ベルリンの個人的印象 5








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今日はkumatoさんが撮ったベルリンの、イーストギャラリー(ベルリンの壁)の絵の写真を載せてみます。









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私の大切なお友達、クリスチアーナは、(私達はスコットランドで知り合い、その後まず私がハンブルグに移り、 数年後彼女もハンブルグにやって来て、 私はスイスに移ったけれど、彼女は今もハンブルグに在住) 東ベルリン出身です。  外見も、見るからに東ドイツ人!! って感じです。 (東ドイツ人と西ドイツ人と、全然違います)  

 彼女に出会ったのは92年。  ベルリンの壁崩壊は1989年11月9日ですから、 それから間もなくのことでした。  私は89年にはまだ日本にいて、 教員をしておりました。  その時にベルリンの壁が崩壊したニュースを聞いて何らかの感情を持ち、 そして子供達に何かを話した筈ですがまったく記憶にありません。 ニュースで、 壁に殺到する人達の様子、 壁を叩き割ろうとする人達の様子を見た筈。   けれども当時の私には、 その歴史上の出来事を身近にわくわくしながら喜んだ覚えが恥ずかしながら無いのです。  すごい!! と思った覚えはあります。 歴史上画期的なことだと思ったことも。    でも当時の私には、ヨーロッパはまだ遠かった。 その歴史上の出来事を自分のことととして頭ではなく心で捉えるだけの想像力と理解力、責任感がなかった。



クリスチアーナに何故、スコットランドに来たのか訪ねた時、彼女はこういいました。 


壁が崩れて、自由になって、真っ先に世界に飛び出したかったのよ!! 



彼女は、私と年も近く、同じ職場で働いていて、同じ家に住んでいて、いろいろなおしゃべりをして、いろいろと助けてもらって、
 でも、ベルリンについて尋ねると、突然私の目の前に歴史が広がるのです。



当時の東ドイツは本当に閉ざされていた、 学校では英語ではなくロシア語を学び、不自由なこともたくさんあり、 でも若者達は私達がそうだったように、リーバイスを買うために店に並び、踊り、青春していた・・・・・・  


でも、 一つ本当に悲しい話を聞きました。




それは、ある日、こつ然とクリスチアーナの愛するお姉さんがいなくなってしまったというのです。
クリスチアーナもアマチュアとは思えない程素晴らしいバイオリン弾きなのですが、 お姉様はプロ。  仲良し4人兄弟の中でもそのお姉さんとは一番仲が良かったそうです。 そのお姉さんが、家族にも、友人にも何も言わずに、ある日突然、当時のパートナーと西へ亡命してしまったのです。 プロの音楽家であったため、たびたび西に公演旅行に出かけることはあったとか。  そして、そのまま行方不明になったそうです。 実際には、かなり時間をかけて計画・準備していたことだったらしい・・・・・





何故誰にも言わなかったの? 一番仲の良い妹にすら??




と私が尋ねると





そういう時代だったのよ・・・・





と今まで見たことも無い悲しい表情をクリスチアーナは見せました。



兄弟、親、親友ですら決して信用してはいけなかった、何処から漏れて捕まるか分からない、そういうことを始終おびえて監視し合ってみんな生きていたのよ


と言いました。


 
それを聞いた時、胸が詰まりました。 
私が、 日本の高度成長の時にふらふら生きていた時に、その同じ時代を同じ世代のクリスチアーナはまったく違う世界に生きていたのだと思うだけで苦しかったです。 



壁が崩壊するまで何年も、家族はお姉さんの消息を知らずに不安と悲しさに押しつぶされそうになりながら過ごしたそうです。 




皆さん、信じられますか? 




もしクリスチアーナと出会わなかったら、 ベルリンの壁は私にとってこれほどの衝撃にはならなかったかも。 そこで何が起こったのか、 ただ遠い歴史上のこととして、教科書や本の中の出来事として、 とらえていたかもしれません。 その裏にある、人々の苦しみや悲しみや怒りを、決して感じることはできなかったと思います。


歴史は、’今’ という時の積み重ね、私が今生きているこの時が歴史の一瞬なのですよね。
一人一人がその歴史の中で歴史を作りだす責任がある・・・・・ そう感じます。




クリスチアーナ、 アンペルマン(アンペルフラウ)のエコバッグ、すごく喜んでくれました。
その笑顔が、 とっても嬉しかったです。



あ、 ベルリン報告、まだまだ続きますよ。山場は終っちゃったけれど。(笑)


by tomomato | 2014-03-22 06:38 | お出かけ | Comments(14)
Commented at 2014-03-22 10:21
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-03-22 10:26
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Commented by fran0923 at 2014-03-22 10:50
おはようございます。
ベルリンへは10年ほど前に行きましたよ〜!
友人の息子さんや娘さんがそれぞれの勉強で留学していました。
とてもキチンとしている街なので、生活自体はしやすそうでした。
ただやはり町の様子は戦争の傷跡が沢山残っているのと、西と東の街がはっきり落差があるのが分かるというのが、とても日本人としてショックでした。
でも、日本人は割に友好的で(きっと同盟を結んでいたからでしょう)学生としても住みやすかったのかな?と思いました。
tomomatoさんのルポを読んで、街の表側だけでは無い路地の奥や、人の心の中までも少し理解出来たようで、嬉しいです。
Commented by la_mia_coccolina at 2014-03-22 13:04
tomさん、こんにちは^^
ベルリンのお話、毎日楽しみにしています。
断片的ではあるけれど、歴史の中での様々が出来事を思うからなのか、簡単に言葉では表わせないような思いになりますね。
人々の何かが溢れ出しているようなエネルギーと、抑えているような底知れぬエネルギーを感じるような気がする。
大切なお友達のお話にも胸が締め付けられます。そういう時代だった。。。そこで生きてきた人にしか本当の部分がわからないのでしょうね。
彼女の今に笑顔があって本当に良かったな。。。と思いました*^^*
Commented at 2014-03-22 21:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2014-03-22 21:25
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Commented by paprica at 2014-03-23 01:54 x
信じられないよ。
日本の平和でのほほんとした暮らしの中では、本当に「頭」では理解できても心で感じる理解力や責任感、ゼロでした。今でもカナダでのんびりと生活させてもらっているけれど、日本にいた頃よりは世界がみえている様な気がします。日本ってバブルの中の国だな、って、日本を出てから感じたよ。
クリスチアーナは、壁の崩壊後、お姉さんに会えたのかな。家族に何も言えずに消えてしまわなくてはならなかったお姉さんも辛かったよね。あえているといいのにな。
Commented by tomomato at 2014-03-23 03:09
鍵コメ shi****さん、お母様のお具合が悪いのですか??? もしそうだとしたら、どうぞどうぞお大事に。  もともとshi****さんはその辺りのご出身なのですね。 まだまだ雪が降るなんて! こちらはすっかり春ですよ(と油断してると雪が降りそうで怖い・・・・) どうぞお元気になさって下さいね。 いつも見て下さってありがとう。
Commented by tomomato at 2014-03-23 03:11
fran0923さん、 ベルリン、 普通の都会の所と、 すごいギャップのある所の差が激しくてびっくりしました。 何しろ最初に着いたのが、凄い所だったので、後で街の方にいって余りに普通なのでびっくりしましたよ(^0^)  。 前に仕事で行ってたのはその辺りだったから・・・・・  日本人にはとっても住みやすそうですよね。 楽しい所もたくさんあるし。  ドイツ人と日本人って、 中身と外身が逆の双子見たなところがあると思うので、 慣れると結構気があうかも。けっこうあの人達激しい所があるので、最初はひいてしまいましたが今は良い友達がいます。 
Commented by tomomato at 2014-03-23 03:13
la mia coccolinoさん、 毎日読んで下さってありがとうございます。けっこう重い内容だから、 みんなどう思うんだろうな〜なんて感じながら、アップしています。 ベルリンは、 けっこう楽しい所も一杯あるみたいで、見損なったものもたくさんあります。  帰って来てから写真を整理して、また調べたりして、 そういうことをしていること自体、ベルリンって、考えさせられる何かがあったんだな、と思います。 
Commented by tomomato at 2014-03-23 03:14
鍵コメaf***さん、  ありがと〜〜〜〜   存分に楽しんで来てね〜〜〜 え。 3箱????   そんなに一杯!???  有り難う!!!!    楽しみにしているね。
Commented by tomomato at 2014-03-23 03:17
papricaさん、 いやあ、 本当に日本って島国で(笑)、 世界が遠かった。 そうやってぼやぼやしている間に政治は動いて、 どんどん危険な所に知らない間に押しやられちゃうのよね。   うん、 クリスチアーナのお姉さんとは、 壁の崩壊後直ぐに会ったみたいよ。その後お姉さんもいろいろあって、何と今は二人ともハンブルグに住んで、(けっこう近所) 仲良くやってる。 本とよかったよね。 そんな時代があったことすら乗り越えて、そばに暮らせるって幸せなことだと思う。 
Commented by oliverlocca at 2014-03-24 07:37
tomoさん
一人一人がその歴史の中で歴史を作りだす責任があるって、
私も本当にそう思う。9.11が起きた時に、自分一人の小さな
力では、どうにもならないという考えは一変しました。
一人一人の毎日の小さな日常が世の中をそして歴史を作って
いるんだものね。素晴らしい記事をありがとう:)
Commented by tomomato at 2014-03-24 07:48
oliverloccaさん、 本当ね、 今の私の行為がそのまま歴史になっているってとっても抽象的だけれど、でもリアルなんだよね。 9.11は本当に何かがたくさんの人達でかわったよね。  しっかり生きて行かないと、と思う毎日なんだけれど、 直ぐ忘れてしまってわがままになっている自分がいると、 ガックリ来ちゃう・・・
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