プロヴァンスの旅 1





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朝もまた、海の景色とともに目が覚めました。 朝食はホテルの大きく海に張り出したテラスで、 目の前に広がる海を見ながら優雅な気分でいただきました。
さて、あまりに怖いので車をホテルに置いてバスで行こうかなどとも話していたのですが、 結局荷物を全て積んでマルセイユの街に向かいました。

まず最初に行ったのがここ・・・







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これだけでどこだ分かる人がいたら、ものすごいマニアック。





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ル・コルヴィジェのユニテ・ダビタシオン(仏:Unité d'Habitation)です。




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ル・コルヴィジェが社会理想を実現すべく設計した集合住宅です。

実は、ここ、私は興味があったのですが最初は行く予定に入っていなかったのです。 というのは旅行の計画を立て始めたのが2月頃。 まず行きたいところを大体計画しないと一番の問題の宿泊場所を予約できないので、 あれこれ調べていました。 私としてはマルセイユは、あまり長居はしたくない、寄りたくないくらいだったのですが、母もkumatoさんも行きたいというし、 何しろフランス最大の港町であり、紀元前六百年前にギリシャのフォカイア人が築いた植民都市マッシリアに始まるフランス最古の都市でもあり、歴史上、地理上とても大切な場所でもあるので、ちょっぴり見てみることにしました。
もちろん見所はたくさんあるのですが、 旅行の最後にジェノバに行きますので、 その比較も兼ねてちょっぴり旧港といくつか観光ポイントを見ることができれば良いと思っていました。
 
その際に、ユニテ・ダビタシオンを予定に入れようと思い、kumatoさんも建築を学んだことがあるので、絶対に興味があるだろうと思って、kumatoさんにウェブサイトの写真を見せて、ル・コルヴィジェのアパート行って見る? って聞いたら、kumatoさん、 

’ なんだそんなもの、 興味ない、全然ない、時間の無駄だから行かないよ’ 

というのでちょっと残念だけれど私は前にテレビで見たことがあるし、まあいいかな、 と思って予定に入れなかったのです。  ユニテ・ダビタシオンは、 今でも人々が居住しておりますので限られた場所にしか入ることができません。 ただし、一室だけガイド付きでお部屋を見せてもらうことができるのですが、時間が決められており、要予約です。  
でも行かないのなら、 いいや、とマルセイユの滞在は午前中だけにして、 他の場所を観光する予定を立てました。  ( 本当にたくさん見所はあるのですよ。 モンテクリスト伯で有名な牢獄だったイフ島などにも渡れます。ただ、母は、牢獄的なものは苦手なので、やめました) 


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ところが、フランス旅行の1、2週間前に、知り合いのデザイン関係の人がうちに訪ねてきて、フランス行くならマルセイユのル・コルヴィジェの建物がすごくいいから行ってみたら、 というのです。
そしたらkumatoさんたら、


’え?? ル・コルヴィジェ?? 絶対に行かなくっちゃ!!! 外せないねえ、それは・・・!! 行かなくっちゃ行かなくっちゃ!!’ 


わたし  


’???????・・・・・・・・し〜〜〜ん・・・・・’


あとで、 行きたくないって言ったじゃない??  って言ったら、 そんなはずはない! 行きたくないわけないじゃないか!! コルヴィジェだよ???    っていうの。  

写真まで見せたのに? って言っても信じません。

この人、 よく人の話を聞いていないことが多い上に、 耳があまりよくないので聞こえてないことも多いので、
話はいつも半分くらいで適当に返事をしていることがあり、 時々本当にわけわからないことが起こるのですが、 この時には確かにコルヴィジェの話をして、 この建物の写真もわざわざ見せて、 メガネをかけてちゃんと見ているはずなのに・・・・・・・・その上で行きたくないと言ったのに・・・・・???







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というわけで急遽行くことになったのです。もう、お部屋の中のガイドツアーを予約することは不可能でしたので見学できるところだけ見ることにしました。 あ〜〜 どうせならばお部屋の中を見たかった。 あの時ちゃんと行きたいって言ってくれればそういう風に予定したのに。 ブツブツ・・・・
 
テレビで一度特集をしているのを見たことがあるのですが、今回旅行をしていて思ったのは、私は下調べをする段階で写真や動画でその場所を見ているのでわかったようなつもりでいるのですが、実際に見て見るとやはり全然印象が違うのですよ。 その場所に身を置いて実際に目で見るって、本当に大切だと思いました。
お部屋は見ることができませんでしたが、このユニテ・ダビタシオンもそうでした。

外観だけでなく、3、4階と、7, 8階は自由に見学することができます。 ほかの階は居住者専用です。
3、4階はホテルやレストランがあり、7、8階は店舗や郵便局、学校、 体育館(エキビジションスペース?)があります。 屋上の一部では、学校(保育園??) の子供達が休み時間に賑やかに遊んでいてびっくりしました。
kumatoさんがカメラを向けたら、 付き添いの先生に怒られました。(そりゃそうですね) 

古本屋さんがあったので、画集を何冊か買い込みました。 ここで買ったって、見るたびに思い出して良い思い出になりそう。^ー^






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港からは随分遠いのですが、 上階からは海が一望できるのですよ。 建築関係の学生達が、一生懸命スケッチしているのが印象的でした。



’こんなところに住みたいわ〜〜!’


と母が言っていましたが、本当に気持ちの良いところでした。こんなところに泊まって見るのも楽しかったかもしれませんね。





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屋上のコンクリートの染みまでアートに見えてくる 笑



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昔はコンクリートを注ぐのに、木の板を使っていたのですね。 コンクリートが木目模様になっているのは、デザインなのかと最初思いましたが。笑





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一回の壁にも色々と面白い模様が・・・・・




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遊び心がいっぱいです。
現在は、建築関係の事務所があったり、アート関係の人が居住していたりするそうです。 
ただし、建物がかなり老朽化しているので、これを維持して行くのは本当に大変なのではないだろうか? と思います。   敷地は結構広いのですが、 植物がほとんど植えられていない殺風景な感じだったのが、ちょっと意外でした。 


見学しなかったはずのル・コルヴィジェのユニテ・ダビタシオン、本当に面白かったのでかなり時間をとって見学してしまいました。 


次に向かったのはマルセイユ市民の魂と言われる??ノートルダム ド ラ ガルド寺院です。




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丘の上にそびえ立つ超巨大な大聖堂があります。
ここからのマルセイユの景色が素晴らしいと聞いていたので、きっと上りはあるだろうけれど母には頑張ってもらおうと思っていましたが・・・・・

なるべく上の駐車場に車を止めてもらったものの、そこから聖堂までは延々と階段が続いており、大聖堂がどこかもよく見えないはるかかなたなのです!!? 


母も本当によく頑張りました。


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上からの眺めは素晴らしいです〜〜〜〜登った甲斐はありました。



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マルセイユの新港、旧港ともに見渡せます。 結構大きな船が新港の方にはたくさん入っているようでした。


 


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どちらを見渡しても、建物・建物・建物・・・・
マルセイユ、かなり大きな街です。 









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大聖堂もとても立派です。



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キラキラしていてとっても豪勢な礼拝堂でした。






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とにかく何もかもが巨大で壮大でした。



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さて、では、上から見下ろしたマルセイユの街に、降りてみましょう。 ドキドキ。



by tomomato | 2017-07-08 06:35 | お出かけ | Comments(2)
Commented by fran9923 at 2017-07-08 08:26
私の高校、大学の先輩がマルセイユの美術大学に留学していました。
もちろんもうおじいさんですが、瀬戸内海の島の出身でと〜ってもいい人です。
現代美術やっていますが、ずっと長崎大学の先生をしていました。
そうか、こんな街なのですね。
ものすごく身近に感じます。
Commented by tomomato at 2017-07-08 15:37
fran9923さん、わ〜〜 かっこいい。 その時代の留学っていうのは、 今より手軽ではありませんでしたでしょう?  素敵!^ー^ どんな美大なんだろう。 どうしてマルセイユにしたのでしょうか?
マルセイユ、住めば都できっと面白そうなところでした。 何日かよくみてみたい感じ。(でも高齢の母なしで・・・ 笑)     次の記事、きっと気に入ってくださると思います。 


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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