kumatoさんの祭壇画お披露目式





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今日は、kumatoさんの祭壇画の正式なお披露目式でした。  昨日も、 地元の市役所で展示される中世の画家の展覧会に合わせて、市で一番大きな教会の中でkumatoさんの祭壇画が発表され、 今日、 若き天才建築家・ アンドレアの村の教会に運ばれて正式に祭壇に飾られることになっていました。


残念ながらkumatoさんは日曜日までバーゼルなので、 どんな様子か写真に撮ってみせようと思い、雨の中せっせと山を登って行ってきました。 (家には車が一台しかないので、kumatoさんがいないと足がない〜〜〜 っていうか、 本物の足しかない〜〜 涙) 





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ありゃ〜〜〜 ! アンドレアの村に入る手前にもうこんなに車が駐車されているのでビックリ。 この村は、アンドレアが家を修復し始めるまで滅多に人が来ない、静かなところだったのですが、 なんだかどんどんアンドレアを通してメジャーになって行きます。 しかし、祭壇画お披露目式が、こんな立派な催しだとは知らなかった ・・・・・・・・  






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教会の前はもう凄い人だかりで、 雨も少し小降りになって皆がわいわい騒いでいます。  さて、 教会の中にあまり人がいないうちに写真を撮っておくことにしましょう。



皆さん、 用意はいいですか? 011.gif






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じゃ〜ん!




うん、昨日の大きな教会にぽつんと置かれたのよりずっといい!!






昨日の写真


中世の画家の展覧会のオープニング式に集まった人たち・・・・
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その向かいの大きな教会の・・・・


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祭壇ではなく、入り口の横の洗礼用のチャペルの横にひっそり置かれておりました。





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展覧会の中世の画家のフレスコの横に オマケ ってかんじで・・・・・ 笑
見に来る人も、kumatoさんの絵はちらっと見て、奥のフレスコにいって写真とってた〜〜〜〜








今日は正々堂々、 あるべき場所に置かれ、教会の雰囲気の中にkumatoさんの計算通り? なじんでいます。





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残念ながら、望遠レンズを持って行かなかったのでディテールは撮れなかったのですが・・・・。




元々、この祭壇には、中世に描かれた祭壇画があったのですが、 この村が打ち捨てられた後、ずいぶん昔に盗まれたとのことです。 その盗まれた絵には、 聖母マリアと赤ちゃんのキリスト、そして聖マルコと聖カルロが描かれていたとのことで、モチーフはその内容に忠実に描いてほしいとアンドレアに頼まれておりました。  それ以外は、kumatoさんが自由に・・・ということでした。 

あ、前にも説明したかと思いますが、この若き天才建築家・アンドレアは、家の修復・改築に際してkumatoさんとともに建築計画に関わってくれたので、その労働に対してこの絵を描くと言う物々交換?、もとい労働交換でkumatoさんが祭壇画作成を引き受けることになりました。 

この教会で一番の問題だったのは、祭壇画の周りにあるロココ調のキッチュなエンジェルの彫刻・・・・・ これさえ無ければかなり大胆に自由に描けたと思うのですが、祭壇の周りにごちゃごちゃと一杯、色も三次元の動きもあるので、 どの作戦? でいくかkumatoさんも相当迷ったようです。 強烈な赤、あるいは黒を基調とした絵にするか???? それとも教会全体との調和を優先するか? 
一度は、このエンジェルをぶちこわそうとか、白く塗ってしまえとか、 冗談で言っていたくらいはっきりいってこの存在が絵を置くにあたって 邪魔 難しい存在だったのです。





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結局は、 突飛な物ではなく、 教会の内部全体に広がるフレスコの青と桃色の色合いを基調に、全体との調和がとれるシンプルなものにすることにしたようです。 






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アトリエや昨日の教会で見た時には、 うん、まあまあかな? でもシンプル過ぎじゃない?  と不遜にも思ったのですが(本人には言っていない・・・・笑) 今日、この教会の祭壇にかかったのを見た時には、 なかなかやるじゃないか!!!  と思いました。   本人、 何しろ最後の最後にお尻に火がついて描いたので、祭壇に設置されたのを見ていません。  おそらく、 実際に設置されたのを見たらまたいくつか修正点が浮かんでくるのではないかと思います。 この教会ならば後から手を加えても大丈夫・・・・・ ひひひひ そういやあ、サインまだ入れてないんじゃ???? 035.gif

実際の絵と、壁の絵は、これらの写真よりもずっと調和がとれていて、教会の内部全体が絵の延長上のようで、 絵が教会全体まで広がっている感じ、あるいは教会全体が絵に集中して行く感じで凄くいいです。 写真ではそれがよく現れていません。  普通は祭壇画は教会全体の雰囲気とは全然関係なく描かれているので、絵の中だけで完結しているのですが、 この祭壇画は教会全体と一つになっていて、 とても良いです。




写真は撮りませんでしたが、 4時に神父さんがやって来て、正式なミサがありました。 新たな祭壇画に祝福を与える為のミサだそうです。  



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その後、 市長さん(この市初めての女性だそうで・・・・ 若いですよね!)のお話。 この方昨日の展覧会のオープニングでもお話していたし、忙しいですね・・・・ アンドレアの、打ち捨てられた歴史遺産(村)を再生しようとしているプロジェクトを応援しているということ、そしてこの現代的な祭壇画が置かれたことへの喜びなどについてお話されていたようです。 





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続いてアンドレアのお話。

この打ち捨てられた村の再生の意義について、そしてこの古い教会(元々は1000年くらい?)の祭壇画に、現代画家であるkumatoさんが新たに絵を描いたことについての意義、そしてkumatoさんの絵の意図と構成や色とモチーフの意味などについて話していたと思います。(本人がいないので)  




その後は、

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アンドレアのお父様も参加しておられる男性合唱のコンサートが約一時間近くありました。 これが素晴らしかった! 五世紀から現代に至るまでのアカペラ音楽で、 教会の音響も凄く良く、 じっくりとkumatoさんの絵を観察・分析!? しながらコンサートを楽しみました。  もう既に何回も目にした絵ですが、 こうしてあるべき場所に納まり、 ミサで祝福され、 音楽が目の前に奏でられることでますます生き生きと輝き始めたような気がしました。




コンサート中にまた激しい雨の音がしましたが、なぜかコンサートが終わった時にはまた雨は上がっていました。




皆、アペリティーボに殺到・・・・・あっという間にワインと食べ物が消えて行く・・・・


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その一方で、なぜか、 ロタリー(くじ)があるのでビックリ・・・・






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教会の寄付? アンドレアの村の再生の為??? よくわからん・・・kumatoさんの懐に入らないことだけは確かです・・・・・






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さて、この日の為に特別に作られたワイン・・・・・・







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ワインのラベルもkumatoさんの作品です。 アンドレアの村の名前入りで特別販売8ユーロ!!! 
この村の教会再生記念?????   中身は、Ossola地方のブドウだけで作っている地元ワイナリーの物です。 日本人には飲みやすい味だと思います。   



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買ったワインを嬉しそうに見せる人・・・ 笑


ダースで買っている人もいましたよ。 一本くらい持っていたいですよね!




いつまでもいつまでも皆にぎやかに食べたり飲んだりしていました。 さて、今日はスカイプでこれらの写真をkumatoさんに見せてあげないと。 本人がいたら今日は地元スターだったのにな〜〜〜〜 本当に残念です。 社交的なkumatoさんは、 地元のまだ知らない人たちと知り合いになれる良いチャンスだったのに!   
あ、絵はとても評判よかったですよ。



ps. スカイプで、写真をすべて見せました。 絵の修正点についても二人でいろいろと話し合いました。  たくさん人が見に来てくれて、 kumatoさんもとっても喜んでいました。  良かったな・・・・・・ 056.gif























 









 











by tomomato | 2015-04-26 03:38 | 今日の奇麗・うれしかったこと | Comments(16)
Commented by africaj at 2015-04-26 11:36
わあーーーいいーーーーーーーーーーーっ!!!
周りの違う時代を馴染んでて、不思議ー。
なんて優しい空気。kumaとさんすっごいーーー!!
絵の地面が壁の色の切り替えと繋がってるの?
建物内部にブルーの四角が散らばってるのね。
マリア様の服の色と上の鳩の下地が同じふうな色だからか、鳩も絵の一部に見えるー。
こうなってみると、天使があるから、かえって祭壇に当たり前のようにあった感出てるのでは?
寄りで今度見せて―。
ワインのラベルがありがたい(笑)マリア様優しいお顔(ほっこり)
悲しいこと忙しいさなかの大仕事、kumaとさんお疲れさま!

tomさんもお疲れさま。雨のなか徒歩で山越え。
でも、これは見逃せないものね。絶対kumaとさんに見せてあげたい気持ち、伝わるよ。
Commented by Saki at 2015-04-26 14:40 x
祭壇画って全然想像出来なかったのですが、これはすばらしー!!!!
本当に教会全体の雰囲気とぴったりで、
知らなかったら、新しく書かれたものとは気がつかないかも。
雰囲気を引き出すような絵なので、キッチュな天使が気にならない!!!
ワインのラベルがまた良すぎます。感動しました。
kumatoさんが留守なのが本当に残念ですね。
Commented by la_mia_coccolina at 2015-04-26 15:12
tomさん、こんにちは^^
kumatoさんの祭壇画のお披露目、おめでとうございます!
kumatoさんご本人がいらっしゃらなくて本当に残念。
とてもとても柔和な雰囲気と色合いの素敵な祭壇画!教会の内部の色合いもまた柔らかなのですね。
あぁ。。。そばに行って目を凝らして拝見したいなぁ☺
ワインボトルのラベルもまた素敵!kumatoさんの聖母子画、とても好きです♡
kumatoさん、お疲れ様でした*^^*
Commented by helleboww at 2015-04-26 21:02
ほんとう、素晴らしいわ!青が教会の内部に広がっていくみたいで、そこに赤がきゅっと地上に引き戻してくれる感じ。暖かくてシンプルで奥が深くて。。。kumatoさん、ブログで見ている限りは食いしん坊で働き者の素朴な人かと思ってたけれど(しつれい!)tomoさん、彼の才能に惚れたのね!?ぜひ見に行きたいです。kumatoさんtomoさん、おめでとう!!
Commented by tomomato at 2015-04-27 05:49
africaさん、 壁の色を意識して基調の色を決めたけれど、 完全に切り替えとつなげた訳ではないと思うの。その場で書いた訳ではないから。でも、切り替えとほぼピッタリなっていて、不思議な広がりを見せていてよかったよ。 絵がシンプルだから周りのごちゃごちゃとうまく効果がでていて、本当に天使も可愛く見えるようになった???? 笑  ワイン、いいでしょう!^ー^  8ユーロなら安いもんだ。 買っとけば良かった。 (一本はもらってあるんだけれど)
Commented by tomomato at 2015-04-27 05:51
Sakiさん、 教会と一体になっていいですよね。 本とキッチュな天使が可愛く見えるようになってよかった・・・ 笑  ワイン、いいでしょう?  ラベルの為だけに買いだめしたい??  kumatoさんがいなくて本当に残念でした。 人気者になったのにな〜〜 コンサートも凄く良かったのですよ。
Commented by tomomato at 2015-04-27 05:53
la mia coccolinoさん、 この教会の壁がなかなかつぼにはまる色合い、禿げ具合(^0^)なのですよ。 それを生かした絵になってよかったです。  なんだか今まで死んでいた教会が生き返ったような午後の時でした。 kumatoさんがこの会を逃して本当に残念でした・・・・ ^ー^ 
Commented by tomomato at 2015-04-27 05:56
hellebowwさん、 ぷっ  コメント見て吹き出してしまいました。 食いしん坊で働き者の素朴な人っていうのはその通りなのよ〜〜〜 ^0^  でもそれだけじゃないのも確か...(怖い時もあるう.....) 才能に惚れた??? それはちょっと???? (爆)  でも彼の絵の健康な、優しさ、明るさが彼の人柄そのもので、それは大好きなとこです。^ー^ 
Commented by さなえ at 2015-04-27 05:59 x
kumatoさんと一緒に参加できなくて本当に残念でしたね。青がぴったり同じ色調で印象的なのでこの教会は青の教会と後世呼ばれるでしょうw。
でも、天使、kumatoさんの言うとおり、邪魔ですねえ。せめてもう少し小さければ。取り外せばkumatoさんの絵がもっと生きるのに…。このような強い色彩と天使がいる教会の祭壇画、大変だったでしょうね。
物々交換の絵はともかく、ワインのラベルの著作権、どうなっているのでしょう。そちらが気になりました。村おこしで今後も大々的に使われるのであれば、ややこしいことにならないまえに決めておくことが必要ですねって、すでにややこしいですが。
Commented by fran9923 at 2015-04-27 13:03
こんにちは〜!
すごい、すごい!!出来たのね〜!!
素晴らしいと思うわ〜!!確かに周りの天使達のリアルさとは違うってば違うけど、これは協会にとってお約束のものだから、見ている我々には違和感はないですよ〜。
kumatoさんすごい!!
マリア様と赤ちゃんキリストさまのお顔が(おがついてしまう)幸せな優しいお顔でなんともいえない雰囲気が漂っているのがいいです〜!!
ワイン買い占めたいほどです。
いいラベル。村も粋なことやるのね〜。

おめでとう!!
Commented by tomomato at 2015-04-27 15:01
さなえさん、青の教会・・・ロマンティックでいいですね〜。確かに青が美しい教会ですよね。 ははは、天使さん、 絵が無い時にはもっとヴィヴィッドで鬱陶しかったのですよ。 少しましになったくらい^0^  ワインラベルの著作権については考えたこともありませんでした。 もしこのワインが有名になったら????   村おこしのお金に行くのなら、それで問題が無いとも思うのですが。   
Commented by tomomato at 2015-04-27 15:04
fran9923さん、 いや〜〜 最後の最後、私と母がベネチアに行ってる間にできましたよ。(なんと2枚も! ) 2枚のうち市長さんの好みでこちらに決まりました。 もう一枚はアンドレアにプレゼントして、彼の大きな家のハウスチャペルに置かれるようです。 (ってチャペルなんかつくるのか?) 祭壇画って、普通全体の雰囲気とは関係なく描かれているのである意味この絵は画期的かも。 絵が全体の一部のようであり、また全体が絵から始まるようでもあり。  いくつか修正点があるのでもっと良くなるといいなと思っています。  ワインラベル、いいですよね。 kumatoさんの絵はとっても健康的で明るい、シンプルで素直で優しいのが好きです。 (時々退屈 ぷっ) 
Commented by pot-eri at 2015-04-28 03:08
kumatoさん、tomoさん、おめでとうございます
kumatoさんの絵すごく好き☆ お人柄と才能とセンスに溢れた素敵な絵は実物をその場で見たいです、この教会あっての絵ですものね。
天使の居ない教会とkumatoさんの絵も一度位やって欲しい(天使黒塗り?無理っ!)
でも、きっとkumatoさんにとっても邪魔であっただろうエンジェルちゃんに包まれるように調和を作られたところが、また凄いと思います。益々kumatoさんのファンになりました♪ エルバ島でゆっくり休んで来てねー
Commented by papricagigi at 2015-04-28 04:51
とてもとても楽しみに待っていました♪ 祭壇の絵(宗教画ですもんね)なんて、今の時代、どんな風に描かれるのだろうって、とっても気になっていたんです。さすが、kumatoさん。素晴らしい! 真ん中の辺りの教会の中央から撮った一枚を見て、じーんとしました。周りのフレスコ(?)の淡い色合いとキッチュなエンジェルとのの調和が素晴らしいヨ。優しいタッチがそうさせるのか、浮かび上がってくるようで、仰々しい周りのデコレーションを和らげているというか。陰と陽だね♪ 

紹介してくださってありがとう☆ 
Commented by tomomato at 2015-05-01 22:49
poteriさん、 ふふふ、 天使黒塗り! マジ白塗りは考えたの〜〜〜〜 笑 でも許されなかった〜〜〜  でも絵がシンプルなので、 天使も許せる プッ?  昔の昔、オリジナルはこんな天使はいなかった筈で、バロックの時に付け足されたのだと思うのだけれど、ちょっとね〜〜。  kumatoさん、皆にほめられてグフグフしてる〜〜〜。
Commented by tomomato at 2015-05-01 22:50
papricaさん、 本物はこれよりもずっといいよ〜〜〜 ^ー^ もっと周りの教会の様子と調和していてとても素敵です。  それにしてもエンジェルやっぱりじゃまだよね〜〜 もとよりは目立たなくなってよかったけれども。   kumatoさんも皆にほめられてほっとしたみたい。 (まだ教会に置かれたのを見ていないのよ・・・・)


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