今までで一番うれしかったこと 2

a0278382_16521068.jpgさて、前回は長い長い前置きになってしまったのですが、 いろいろな困難を経て、ますます 

 トイレが欲しい! という切実な夢を 追い続けた私たち・・・・・


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といっても非力な私は、単に’ トイレが欲しい! ’ ’トイレが無いと死ぬ!’ ’このまま春になったらどうするんだ! トイレ!’ と騒ぐだけ。 

主力はもちろんkumatoさん、 毎日毎日、 私のうるさい催促に急かされながら、1階の家畜小屋全て(合計6部屋です・・・・・・) の床の石畳を一つ一つツルハシで外しながら、ウーーーーー・・・・・(絶望)とうなったり、ワーーーーーー!!!!(歓喜)と叫んだり。 

ウーーーー・・・と言うときは、 外した石のすぐ下が岩場だった時。  ワーーーー!!!というときは、 その下が土か小石等で、 まだ下に掘り下げられるところ。 



さて、 ’岩の上に住む’という話題が、いったいなんでトイレと関係があるのか、今はお分かりでしょうか????? 



そう、下水道をひく場所を探していたのです!



トイレ=下水道=床下を掘らなければいけない



のです・・・・・・。
(あくまで、現代の普通の生活水準にする場合、ですが。(^ー^) パーマカルチャーに専念するのなら、 その必要は無いですよね。) 

下水設備がまだ整っていない地域では、 前回の話で触れたように地面に排水をためるタンクを3層に作って、自家浄水システムを作ることも出来たのですが、 市町村の下水設備から、100m以内に建物がある場合には、下水につながなければならない決まりがあるのです。 この家は残念ながら? 家のすぐ前の道路まで、ごく最近下水が完備されたため、 そこにつながなければいけなくなりました。

ところが、さすがイタリア、の話が・・・・


最初に水道屋さんのおじさんに見積もりに来ていただいた時、kumatoさんがそのおじさんに、石畳を外して掘り下げた結果を報告しながら、 どのように下水道をひいたら良いかその案を説明したら、おじさん、

’こりゃー下水道をひくのは大変だよ! 公共の下水の分岐点につなぐのに、アスファルトの道路を一度掘り下げないとといけないし!高くつくよ!  自家浄水システムにしなよ! ’ 

kumatoさん、  ’?’  しばし沈黙・・・

kumatoさん、おそるおそる口を開く・・・  

’でも、法律で、100m以内は下水をひかないと行けないのでは?’

おじさん、しゃーしゃーとのてたまう....     

’いやー、下水をひいたことにして、その分、基本料金(下水道使用量)を僕たちに払って、 勝手に内緒で自家浄水をつければ良いんだよ !!  その方が結果的に安いし、簡単だし、 黙ってれば分からないよ!! ’ 


おいおい、あの、あなた、 水道屋でしょうが! そんなこと言って良いのか??!!!!! 



ちょっぴり’安くつく’ というのに心動いた私たちでしたが、(こらこら)結局、下水道をひくことにしました。 っていうか、 自家浄水の方が簡単ということ自体ありえない嘘。  だって、もう一度言うけれど、(しつこい)



私たちの家、 巨大な岩山の上に立っているんですけれど!!! 



そんな何百リッターも入るようなタンクを埋める穴を掘ることが出来るとおもっているのかーーーーあなたは!!! 甘い!!   

おまけにこのおじさん、 ’無事に下水が通ったら、 僕に絵を一枚ちょうだいね!’と催促しておりました。(爆) このおじさん、 この時以外、何にもしてくれてないんですけれど。



という訳で、普通に??? 下水道を床下に掘ることになりました。  写真で分かるように、全て岩のところをどうやって掘るのか?  この時点で私ならあきらめるのですが、

あきらめないkumatoさん。   

’岩を切れば良い! ’ 

とおっしゃるではありませんか?

’は???? 岩を切る?




おののく私を無視して、その翌日から岩を切り始めたkumatoさんとダニエル。 何やらダイヤモンドの刃の機械でガリガリ岩を削っていったようです。 ・・・・・・・・  ’ようです’ というのは、実は、 その後私は1ヶ月近く所用で日本に帰国していて、 その苦労の様子はなんと見ていないのです!? (無責任)

私、 

’私が日本から帰ってくるまでにはきっとトイレがあるんだろうなーーー! 楽しみだなーーー! これで、今までの苦しみから解放されるねー!!   (^ー^)(無邪気なフリ) ’

と、 無言のプレッシャーをかけ、巨大な難問をkumatoさん一人に託して、 のうのうと日本に飛び立つ私。 

’あ、 あ、 もちろんだよ! 頑張るよ! ’ 

と引きつるkumatoさん。



日本からメールやスカイプで、 今日はここまで出来たよ! との報告はあったのですが、 ふんふんと聞いていた私。  




で、1ヶ月後に帰って来たら、こんなことになっていました!!  (驚愕!)

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す、す、凄い!   


本当に岩が切れてる!!!!



水道職人 Andreaとともに、kumatoさん自らパイプをしいていったとのこと。 トイレ、キッチン等を作る予定のある家の北端から、 南端まで家畜小屋6部屋、 おそらく30−40m近くパイプを張り巡らし、 そして市町村の下水のある道路までやはり30mくらい、パイプを埋め込んでいました!!!!  途中、家の中は、岩が固すぎて到底切ることが出来なかったところもあり、 やむを得ずいったんパイプは家の外,地中を通り、 また家の中に途中から家の中に戻って来ています。  

道路にたどり着くには、 他の人の土地もいくつか通らないと行けないので、 その許可をもらいにそれぞれ3人の人たちのところにkumatoさんと一緒に訪ねに行ったのは、まだ寒い冬の終わりでした。  何しろ、その方達が畑に野菜を植えだす4月前には、この工事が終わっていないといけなかったのです。 さも無ければトイレ無し生活は、畑の利用がなくなる今年の冬まで待たないと行けない! (そんなの絶対いやだーーーーー!! ) 

それで私ががんがんプレッシャーをかけていたのですが・・・ 私は何か決意したらばっと取りかかってやってしまう方なのですが、kumatoさんはじっくり策を練って取りかかる方、おまけに何しろここはイタリア、 約束していた水道屋のおじさんとの予定や、作業の予定等、 こちらが思っているようにはすいすい進む訳がありません。 

けれどもついに・・・・・・・  (感涙) 

私が日本でゆったり温泉入ったり、寿司食べたりしている間に よくぞやったぞkumatoさん。  し、しかし、凄い。


ただし、トイレはまだでした。 最後の、地域の下水本道につなぐために、道路を壊す工事の手配をしているところでした。 

続きは一番うれしかったこと 3で.... 引き延ばしてごめんなさいね! (^ー^)    
 

  
# by tomomato | 2012-06-18 18:24 | 石の家の話 | Trackback | Comments(4)

今までで一番うれしかったこと 1

岩の上に家が立っているということが、正確にはどういう意味かということに続いて、床を掘り下げたことを書いたのですが、 今回はさらにその続きを書いてみようと思います。 


今日は、ちょっぴりにおうお話になってしまうのですが・・・・・・ 




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ある一室からベランダに出たところ。 ベランダの端っこに扉があります。 開けてみましょう。


じゃーん!!??


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ちょっと写真が暗くて分かりにくいかと思いますが、 このシンプルなお部屋は、そう、私たちに無くてはならないもの、ご不浄(トイレ)でございます。

ずっと昔、田舎にあった祖父の実家の、江戸時代からあるお家に遊びに行ったことがありました。その家には、縁側をずっと歩いていったその突き当たりに,トイレがありました。 そのお家はとても大きなお金持ちのお家だったので、 なんとトイレの床が漆塗り!? でとても立派だったのですが、何しろどっぽん式で、 その穴の奥が底なしのような気がして怖くて怖くて用を足せずに、泣いた覚えがあります。 (年がばれるな。) 昔の人はどの国でも、このようなトイレを使っていたのですね。 におう物はとりあえず外に出して・・・・・   


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畑の柵が邪魔になって、ちょっと分かりにくい写真なのですが、 真ん中より左くらいに塔のような物が立っているのが分かるでしょうか? 二階にバルコニーが張り出していて、(上の写真のトイレのあるバルコニーです。)窓のある塔につながっております。建物の左端にも、やはり同じような塔があります。 


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実は、これが昔のトイレの塔なのです。 もちろん、 ブツは、便器の?穴から下へ落ち、 その塔の下には大きな取り出し口が横から開けてあって、そのブツを直接外にかき出すことが出来るようになっています。  一階は全て家畜小屋でしたので、 家畜小屋から流れて来たものも外にかき出し、また、人間のそれも、 かき出して一緒に積み重ねて、昔は堆肥にしていたのですね。 貯めて置くための石塀もこの塔と家畜小屋の入り口にありました。  何とエコロジカルな。 昔の人たちは、何処の国でもそうしていたのですね。    

ただ、この地方は、夏はかなり暑くなるので、 衛生的にはどうだったのでしょうか?  ちょっと考えるのが怖いです。
現在、普通の家でも、この田舎の暮らしでは、清潔にしていても毎年ある時期1−2週間、異常に沢山蠅が外から入ってくることがあるのです。 ましてや肥だめが外にむき出して家のすぐ隣にあるとなると???  (ぎえーーー考えたくない!)

最近は、パーマカルチャーで、やはり排泄物を堆肥に利用する考えから、コンポストトイレを作ることを勧められていますが、 本で見た限りでは、もっと清潔で役に立ちそうなシステム。 考えてみれば、畑をする人たちが大切な堆肥となる排泄物を水に流してしまうのは、もったいない話ですよね。前に、農家のそばを通った時にお友達が、家畜の糞が山積みになった横を恐る恐る通り抜け、臭い!なんてひどい匂いなんだ! といったら、 畑をするkumatoさんは、 なんていいにおい! 僕にはこれは黄金だよ! といっておりましたくらいですから。 ただ、やはり昔この家に住んでいた人たちの様に、排泄物が裸で積み上がっているそのすぐ上に住むのはつらいなー。 


中庭側にもこのようなトイレがありました。 ドアはとれてしまっているのですが。


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kumatoさん、ふざけて座っております。 kumatoさんの名誉のために、断じて申し上げますが、’している ’ 訳ではありません! ’ふり ’ だけです! (爆)


ところが悪のりしているkumatoさん、 用を足し終わったふりまで・・・・

うーーーーーん・・・・ほっ!!  (脱力?)
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たまらない表情・・・   下に、石をつめて閉じてありますが、 ブツを取り出す取り出し口があるのが分かりますか?  しかし、このトイレをいったい何家族が使っていたのか? 住居の入り口すぐ下に、ブツが積もっていて本当に大丈夫だったのだろうか? (しつこいけれど)  
遠い中世の生活を思うと、何とも言えない気持ちになります。  今とは全然違う生活を営んでいたのでしょうね。

テルミエロマエによると、古代ローマでも原始水洗トイレがあって、 これとそっくりの穴の開いた便器のような物があったようですから、それから中世まで、 少なくとも田舎ではトイレ事情はローマ時代から、余り変わっていなかったということなのでしょうか。(古代ローマでは水洗!?のところもあったみたいだから、その方がまだすすんでいた?)  フィレンツエやローマなど都会では、たとえばメディチ家とかは、どのようなトイレを使っていたのだろう?  急に興味がわいてきました。  昔フランスの宮殿かどこかで、昔のトイレを見たような気がするけれど・・・・・・ 

ところで、この村では、つい最近、去年の9月頃まで下水道が通っていなかったのです。 丁度私たちがジャングルを切り開いている頃に、下水の工事をしていました。 それまでは地下にタンクを埋めた浄化式だったようです。 (一応トイレは水洗ですが、 ブツは地下に埋まった3層のタンクにためられて、自家浄化される仕組み)


最初の、ベランダのトイレがある部屋は、 おそらく1960−70年代くらいまで、どなたかお住まいだった、ただ一つの部屋で、弱い電力と細々と流れる水道がありましたが、 下水はなく、その方はこのトイレを使用なさっていたようです。 台所の排水は、そのままホースで庭に直接流れるようになっていました。 シャワー等はなし。  

その後、 スイス人の方が15年前に購入されて、13、4年くらい前までは、休暇に年に2、3日いらした時にも、この昔トイレを使っていたらしい・・・ らしい、というのは、聞いた訳ではなく、 この昔トイレの上にプラスチックの便座があり、 もう10年以上たっているのに、いまだに何とも言えない’香り’の余韻が漂っていて・・・・。
トイレ自体に、外から吹き込んだ木の葉と土が積もっていて凄い惨状であった上に、その何とも言えない’香り ’が、本当に堪え難く、軟弱者の私は一応お掃除はしましたが、 ついにこのトイレを使うことはありませんでした。 

でも、 この地域の別のところに、やはり16世紀くらいの家を最近購入したお友達は、 友人と一緒に最低限の改築をして、 何とトイレはこれと同じ物を利用しているのです! ペンキで奇麗に塗り替え、 なかなか素敵に?してありました。 真冬に招待された時に、雪の降る中、夜にはろうそくを持ってトイレに入っていました。休暇にしか来ないとはいえ・・・ 
本当は、下水道につなげなければいけないという決まりがあるのですが。 

さて、8月から土地を整備し始め、朝から夜までここで作業する私たちが一番困ったのは、 まさしくこの点でした。  寒さ、暑さには耐えられるし、水は近くの村の泉からくんで来られるので良かったのですが、トイレは・・・・・ 

夏は、まだ良かったのです。 背の高さほどまである茂みがありましたから。(爆) 

ところが土地を整備してしまったうえに、しかも段々冬になるにつれ,庭は丸裸になって行く・・・。 隠れて用を足すところがないではないか!  それでも、まだまし、 まだ良かったのです!

やがて春が近づくと、 気持ちのよいあたたかな陽気になり、 村の皆さんがあたりをうろうろし始めるではないですか!  (大涙)  また、 2月から、わたしとkumatoさんだけではなく、2人の若者の石大工さんに入っていただいているので、 その方達もあたりを絶えずうろうろ・・・・・・ (*0*)  いったいいつ、何処で大切な用事を済ませたら良いのでしょう!??? (大涙) 

とっても恥ずかしい話なのですが、 一度、切羽詰まって物陰に隠れて、さてしようという時、 何と距離はあったのですが、 石大工さんの気配を感じ!?  危機直前! 
すっかりあわてて、さらに姿勢を低くして地面に腰をつけて隠れようとしたら、 な、 な、 何と! 

その下に、 ネトルの小さな芽がびっしり一面に地面に生えているのです!!!!   ネトル、ご存知でしょうか。(西洋イラクサというそうです。) あれを触るとやけどをしたように激痛がびびーーーーと走り、 水ぶくれになり、 その後しばらくびりびりするのです!??  なにしろ、私は今こそという時でしたので、 むき出しのお尻がびっしりと生えたネトルの上に・・・・・・

その後数日、 お尻全面の水ぶくれと痛みで苦しみました・・・・・(大汗)。 

また別の寒い冬の一日、 kumatoさんが来客を案内中に、その人たちに気を使って用を足しに行けず、あまりに長く我慢してしまったために、ひどい炎症を起こしてしまったことがあるのです。  その日の夜からかなりひどくなり、40度の高熱が何日も続き、自然療法で直すには危険な状態までに。   かなり長期間の抗生物質治療を余儀なくされました。 男の人は、なりにくいけれど、一度なると女の人よりも危険だそうですね。 なにしろトイレが無いので、 お客さんをご案内している時に、 用を足しに行きたいとはちょっと言いにくかったのだそうです。 


という訳で、ちゃんとしたトイレは、 私たちの(特に私の!? ) でした。

それと、 岩の上に立っているということが何の関係があるのか? はたまた一番うれしかったこととは?   つづきはまた次に。


















大昔、
# by tomomato | 2012-06-17 05:57 | 石の家の話 | Trackback | Comments(8)

床が岩でも・・・・あきらめない!???

床の石畳を一つ一つつるはしで剥がして外して行くたびに、 床が岩山の頂上であることを発見し,驚きおののくkumatoさん。

おののくどころかひたすら絶句するわたし。 

けれども全てを剥がした後は、なんだか巨大な岩山の光景を見ているようで、むしろ感動的でした。



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一瞬絶望に陥ったようでしたが、それでも掘り下げることをあきらめないkumatoさん。 岩を砕いて掘り下げる! とおっしゃるではありませんか?!


え????  掘り下げる?  岩山ですよ? し、しかも、 花崗岩ですよ?  


で、 ダニエルとその弟フロリンという二人の若者と何やらあれこれ相談したり、アレンジしたりして、数日後に一緒に始めたのはなんと・・・・・



ジャーン
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だだだだだだだだだだ

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どどどどどどどどどどどどど

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実は、 昔のやり方にこだわる若き建築家のお友達は、 本当はこんな機械を使わなくても出来るよ!  昔の人はもちろん、もしかすると今でも、年をとった石切り場の職人は、 石の目をみて、手ですっぱりと石を砕いていけるかもしれないのに!  そういう人を捜せば良い、と助言してくれたのですが、 残念ながら、そのような達人を探し出すことが出来ず・・・ このような強行手段に出ることになりました。

けれども、これは、本当に危険な作業だったのです。 何しろこれ、石の家です。昔の人が、一つ一つ、手で石を積み上げて作って行った家。  地震のない地域だからこそ、数百年も崩れることが無く建物が無事に残っていたのですが、 震動にはひたすら弱いはず。  そこを、この機械が凄い勢いで石を砕いて行くのですから、家が崩れるか否かのかけでもありました。 家が崩れるだけならまだしも、 作業をしている人に何かがあっては・・・・  毎日どきどきしながら、このだだだだだだ、どどどどどど を耳にして折りました。  

最初は気軽に だだだだだだ、と調子良くやっていたダニエルでしたが、 壁に近いところを砕いている時に、そこの岩は非常に固かったらしく、かなりがんがんやったらしいのです。すると、なんと壁の石数個に

ひび

が!!???

ひえーーーーー (全員 冷や汗)  


その一件以来、急にペースがスローダウンし、 非常に慎重に作業を進めることになりました。


という訳で、壁の近くはなるべくいじらずに、 内側だけを何とか数十cm掘り下げて、これ以上頑張ると危ないかも知れないので、 ここであきらめました。 1−2週間はこの作業を続けていたと思います。 


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しかし、 この作業は本当に怖かった。 本当に、本当に怖かった。   

家が全て崩れることがあってもおかしくなかったし、 誰かが大けがどころか命を落としたかも知れなかった。 

何事も無く、終って本当に良かったです。 
 
# by tomomato | 2012-06-16 21:58 | 石の家の話 | Trackback | Comments(4)

sul granito - 岩の上に立っているということ

息抜きの旅行の話の後に、久しぶりに家の話題に戻ります。

このプログのタイトル、 Casa d'arte sul granito というのは、 花崗岩の上にそびえ立つ、アートの家、 という意味なのですが、 この家、本当に 岩の上に立っているのです。



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岩の上に立っているなんて、別に不思議でも特別でもないじゃない?、 と思われるかもしれませんが、よーーーく見てみてください。




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さらに近くによって、よーく、よーく見てください。 (しつこい)




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あの、 壁の一部が岩なんですけど.........(涙)


前に、部屋のいくつかの写真をご紹介した中に、 一階の家畜小屋の写真が数点あったのを覚えていらっしゃいますでしょうか。  マッチ売りの少女の様に朽ちた薪を集めたあの部屋や、 ゴミが捨てられていたあの部屋、 ごちゃごちゃ物が於いてあったあの部屋などなど>>>......


長い時間をかけて、何メートルも積み上がった物や塵をよけて、最後にほうきで丹念に掃いた床は、奇麗に石を敷き詰めた石畳でした。家畜小屋でしたので、 羊やヤギ、牛の排泄物が奇麗に流れるように部屋の中心は溝になっていて、床のすべてが全て石で敷き詰めてあったようです。

今でも、何日ものホコリにまみれた単純な、いや、こうなると瞑想的とも言えるような掃除の作業の後、ついにその石畳の様々な表情が出て来たときの感動は忘れません。 まるで、何百年もの時を超えて、 この石を一つ一つを敷き詰めていった当時の人たちに、やっとたどり着いて、初めて会うことが出来たような、そんな不思議な気持ちすらしました。  残念ながら、その写真は取るのを忘れてしまいました。 平たい大きな石のプレートがタイルのように並べてあったり、また小さな石を、細い方を縦に沢山敷き詰めてあったりしました。 それはとても丁寧な細かな仕事で、奇麗だったのです。

ただ、この1階の元家畜小屋にも居住スペースをつくるためには、 いくつかの部屋は何とも天井が低いことが問題でした。  特にあのマッチ売りの? 部屋で、 私は作業中に少なくとも20回は頭を上の梁に激しくぶつけました。 ずっとしゃがんで作業をしているので、つい部屋の高さに意識が行かなかったのです。 あまりに頭をひどくぶつけて危険だったので、私用にヘルメットを買ったほど!です。  今でも、その時に激しくぶつけた後遺症??? か、 それとも考え過ぎか、 最近、帽子をかぶると頭が締め付けられたような気分になって、ちょっとヘンな感じになってしまいました。 (大涙) かなりこれで頭が悪くなったかも?   最近物忘れもひどいし.... (それは、年のせいだとそばでおっしゃっている方がいますが。) 

そこで、 石畳を一度、 全部外してなるべく掘り下げることが出来るとこまで掘り下げることにしたのです。 




と、ところがなんと石畳の下は.....




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あの、 床が、 巨大な岩山の頂上なんですけど.....? 何か? (開き直り) 



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いやー昔の人は、 素晴らしい技術を持っていて、 石の目を読んで、 ハンマーかなにかで効率的に石をたたき割り、 (ここなんか気持ちよく、すぱっと割れてる!) 床と壁を同時につくり、 !??   そして、その時にくだけた岩を材料にして、 壁を積み上げて行ったのですね。 凄い根性。 

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この床は、 非常に固い石で、どんなに頑張っても奇麗にくだけなかったのでしょう。 ノミの用な道具で、少しづつ、少しづつ、砕いて平らにしております。  ここ等、全ての石を外すまでは、大きな質の良い石のプレートが入っているだとずっと思っておりました。 ま、まさか地面の岩の一部だったとは。 

真ん中の大黒柱? の足下には石がありますね。 これは、地面に石を置いて柱の土台にしてあるのではなく、なんと、床も、土台の石も一つの同じ岩。  おそらく深さ何百メートルと続く( 地学を忘れてしまったのですが、岩の層というのはいったいどれくらいの深さまで続いているのでしょう?岩の層を、土台になる部分だけ残して、あとは奇麗に平らに削って床にしてあるのです。


その上に置かれた柱に支えられた家。  


す、凄すぎる......。 昔の人、 凄すぎ・・・・


岩の上に立っていることは分かっていたので、多少は覚悟しておりましたが、まさかこんなことになっているとは思ってもいなかったので、 びっくり仰天。 


しかし、 ここに、本当に住むことが出来るのでしょうか? (かなり疑問) 


 






 
# by tomomato | 2012-06-15 14:01 | 石の家の話 | Trackback | Comments(4)

石の家のためのお買い物

さて、この息抜き旅行で、 ちょっぴり散財してきました。
まずは.....

買い物その1





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(*^ー^*)  おほほほほほ・・・・






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(^0^) うふふふふ・・・・・





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うししししし・・・・(〜0〜)/





フィレンツエ郊外にあるジノリのアウトレットで、 お皿を買ってきました。 今まで長年使っていた2種類の皿が、それぞれ何枚か割れてしまったので新しく買いそろえることにしたのです。私は、この年になるまで海外放浪? 生活、 とにかく引っ越しが多い生活だったので、きちんと気に入った食器を買いそろえること無く今まで来ました。 途中から、 これではいつまでも仮住まいの様な意識で暮らしてしまう! と思い直し、 母から譲り受けた良い食器を、少しずつ日本からわざわざ持ち帰って使うようにはなっていたのですが、自分で買いそろえるということはほとんどありませんでした。
 
ジノリのアウトレットのお店には、とにかくいろいろありすぎて迷い、頭がパンパンになってしまいました。 せっかく来たのだから、 お皿だけではなく、パスタ皿、小鉢、小皿等も買うべきかどうか、 買うとしたらどのシリーズを買うべきか???   ついでだからコーヒーカップとか買おうか?? う〜〜〜〜き〜〜〜もんもん〜〜〜〜〜・・・ 
kumatoさんが、 こういうときはカフェだよ! といったんお店から連れ出して下さり、近くのカフェに頭を冷やしにいき....   

結局私が選んだのはボーンチャイナのシンプルなお皿。 ジノリなら、日本人に人気のベッキオホワイトか、 とも思いましたが、 kumatoさんはもっとシンプルな方が好き。 私自身、 基本的にはシンプルな方が好きなので、その線で探しました。 

kumatoさんは、 さすが色にうるさいので、 いくつもある皿の白の色合いを比べ、 どのような質の白であるかを分析、 二人で、光のあたる窓辺まで持って行って何回も比べて検討しました。 (若干お店の方は嫌そうだった....) 

私は一目でボーンチャイナのお皿が気に入ったのですが、 kumatoさんは、ボーンチャイナは他に比べるとあたたかな(黄色がかった)白なので、その色は昔、年寄りばあさん達のうちにあった皿みたい! とかいうので、がっくり来て買うのをやめようかとおもいました。  けれども、他の普通の白の皿の横に並べると、やはりつやと色合いが全然違って、あたたかな色だからこそ、お料理も映えそう。(好みですけど・・・)  結局これにしました。  確かこれは27cm?  その上のサイズ、32くらいかな? 大きなお皿も買いました。   

今までいろいろなお店で探していて、あるフランスのメーカーのお皿もシンプルでとても好きだったのですが、 料理のプロの母に、買うならジノリにしなさいよといわれ、 イタリアに住むんだからジノリのほうが自然かなと思って・・・。 

でも、本当の本当は、 クリスチアン ペロションさんのような、 ああいう手作りの陶磁器のお皿が良かったのです。 でも普段使いするとなると取り扱いのことと、 もちろん値段のことを考えると....(= =)
基本の白いお皿はこういう本当にシンプルなお皿にしておいても良いかな、と思いました。 お料理はやっぱり白が映えるし。 しかし、これもアウトレットとはいえ、決して安くはありませんでしたが。 でも元の値段を考えると破格です。

小皿や小鉢は、ジノリ線でそろえるのではなく、 もっと面白い陶磁器を組み合わせて使った方が楽しいと決心? し、 買いませんでした。  レストランではないのですし、 私の作る創造的?家庭料理には、真っ白でフォーマルに攻めるよりも、 その方があいそう。   

それに、家のことが落ち着いて、少し時間が出来たら陶芸もしたいと思っているので、全く雰囲気を変えて、手びねりで,やはり日常使いのお皿を作ろうとkumatoさんと前から約束しているのです。白い基本のお皿となら、いろいろな組み合わせが出来るし、 そうした手作りの器とも違和感無く同じ食卓に並べられるような気がします。


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私の買ったお皿は棚の上に展示されていましたが、一番手頃なお皿は入り口に近いところに山積みされて、何と枚数売りではなく、キロ売りでしたよ!?  安ければ大勢の客用(学生など)に買って帰ろうと試しに測ってみましたが、 それでも一枚あたり6−8ユーロくらいになり、イケヤの方がこれは安い! とあきらめました。 何しろ、学生が来た時には、 取り扱いもかなり粗く、ジノリかどうか等気にする人はいませんし、前回彼らが来た時は、少なくともワイングラスが5−6個は軽く割れましたから(涙)。    

kumatoさんはワイングラスを買いたかったのですが、気に入ったデザインの物は展示用においてあった1つしか在庫がありませんでしたので、泣く泣くあきらめました。

さすがイタリアだな、と思ったことは・・・・・大きなお皿の在庫がなく、 8枚買いたいのに5枚しかなかったので、また入るか? と聞くと入るとのこと。後から送ることも出来ると言われました。
それで、とりあえず今回5枚だけ買って、のこりは後から送ってもらえるようお願いしようと思い、その支払いはカードで電話で出来るのか、 それとも今払うのかと支払いの時に聞くと、 店員さん急にパニック!? 

えー そんなこと言われても! という感じで、 とにかく在庫が入ったら知らせるから、そしたら取りにくれば? とおっしゃる。 え? 送ってくれるってさっき言ったじゃない? 遠いからそうして欲しいのですが? といっても、 顔を真っ赤にして ’私はどうして良いか分からない’ という表情。

とにかく在庫が入ったら知らせるから!?? 知らせるからそれでいいでしょ!?

という感じで押し切られました。 
一応、メールアドレスと電話番号を置いて行きましたが、 さてどうなるでしょうね? いったい連絡すらくるのだろうか? 今年はもうトスカーナまで足を伸ばす時間はないでしょうし、 残りの3枚が無事手に入るのはいつのことかな? 




買い物その2

大切に大切に、スーツケースに入れてきました。




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ふふふふふ・・・・・






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ほほほほほほ・・・・・




そう、クリスチアンペロションさんの小鉢です。 これを2つ買ってきました。 本当はそれこそ8個買いたかったのですが、(スープ サラダ ボール?)2つしか無かったし、 たとえ8個あっても買えなかった!????・・・・・・・      そういうお値段でした。(私にとっては、です) 

写真では色がうまくでないのですが、 この写真よりずっと生き生きした微妙な色合いです。

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あの、値段を聞けなかった大皿 とはまた違った仕上がりなのですが、 少し似た色合いのもの。 一目で美しい!! と感動しました。

他にもいろいろな小鉢をクリスチアンさん自ら棚から出して下さって、比べてみたのですが、 これがやっぱり素晴らしい。

お値段は??  と尋ねると・・・・・・ う・    た、高い!  普段使いの器としてはちょっと使うのが怖くなる値段。 (私、 お金持ちではないので・・・) これは、工業製品ではなく、 アート作品なのだ、というあたりまえのことをもう一度気づかされるお値段でした。   買うのをあきらめるか?、もう一つ大きめのを盛りつけ用の鉢として買おうかな? と思ったのですが、なんとkumatoさんが、太っ腹にも、良いじゃないか、 その小さいのを二つ、 僕たちのスープボールに買おうよ! とおっしゃるではありませんか。 

この方、 普段は私よりもずっとお財布の口が堅い方なのですが。 ジノリのお皿でもなんだかあきれてたし?  いや、ジノリに行ったから(アウトレットでも)気が大きくなったのか?   しかし、スープボールですか、 恐ろしい。  この方、食器を洗う時、 凄い雑な洗い方で洗い、水切りかごにがちゃがちゃ平気で積み上げるのですけれど? そのまま乾かして、 食器棚のどうでも良いところに突っ込んで、その上に重たい別の食器を積み上げるのですけれど?   繊細な食器を使う時には、とにかく私が食後に素早く洗いに立って、 そーっと洗い、すぐに布巾でふいて大切にしまわなければ行けないのですけれど? 


でも、その優しいお言葉に励まされ、 2点購入させていただきました。 


a0278382_5592541.jpg


うーん、 好きです。 この食器を使うたびに喜びがわくだろうなあ。  クリスチアンさんもカスパーさんも、日常に使ってこそとおっしゃっておりましたし、壊れたら、日本にもって帰って金継ぎという手もあるし、大切に使わせていただこう!  





買い物その3



a0278382_613691.jpg
 



下の小さなまな板のような物は、 フィレンツエで買ったニョッキ用の道具です。 これでソースを絡める筋をつけるのですね。 今まではフォークを使っておりましたが、前から欲しいなあと思っていたら、 たまたまフィレンツエのアカデミアに行く途中の台所用品店にあったので買ってみました。 これは安かった。 



奥のは、 オリーブの木で出来た麺棒。 シエナのお店で買いました

今は、 母から譲り受けた日本のプロ用の麺棒を大小2つ使っています。 けれども,改築中の新しい家に4月からガスオーブンが入って、そこでたびたび家での作業の合間をぬって、お菓子やパンを焼くことがあるので、 そのためにもう一本麺棒を買いたかったのです。 

実は1ヶ月ほど前にスーパーで、350円くらいのを買おうと思ったら、レジの人が値段を読み取れなくて待たされたあげくにらちがあかなかったので、急ぐ物でもないしと思い、買わなかったのです。 そしたらシエナでこんなに素敵な物が・・・・(^ー^)
オリーブの木目が凄く美しい。 

洗剤、漂白剤等は不可。 お湯で洗って、たまにリンシードオイルでお手入れをして下さいと言われました。 



他にも、もちろん沢山お菓子やら何やら買ったのですが・・・・・


全ておなかの中に収まってしまいました・・・・ごめんなさい・・・・・(^ー^)




追記 質問

ところで、いいね!ボタンを付けるには、ソーシャルツール表示と、プロフィールに投稿するという四角の選択欄の両方にチェックを入れると出来るそうなのですが、 いくつかの記事には、そもそもソーシャルツール表示の選択しかでて無いのです。 例えばこの記事はそうでした。どうしてかご存知の方がいらしたら、教えていただけませんか?  

 
 









 


   
# by tomomato | 2012-06-14 19:22 | 石の家のものの話 | Trackback | Comments(0)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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