

あきらめないkumatoさん。   

’岩を切れば良い! ’ 

とおっしゃるではありませんか?

’は???? 岩を切る?




おののく私を無視して、その翌日から岩を切り始めたkumatoさんとダニエル。 何やらダイヤモンドの刃の機械でガリガリ岩を削っていったようです。 ・・・・・・・・  ’ようです’ というのは、実は、 その後私は1ヶ月近く所用で日本に帰国していて、 その苦労の様子はなんと見ていないのです!? (無責任)

私、 

’私が日本から帰ってくるまでにはきっとトイレがあるんだろうなーーー! 楽しみだなーーー! これで、今までの苦しみから解放されるねー!!   (^ー^)(無邪気なフリ) ’

と、 無言のプレッシャーをかけ、巨大な難問をkumatoさん一人に託して、 のうのうと日本に飛び立つ私。 

’あ、 あ、 もちろんだよ! 頑張るよ! ’ 

と引きつるkumatoさん。



日本からメールやスカイプで、 今日はここまで出来たよ! との報告はあったのですが、 ふんふんと聞いていた私。  




で、1ヶ月後に帰って来たら、こんなことになっていました!!  (驚愕!)

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す、す、凄い!   


本当に岩が切れてる!!!!



水道職人 Andreaとともに、kumatoさん自らパイプをしいていったとのこと。 トイレ、キッチン等を作る予定のある家の北端から、 南端まで家畜小屋6部屋、 おそらく30−40m近くパイプを張り巡らし、 そして市町村の下水のある道路までやはり30mくらい、パイプを埋め込んでいました!!!!  途中、家の中は、岩が固すぎて到底切ることが出来なかったところもあり、 やむを得ずいったんパイプは家の外,地中を通り、 また家の中に途中から家の中に戻って来ています。  

道路にたどり着くには、 他の人の土地もいくつか通らないと行けないので、 その許可をもらいにそれぞれ3人の人たちのところにkumatoさんと一緒に訪ねに行ったのは、まだ寒い冬の終わりでした。  何しろ、その方達が畑に野菜を植えだす4月前には、この工事が終わっていないといけなかったのです。 さも無ければトイレ無し生活は、畑の利用がなくなる今年の冬まで待たないと行けない! (そんなの絶対いやだーーーーー!! ) 

それで私ががんがんプレッシャーをかけていたのですが・・・ 私は何か決意したらばっと取りかかってやってしまう方なのですが、kumatoさんはじっくり策を練って取りかかる方、おまけに何しろここはイタリア、 約束していた水道屋のおじさんとの予定や、作業の予定等、 こちらが思っているようにはすいすい進む訳がありません。 

けれどもついに・・・・・・・  (感涙) 

私が日本でゆったり温泉入ったり、寿司食べたりしている間に よくぞやったぞkumatoさん。  し、しかし、凄い。


ただし、トイレはまだでした。 最後の、地域の下水本道につなぐために、道路を壊す工事の手配をしているところでした。 

続きは一番うれしかったこと 3で.... 引き延ばしてごめんなさいね! (^ー^)    
 

  
# by tomomato | 2012-06-18 18:24 | 石の家の話 | Trackback | Comments(4)

今までで一番うれしかったこと 1

岩の上に家が立っているということが、正確にはどういう意味かということに続いて、床を掘り下げたことを書いたのですが、 今回はさらにその続きを書いてみようと思います。 


今日は、ちょっぴりにおうお話になってしまうのですが・・・・・・ 




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ある一室からベランダに出たところ。 ベランダの端っこに扉があります。 開けてみましょう。


じゃーん!!??


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ちょっと写真が暗くて分かりにくいかと思いますが、 このシンプルなお部屋は、そう、私たちに無くてはならないもの、ご不浄(トイレ)でございます。

ずっと昔、田舎にあった祖父の実家の、江戸時代からあるお家に遊びに行ったことがありました。その家には、縁側をずっと歩いていったその突き当たりに,トイレがありました。 そのお家はとても大きなお金持ちのお家だったので、 なんとトイレの床が漆塗り!? でとても立派だったのですが、何しろどっぽん式で、 その穴の奥が底なしのような気がして怖くて怖くて用を足せずに、泣いた覚えがあります。 (年がばれるな。) 昔の人はどの国でも、このようなトイレを使っていたのですね。 におう物はとりあえず外に出して・・・・・   


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畑の柵が邪魔になって、ちょっと分かりにくい写真なのですが、 真ん中より左くらいに塔のような物が立っているのが分かるでしょうか? 二階にバルコニーが張り出していて、(上の写真のトイレのあるバルコニーです。)窓のある塔につながっております。建物の左端にも、やはり同じような塔があります。 


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実は、これが昔のトイレの塔なのです。 もちろん、 ブツは、便器の?穴から下へ落ち、 その塔の下には大きな取り出し口が横から開けてあって、そのブツを直接外にかき出すことが出来るようになっています。  一階は全て家畜小屋でしたので、 家畜小屋から流れて来たものも外にかき出し、また、人間のそれも、 かき出して一緒に積み重ねて、昔は堆肥にしていたのですね。 貯めて置くための石塀もこの塔と家畜小屋の入り口にありました。  何とエコロジカルな。 昔の人たちは、何処の国でもそうしていたのですね。    

ただ、この地方は、夏はかなり暑くなるので、 衛生的にはどうだったのでしょうか?  ちょっと考えるのが怖いです。
現在、普通の家でも、この田舎の暮らしでは、清潔にしていても毎年ある時期1−2週間、異常に沢山蠅が外から入ってくることがあるのです。 ましてや肥だめが外にむき出して家のすぐ隣にあるとなると???  (ぎえーーー考えたくない!)

最近は、パーマカルチャーで、やはり排泄物を堆肥に利用する考えから、コンポストトイレを作ることを勧められていますが、 本で見た限りでは、もっと清潔で役に立ちそうなシステム。 考えてみれば、畑をする人たちが大切な堆肥となる排泄物を水に流してしまうのは、もったいない話ですよね。前に、農家のそばを通った時にお友達が、家畜の糞が山積みになった横を恐る恐る通り抜け、臭い!なんてひどい匂いなんだ! といったら、 畑をするkumatoさんは、 なんていいにおい! 僕にはこれは黄金だよ! といっておりましたくらいですから。 ただ、やはり昔この家に住んでいた人たちの様に、排泄物が裸で積み上がっているそのすぐ上に住むのはつらいなー。 


中庭側にもこのようなトイレがありました。 ドアはとれてしまっているのですが。


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kumatoさん、ふざけて座っております。 kumatoさんの名誉のために、断じて申し上げますが、’している ’ 訳ではありません! ’ふり ’ だけです! (爆)


ところが悪のりしているkumatoさん、 用を足し終わったふりまで・・・・

うーーーーーん・・・・ほっ!!  (脱力?)
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たまらない表情・・・   下に、石をつめて閉じてありますが、 ブツを取り出す取り出し口があるのが分かりますか?  しかし、このトイレをいったい何家族が使っていたのか? 住居の入り口すぐ下に、ブツが積もっていて本当に大丈夫だったのだろうか? (しつこいけれど)  
遠い中世の生活を思うと、何とも言えない気持ちになります。  今とは全然違う生活を営んでいたのでしょうね。

テルミエロマエによると、古代ローマでも原始水洗トイレがあって、 これとそっくりの穴の開いた便器のような物があったようですから、それから中世まで、 少なくとも田舎ではトイレ事情はローマ時代から、余り変わっていなかったということなのでしょうか。(古代ローマでは水洗!?のところもあったみたいだから、その方がまだすすんでいた?)  フィレンツエやローマなど都会では、たとえばメディチ家とかは、どのようなトイレを使っていたのだろう?  急に興味がわいてきました。  昔フランスの宮殿かどこかで、昔のトイレを見たような気がするけれど・・・・・・ 

ところで、この村では、つい最近、去年の9月頃まで下水道が通っていなかったのです。 丁度私たちがジャングルを切り開いている頃に、下水の工事をしていました。 それまでは地下にタンクを埋めた浄化式だったようです。 (一応トイレは水洗ですが、 ブツは地下に埋まった3層のタンクにためられて、自家浄化される仕組み)


最初の、ベランダのトイレがある部屋は、 おそらく1960−70年代くらいまで、どなたかお住まいだった、ただ一つの部屋で、弱い電力と細々と流れる水道がありましたが、 下水はなく、その方はこのトイレを使用なさっていたようです。 台所の排水は、そのままホースで庭に直接流れるようになっていました。 シャワー等はなし。  

その後、 スイス人の方が15年前に購入されて、13、4年くらい前までは、休暇に年に2、3日いらした時にも、この昔トイレを使っていたらしい・・・ らしい、というのは、聞いた訳ではなく、 この昔トイレの上にプラスチックの便座があり、 もう10年以上たっているのに、いまだに何とも言えない’香り’の余韻が漂っていて・・・・。
トイレ自体に、外から吹き込んだ木の葉と土が積もっていて凄い惨状であった上に、その何とも言えない’香り ’が、本当に堪え難く、軟弱者の私は一応お掃除はしましたが、 ついにこのトイレを使うことはありませんでした。 

でも、 この地域の別のところに、やはり16世紀くらいの家を最近購入したお友達は、 友人と一緒に最低限の改築をして、 何とトイレはこれと同じ物を利用しているのです! ペンキで奇麗に塗り替え、 なかなか素敵に?してありました。 真冬に招待された時に、雪の降る中、夜にはろうそくを持ってトイレに入っていました。休暇にしか来ないとはいえ・・・ 
本当は、下水道につなげなければいけないという決まりがあるのですが。 

さて、8月から土地を整備し始め、朝から夜までここで作業する私たちが一番困ったのは、 まさしくこの点でした。  寒さ、暑さには耐えられるし、水は近くの村の泉からくんで来られるので良かったのですが、トイレは・・・・・ 

夏は、まだ良かったのです。 背の高さほどまである茂みがありましたから。(爆) 

ところが土地を整備してしまったうえに、しかも段々冬になるにつれ,庭は丸裸になって行く・・・。 隠れて用を足すところがないではないか!  それでも、まだまし、 まだ良かったのです!

やがて春が近づくと、 気持ちのよいあたたかな陽気になり、 村の皆さんがあたりをうろうろし始めるではないですか!  (大涙)  また、 2月から、わたしとkumatoさんだけではなく、2人の若者の石大工さんに入っていただいているので、 その方達もあたりを絶えずうろうろ・・・・・・ (*0*)  いったいいつ、何処で大切な用事を済ませたら良いのでしょう!??? (大涙) 

とっても恥ずかしい話なのですが、 一度、切羽詰まって物陰に隠れて、さてしようという時、 何と距離はあったのですが、 石大工さんの気配を感じ!?  危機直前! 
すっかりあわてて、さらに姿勢を低くして地面に腰をつけて隠れようとしたら、 な、 な、 何と! 

その下に、 ネトルの小さな芽がびっしり一面に地面に生えているのです!!!!   ネトル、ご存知でしょうか。(西洋イラクサというそうです。) あれを触るとやけどをしたように激痛がびびーーーーと走り、 水ぶくれになり、 その後しばらくびりびりするのです!??  なにしろ、私は今こそという時でしたので、 むき出しのお尻がびっしりと生えたネトルの上に・・・・・・

その後数日、 お尻全面の水ぶくれと痛みで苦しみました・・・・・(大汗)。 

また別の寒い冬の一日、 kumatoさんが来客を案内中に、その人たちに気を使って用を足しに行けず、あまりに長く我慢してしまったために、ひどい炎症を起こしてしまったことがあるのです。  その日の夜からかなりひどくなり、40度の高熱が何日も続き、自然療法で直すには危険な状態までに。   かなり長期間の抗生物質治療を余儀なくされました。 男の人は、なりにくいけれど、一度なると女の人よりも危険だそうですね。 なにしろトイレが無いので、 お客さんをご案内している時に、 用を足しに行きたいとはちょっと言いにくかったのだそうです。 


という訳で、ちゃんとしたトイレは、 私たちの(特に私の!? ) でした。

それと、 岩の上に立っているということが何の関係があるのか? はたまた一番うれしかったこととは?   つづきはまた次に。


















大昔、
# by tomomato | 2012-06-17 05:57 | 石の家の話 | Trackback | Comments(8)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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