プロヴァンスの旅 9




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嵐のお話で皆さんにご心配をおかけしました。
あとで近所の人に聞くと、 本当に1世紀に一度あるかないかの大嵐だったようで、 うちの村のみなさん驚いていたようです。 幸いうちもなんとか必要なところは元どおりにすることができ、二日ほど片付けに翻弄されましたが日常生活にすぐに戻ることができました。  全てを調べてみたわけではないし屋根裏の断熱材の中まで開けて調べることができないので被害はかなりあるかと思いますが、 幸い?今週は猛暑でしたので、だいぶ乾いてくれたのではないかと思います。(後でびっくりって言うのはありそう・・・・ 涙)


久しぶりにフランス旅行のお話に戻ります。 

さて、旅も終わりに近づき、この日は予定していた日に時間が足りなくなってちょっぴりしか見られなかったエクサンプロヴァンスに戻って、ゆっくりと観光することにしました。前回マルセイユから北上する時に寄った時には、大聖堂の回廊を見ましたので、今回はエクサンプロヴァンスで一番見たかったセザンヌのアトリエにまず行きました。 
   



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ここは、セザンヌの父親が亡くなった後にその邸宅を売却したお金で、セザンヌが設計して建て、晩年の四年間を過ごしたアトリエです。 
アトリエはその当時のままに再現されています。 



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当時、セザンヌが使っていたそのままに物が置かれているのだそうです。



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絵に使われていたオブジェなどもそのまま置かれています。もちろん果物は、当時のままの物を使っているわけではないでしょうが。 笑 




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ちょうど私たちが見学して、そばのベンチで座って余韻に浸っているところへ日本の旅行ツアーのグループがやってきて、 ガイドさんが日本語で説明しているのを便乗して聞いてしまいました。 

kumatoさんはセザンヌが使っていたオブジェに興味津々で、パチパチ写真を撮っていました。 






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ほら、kumatoさん、ここでも片手を胸に当てているでしょう?
感無量のポーズです。



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かなり広い敷地ですので、庭はどうなっているか見に行ったのですが、 かなり荒れたままになっていました。



その後、セザンヌが毎日モンテ・ヴィクトワールを描きに行っていた丘に行ってみることにしたのですが、セザンヌのアトリエ美術館の人に詳しく道を聞いていたにも関わらず、たどり着きませんでした。 というのは、 美術館の人がどう考えても間違った道をkumatoさんに教えてくれたとしか思えないのです。 おそらく、地図があまりよく読めない方だったのかもしれません。 (美術館でもらったパンフレットの地図に印をつけてくださいました) 
私は、事前に地図で調べていたので、車で向かう途中、 その丘に行く目印となる老人ホームの方向へまっすぐ行くべきだと、標識が出た時にkumatoさんにすぐに言ったのですが、kumatoさんは自分が行き方を美術館の人に聞いたものですから、私のアドバイスには耳を傾けず、その人が言ったように車を走らせ全く違う方向に行ってしまったのです。美術館の人が教えてくれたところにはそれらしきものは見つかりませんでした。  私が調べていたのは違う方向でしたので、もう一度戻って、そちらに行くように頼んだのですが、kumatoさんはすっかりめんどくさくなってしまい戻ってくれませんでした。 おそらくそれまでも何回もkumatoさんの行く方向が間違っていて、最終的に私が正しいと言うことが続いていたので、 もうそう言う目にあうのが嫌だったのではないか? と思います。 涙 この場合は、 私も間違った印のついた地図を見ておりましたので、kumatoさんには全く責任はないのですが、いい加減男の人のプライドを傷つけまくっていたのかもしれません。  そこは、 丘のようになっていてモンテヴィクトワールが彼方に見えるところで、 セザンヌが描いた絵の写真が置かれているようです。 もともとあまりkumatoさんはそこには興味がなかったので、 道に迷ってすっかり行く気を失ってしまったようです。  




ただ、実はこの後、 モンテ・ヴィクトアール方面にドライブに行くことになっておりましたので、 どう考えてもモンテ・ヴィクトワールから遠いその場所に別に行かなくてもいいでしょう? と言うのがkumatoさんの言い分で、私たちも ま、いいか? どうせ観光用に仕立てられた感じだろうし、 と言うことで納得しました。 何しろ運転手はkumatoさんで、毎回知らないところにドライブしなければならないストレスは重々承知でしたので。




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そう、 これがモンテ・ヴィクトワール。 
エクサンプロヴァンスから、 ’ポールセザンヌの街道’ と言われているモンテ・ヴィクトワールに向かう道があるのです。 ここは最初大体の旅行の予定を立てた時には行こうかどうしようか迷っていて、結局予定に入れずにエクサンプロヴァンスは半日サクッとマルセイユからサンレミの移動の途中で観光するつもりだったのです。 

が、その後kumatoさんから毎年南仏にバイクで休暇に行く知り合いの人から、 このモンテ・ヴィクトワールに向かう道の景色が素晴らしいから絶対に行って見たほうが良いとアドバイスをもらい、 このために一日たっぷりとエクサンプロヴァンスの観光に費やすことにしたのでした。 




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このモンテ・ヴィクトワールが目前に迫るまでにも、 プロヴァンスの美しい光に満ちた景色の中をドライブしてとても気持ちよかったのです。途中には、セザンヌが通っていた石切場もありました。 当時は、馬車か何かでここまで来たのでしょうか??? また、ルシヨンのような赤い土のところもあり、早速kumatoさんはピグメントとして使えるかどうかチェックしに行きました。 ここは、粒子が荒すぎてイマイチでしたので、採取はしませんでした。



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モンテ・ヴィクトワールを囲うように道があり、延々と素晴らしい光景が広がる中をドライブすることができます。
キャンプなどをしている人たちもいるようでした。






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セザンヌは、 モンテ・ヴィクトワールのこんな麓までまで来たことがあるのかしら?? あるとしたらエクサンプロヴァンスから何日かかったでしょうか?  石切場まで描きに行っていた時も、 石切場で野宿したらしいですから、 さらに奥まったここまでは何日もかかったに違いありません。 






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プロヴァンスの山、 モンテ・ヴィクトワールの息を飲むような勇姿をこんなに近くに見ることができて、このドライブは最高でした。 
セザンヌがこの山の光を表現するために毎日丘に通った理由がほんの少しわかったような気がしました。


ドライブの途中、何回もツァイプロス(糸杉)を見かけ、母が糸杉の実をお土産に欲しいというので・・・・




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糸杉の実泥棒 約2名・・・・・・・


延々とモンテ・ヴィクトワールを一周してもよかったのですが、 もう十分堪能しましたので、途中でエクサンプロヴァンスに戻りました。 




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エクサンプロヴァンスのメイン通り、ミラボー通りです。  プラタナスの美しい落ち着いた通りでした。
パリのシャンゼリゼはここを真似たものだとかなんとかどこかで読みましたが、本当でしょうか?



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ここがセザンヌが毎日通ったというカフェだそうです。 私はガイドのように母とkumatoさんに伝えると、二人ともわ〜 っと感心していました。 そういうちょっとしたことを知っているかいないかで、 その場所への気持ちが変わるものなのですね。 



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前回、エクサンプロヴァンスについて書いた時も同じことを書いたと思いますが、この街、とにかくおしゃれで歩いているだけでウキウキして来ます。 美味しそうなお菓子屋さんがたくさんあってね〜〜〜。 本当にここに住んでカフェ巡りをしたいです。





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面白い泉がありました。 




結構時間があったので、グラネ美術館にもしっかり行きました。








古い建物を改装したなかなかモダンな美術館で、古代のアンティークから現代の作品まで展示されておりました。
ただ、せっかくエクサンプロヴァンスに来たのだからセザンヌを見たいよね・・・・ と言っていたのに、セザンヌの作品の約半数はどこかに貸し出しされていてがっくり・・・・・。
上階のしまっているドアの向こうに、ちらっとものすごく面白そうな有名な現代美術家の展示があるのが見えたのですが、 準備中だとかで中には入れずに本当に残念でした。  

いくつか面白い現代美術もあったのですが、全体的な展示の仕方、 展示内容、 見応えがあるといえばある、でも芯が通っていないといえば通っていない・・・・ う〜ん、私的には今ひとつでした。 

ただ、ここで面白いことが・・・・・

私と母が絵を見ていると、監視員の方がわざわざやって来て、フランス語がわかるか私に聞くのでkumatoさんを呼ぶと、 私たちの方を向いてニッコリ笑い、 母の肩に手を置いて感激したように、

’あなたはなんて美しい顔をしているのでしょう!! 年をとってこんなに美しい顔をしている人を見たことがありません、 あなたに今日会うことができて本当によかったです!!’ 


というのです!!????
そういえば、 この間エクサンプロヴァンスの大聖堂の回廊に行った時にも、そこのガイドの方が同じように母の風貌に感動? して、話しかけて来たではありませんか??

この監視員の方も、 そのあとアレヤコレヤとkumatoさんを通して色々質問して来たりしてひとしきりおしゃべりし続けました。 

不思議です。 母は何か、エクサンプロヴァンスに縁があるのでしょうか??? 
それとも、フランス在住の皆様、 フランスではこういうことはよくあることなのでしょうか??? 


美術館を見て、 kumatoさんが

’さて、美術館を1〜10の評価ー10が最高 で評価すると、この美術館は幾つだった??? ’ 

というので、

’う〜ん、 5 かな? シャガール美術館は10だった’ 

というと、


’うん! 僕も思った、 5か6だよね、シャガールは12だよね。 ’ 

と。 これはあくまで私たち二人の個人的な趣味に偏った感想です。 そしてしばらくの間、今回の旅行で行った美術館の点数付けごっこを楽しみました。
グラネ美術館は、チケットを買うと、もう一つ付属の小さな(と説明されました)教会を改装した美術館があって、そのチケットでそこも入れるようになっていると説明を受けましたが、 まあ、おそらくそちらはアンティークばかりで大したことないだろうからわざわざいかないでいいよね、 と結論付けました。 



喉が乾いたので、 美味しそうなカフェに入りお茶をすることに・・・・・





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ここはケーキが美味しそうだったのですが、とても暑い日だったのでアイスパフェをいただきました。
サイコ〜〜! お昼に軽く食べたカフェも美味しかったし、エクサンプロヴァンス、好きです。
帰りが遅くなりそうだし私も母もあまり食欲がないし、冷蔵庫の残り物を片付けないといけないので、この日もレストランにはいかないことにして(kumatoさん、またもや本当にがっくり) 、その代わりにこのカフェにはテイクアウトのとても美味しそうなお料理があったのでkumatoさん用にだけそれを買い、あとは美味しそうなケーキをいくつかデザート用に見繕って買いました。  お料理は、白身のお魚のクリームソースに、アスパラガス、人参、ブロッコリーなどの上品な付け合わせ、ポテトだったと思います。 クラッシックなフレンチ料理のお弁当。  さすが上品なパティスリーだけあって、結構高かったのですがレストランに行くことを考えたら10分の1ですよね。 帰ってから温めておさらに盛り付けると、 ソースもとても美味しいし、ミシュランレストランの味に負けているとは思えませんでした。 


さてカフェをでた後、 地図を見ながら、

’まあ、見ようと思えばセザンヌに関わる色々な場所が街にはあるんだけれどね〜 でもそういうの興味ないよね、例えばセザンヌが生まれたお家とか・・・・もう帰ろうか? ’ 

というと、母が、 セザンヌの生まれた家は見たい! というではありませんか。 




駐車場がどうせそちらの方向なので、 ではそこに寄ってから帰りましょう、 とそちらに向かって地図を見ながら歩いていると(iphoneあったら、こんなことしなくていいのでしょうね・・・・ 涙) 
教会の横を通りました。 ふと見ると、先ほどのグラネ美術館の例の分館? の教会の美術館ではありませんか。 ちらっと書いてあるのを見て見ると、アンティークではなく近代・現代絵画のコレクションがあるようです!??? 
母は、もうグラネ美術館でたっぷり見ていてとても疲れていたので、 椅子があれば座って待っているというので、とりあえず中に入りました。 

すると!! それはそれは素晴らしい作品群がモダンに美しく改装された教会の中にこれでもか!コレデモカ! とあるのです!!!


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ジャンプランクが収集した作品をまとめてこの美術館に展示してあるそうで、ピカソ美術館以上に素晴らしいピカソのコレクション、ボナール、デユヴィ、ドガ、モネ、 ゴッホ、ルオー、 その他現代美術の面白いコレクションが並んでいました。  



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kumatoさんと色々とじっくりと見ている間に母も元気を取り戻し、主な作品を見ました。
ここをもし見なかったら、大損だったよね〜〜〜、 グラネ美術館の印象が全く変わっちゃったよね〜 と話し、
満場一致で ’ 10点 ’ と評価しました。 笑




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この後、セザンヌの生まれたお家の前で記念撮影。  手荷物大きな袋はお弁当とケーキ。 




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セザンヌは、結構おぼっちゃまだったのですよね。 
でも信念を貫き通した、他に類を見ない、時代の先端を歩んでいた画家でした。




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この日もまた、 一日たっぷりと楽しみ充実した一日でした。
特にモンテ・ヴィクトワールへのドライブが特別だったなあ。
 
ところが実はこの後、帰りの駐車場でkumatoさんの大失敗ですれ違いになり、私と母がkumatoさんとまた会えるのかどうか、2時間近くも不安の中外で待たされるというひどい目にあって、私が完全にブチ切れてしまったという事件があり、家に帰り着くのがかなり遅くなってしまったのです。  携帯電話を持っていなかったら再会できなかったであろう状況で、 しかも携帯電話の電池が切れかかっており、母ももう疲れてこれ以上は歩けないという状態でしたので私も必要以上にピリピリしてしまいました。 
後から考えると本当に反省仕切りです。kumatoさんに悪気はないことは、 よく知っているはずなのに怒ってしまって・・・・・・お互いに旅の疲れが溜まっていたのかもしれません。  

でもどういうわけか、kumatoさん、 母がいる時に限ってそういう変な失敗を毎回するのです・・・・・・???なんででしょうか???  
いつかなんて、母のスーツケースをスイスからイタリアまで運んでもらうはずが、ドアの後ろに隠れていて気づかずに忘れてきてしまったこともありましたし、(そのときも、どこに忘れたのかわからず、絶対に車に入れたと主張していたので、 道に置き忘れたのか盗まれたのか、一週間後わざわざフランクフルト空港に行く途中スイスの家に戻って、ドアの後ろに発見するまでヒヤヒヤでした スーツケースの中には日本の家の鍵や日本円の入ったお財布など大切なものもあったのですよ) 食事の帰りに車をぶつけてしまったこともありますし・・・ 普段もおっちょこちょいですが(笑) そこまでひどい失敗をすることは滅多にないのに・・・・・・ 

夜ご飯の時には気を取り直して、 仲良く食卓を囲みました。 外に食べに行くとしても遅すぎるくらい、本当に遅い夕食になってしまったのでお弁当を買っておいてよかったです。kumatoさんも美味しいお料理を食べて少しホッとしていました。   


さて翌日は、いよいよプロヴァンスを発ちます。 本当はアルルやカランク自然公園にも絶対に行きたかったのですが、予定がずれ込み行くことができませんでした。 残念!

プロヴァンスは大きく、見どころ満載で、 できたら二週間か三週間、プロヴァンスにゆっくり滞在してあちらこちらを回ってみたいとつくづく思いました。 
本当に楽しい素晴らしいところでした。   

   

by tomomato | 2017-08-07 06:31 | お出かけ | Comments(2)
Commented by papricagigi at 2017-08-11 13:55
プロヴァンスの記事、どれもとっても興味深くてとても素敵で生で話を聞きたくなったよ〜。セザンヌが生きた町を歩いて、光や風を感じて、アトリエに足を踏み入れて…感無量になって当然!kumatoさん、正座してるし(笑)。モンテ・ヴィクトワールの道、素敵〜。こんな道なら私でもとことこのんびり運転できるかな♪ あぁ、いいなぁ。相方にtom さんたちの話をして「ルシヨン」すっごい素敵みたいよー、それから、エクソンプロヴァンスになら住めるって言ってたよーって言ったら、「エクソン!あそこなら僕も住める!」って言ってた。昔行ったことあるんだって。光が本当にきれいでチャーミングな町だったーって。 tomさんもkumatoさんもインスピレーションいっぱいもらった旅だったよね〜☆
Commented by tomomato at 2017-08-12 05:36
papricaさん、 本当にプロヴァンス最高だったよ〜 大好きになった=。 光がこんなにも違うなんて知らなかったの。 光 光 って、よくゆうけれど、見てないとわからないね。 あ、kumatoさん、正座しているように見えるけれど、ここにはベンチがあったのよ。笑  kumatoさん、普通こういう移動の多い旅は今ひとつ好きじゃないけれど、 コートダジュールやプロヴァンスは、本当に色々と楽しかったみたい。 美術をいっぱいみて、 光を感じて、 素敵な旅だったな〜(私がヒステリー起こした以外は。笑)  旦那様はエクサンプロヴァンスにいらしたことがあるのね、  本当にあそこなら是非すみた〜い。 ^ー^   いつかぜひ行ってみて〜〜 
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