ベルリンの個人的印象 4








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ベルリン到着翌日に、 学校のみんなとベルリンの壁を見に行きました。 壁がそのまま残っている所は2カ所あるようですが、そのうち私達のアトリエから近いオストバンホッフの直ぐ近くにあるイーストギャラリーの方に向かいました。 



もうね、 この辺りは本当に、歩いているだけでベルリ〜〜〜ン! って感じです。


橋をわたって






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みんなでゾロゾロと壁に向かう・・・・・





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途中





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こうした廃虚になった大きな建物がたくさんたくさんあります。 ベルリンは桁外れにスペースがある感じで、どんどん新しい建物の建築も進んでいるのですが、 一方こういう空っぽの建物が本当にたくさんあるのですよ。  誰が所有していて、どうして放置されているのか?   

とここまで書いていろいろと疑問に思ったことを調べていたら、 このミッテのあたりはもと東ベルリンだったところが多く、 戦後、そして壁の崩壊後に打ち捨てられた建物が多く持ち主すら分からなくなって廃虚になった建物が多いのだとか。  そして90年代には、 大きな前衛アート運動が起こり、こうした廃虚を不法占拠してアート活動をするのが流行ったらしいです。   芸術家にとっては、こうした空っぽの巨大なスペースが豊富にあり、 自由な雰囲気、そして安い物価のベルリンはとても活動しやすい場所であるのだそうです。  2000年代になり、こうした前衛、アナーキックなアート運動は少し収まったようですが、 まだまだ廃虚で展覧会だとか、 パーティだとか、行われているようです。 (そういうのは今回、縁が無かったなあ・・・・)







そしてこういう廃虚の横に







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こんな超モダンな建物があったりするのですよ。
kumatoさん、思わずチェックしに入って行きました。




本当に、 ギャップの激しいベルリンです。





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さて、壁に近づいて来ました。 







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ああ、ベルリン・・・・  しつこいけれど・・・







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壁のあたりにはやはり、たくさん観光客がいました。 ここは、ベルリンの壁に絵が描かれてギャラリーになっています。  もう一カ所壁が保存されている所は絵も何も無く、コンクリートの壁がそのまま残っているそうです。








東側から見た所
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ここもゴミが・・・










壁は当時二重構造になっていて、 東側から逃げようと一つの壁を乗り越えても、 その次の壁があり、その壁と壁との間は何も無い空っぽの空間だったそうです。  つまり、東から逃げて最初の壁を乗り越えた人達がすぐに見つかりやすいようになっていたのです。 監視員が始終監視していただけでなく、地雷が埋まっていたり、番犬が放してあったそうです。


興味のある方は下のWikiのリンクを・・・


ベルリンの壁




詳しく知るに従って、 ますます今残っているこの壁の存在が生々しく、 うち震えるような感覚がします。 


壁は、 1.3kmに渡って、残っておりますので、 学校のみんなはいったん解散、自由に散策しながら歩くことになりました。  
 
この壁はコンクリートの強固な壁なのですが、 当時、一夜にして東と西を分断すべく西を囲んで建てられたそうです。 その強固な実行力が本当に恐ろしい。  









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壁の後にはすぐシュプレー川があるのですが、 そこは今は公園の様に整備されてさくらの木がたくさん植わっていました。
(多分、この公園になっている所が、 二つの壁の間なのでは?)


逃亡を試みた人数に比して、実際に撃ち殺された人数はそれほど多くはなく、 主に逮捕することを目的としていたと言われていますが、それにしてもそうしたことが起こった空間に身を置くのは、やはりとても辛いです。











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この桜は、壁の崩壊後、日本が寄贈したものだそうです。





次回、 壁にかかれた絵を紹介したいと思います。








今のベルリンは、確かにとてもエキサイティングなのです。


でも、 まだその深い深い歴史が生々しくあちらこちらに残っていて、未だに息づいていて、 単純に わ〜〜 ベルリ〜〜〜ン!  003.gif ときゃぴきゃぴ観光しながらも、心の奥底でしくっしくっと傷む物があり、008.gif とても複雑な心境でした。 

都会生活や旅行中だからというだけでなく、こうした深層心理の体験に絶えず直面させられたから、ベルリン滞在中あんなに疲れたのかも知れない・・・・・・ 








昨日見つけたベルリン1945年の画像 











私の母は、 ベルリンのような大きな街ではないけれど、 日本でおそらくこれとまったく同じ体験をしたのだと思います。 
これ、本の、ついこの間のことなのですよね。   



本当に、つい、この間のことなのです。

















             











by tomomato | 2014-03-21 17:15 | お出かけ | Comments(0)


イタリア@アルプスのふもと do田舎暮らしー自然と美しきものとの暮らし  大きな岩の上に佇む石の家でART*こころとこころのつながり*くいしんぼ


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