初めての街 3
ベネチアは、何処をとっても絵のような風景で、 バチバチ写真をとってしまいました。
同じ場所でも時間帯によって風景が全然違って、全然飽きないのです。 観光でないのだから一応カメラは持って行くけれど、バッテリーチャージャーは必要ないよねえ、 と言って、しっかりチャージャーはお家に置いて来てしまったのですが、 見事途中でバッテリーが切れました。
それくらい、撮りたい風景が沢山あったのです。 途中から、写真の上手なkumatoさんにカメラを持たせました。
中心街は、観光客でごった返していましたが、 一本裏の道に入ると、 静かで普通の暮らしがそこにはありました。
中心街を抜ける小さな通りには、 沢山の素敵なお店が立ち並んでいて、ついつい目を奪われるような美しいものが並んでおり、ぞろぞろ歩く観光客もあまり気になりませんでしたが、 (キッチュなお土産屋さんもあったけれど) ちょっと裏の通りに入ると誰も歩いていなくて、 さっきまでの喧噪がウソのよう、 表通りのぞろぞろがやがやとはまったく違った古い町並みの魅力が隠れていました。
私のゴンドラに乗りたいと言うミーハーな希望をひたすら無視して、 kumatoさんがやたらに歩き回りたかった理由が分かりました。 ベネチアの醍醐味は、 ただ街をぶらぶら歩くことにあるような気がします。
って、全然観光する所に行っていないので、 今はそんなことを言っておりますが・・・・
それに今度は絶対にゴンドラに乗ってやる!
今回困ったのは、レストランでした。 そもそも観光地に行くのに、知識もまったくなく、下調べも何もして行かなかったので仕方が無かったのですが、 主な行動範囲が中心部の場合、 準備なしに本当に美味しいものにありつくのは、そうそう簡単ではないかもしれません・・・・・
とくに、kumatoさん、 ’ 歩きながら、何となくおいしそ〜な地元のosteriaを見つけて、 手頃な値段でうれしく食べる ’ と言うファンタジーに取り付かれて、 歩いて歩いて歩き回る。
私は、 かなりの食いしん坊=味にうるさい人なので、 例えばお店に入る前に既にそこが美味しそうか否か気配でなんとな〜く分かるのですが、 kumatoさんはその点では鼻が利きません。
その代わりに、 お店の風貌がおしゃれ過ぎても、豪華過ぎてもダメ、 さらには、 ’観光客’ 風に見られるのも嫌らしい。すなわち、ミーハーな観光客がわんさか座っているような所には絶対に入りたくない。 そもそもイタリア人になりたい人だし。 そしてさらに悪いことに、何が食べたいかなかなか決まらない。
何ともめんどくさい。
といっても私達、立派な観光客で、しかも観光客しかいないヴェネチアの中心地のさらにど真ん中にいる訳ですので、そう簡単に ‘素朴な地元のレストラン’ に出会えるはずも無く、 二人でお食事にありつけるまでお互いに、 ’ここはまずそうだよ’ ’ここはちょっとね・・・・’ ’このバーカラはいいけどやっぱりパスタがいいしい・・・・’ ’ここは一杯で外にすわれないよ’ ’ ここは夜のちゃんとしたとこだよ・・・’ と却下し合い、相当苦労しました。
だいたいは、私がちょっと美味しそうな所を提案して、kumatoさんが却下です。
最後には私が低血糖になってふらふら、不機嫌・ぶち切れて、 どうでも良いレストランに入ってお昼ご飯を食べました。 kumatoさんは、 朝ご飯食べて、ミラノでサンドイッチとブリオッシュを食べていたのであまりおなかがすいていなかったのですね。 だから自分のファンタジーにあった、ピンとくるところが見つかるまでぶらぶら歩きたかったみたい。 私は何しろ朝からブリオッシュ一つで、 もう既に午後3時を回っていましたから・・・・・
ピンとくるまで待ってたら、夜ご飯になってましたね。 完全に。
そうですね、 どうでも良いレストランのお味でした。 私のあさりのパスタはまあまあ、 kumatoさんのカツのついたパスタ/トマトソースは、 え〜〜〜〜 と言うお味でした。 自分で作った方が遥かに美味しい。 だいたいイタリアの、 今ひとつのレストランの料理は、 自分で作った方が絶対美味しいというところが結構ありますね。 美味しい所は、 値段に関係なく本当に本当に美味しいのですが。 普通のツアーでイタリア旅行をすると、 良くそういうレストランに行くことになると聞いたことがありました。 日本のイタリアレストランの方がずっと美味しいと・・・・・・・
ローマでも、 フィレンツエでも、 地元の人やホテルの人に聞いて、 食べ物だけは外したことが無いので、 このヴェネチアの昼食は本当に困りました。 ( 翌日もほぼ同じ状況)
kumatoさんのファンタジーが無ければ、もうちょっと簡単に美味しいものにありつけたかも知れないのですが。
後はやっぱり中心地の中心はちょっと・・・・ 写真付きで英語で説明が書いてあるレストランはやはり何処でもいまひとつのところが多いかもしれません。 って偏見でしょうか。
船に乗っている時には、 向こう岸に沢山美味しそうなレストランを見かけました。 やっぱり、 場所が悪過ぎ。
ジェラテリアも、 ついに美味しそうな所は見かけませんでした。 どなたか、中心地あたりで美味しいレストラン、ジェラテリア、 バーカラを知っていたら、どうぞ次回のために教えて下さいな・・・・・・
やっぱり勉強して行かないとネ!
次回に行く時には、私が主導権を持ってしっかり調べて行こうと思います。
さて、 今回のベネチア訪問は、 大切な大切な恩師が日本からのご旅行の途中にベネチアにいらっしゃったので、一目お会いすることが目的でした。
大切なお時間をいただいて、お会いした場所は・・・・
ホテル ダニエリ・・・・
カナル・グランデ に面した一等地にそびえ立つ、 14世紀に建てられた宮殿の建物の、古い古い歴史のあるホテルです。
ちなみに、超高級ホテルです。 もしかして恩師と同じホテルに宿泊できれば一番便利・光栄だと思って、一応調べてみたのですが、 何とその日に開いているお部屋 (ジュニアスウィート?) 10万円以上でしたので、 さっさとあきらめました。 早くにエクスペディアとかで探すともう少し手頃なお部屋があるかも知れないのですが、 いやあ、 庶民の私には遠いホテルです。
そして、 庶民の私とkumatoさんが、 待ち合わせの時間に慌ててホテルの中に入ろうとすると、
大きな黒人のドアマンに遮られました。
’ 何の用だ??? ’
と言う感じで・・・・・
お会いする方のお名前を伝えると、 すっと通してくれましたが・・・ちょっと怖かった
ドアマン、250室以上あるホテルのお客様の顔を全て覚えているのでしょうか? だとするとすごい!
ホテルのロビーはムラーノグラスのシャンデリアで超豪華!
まさしく宮殿です。 別世界に迷い込んだようでした。 これは一見の価値あるかも。
ただ、 宿泊の場合、 私の泊まったホテルもそうだったのですが、建物がとても古いのでエレベーターがとても小さく、 そうした不便はあるそうです。
すっかり我が家のような顔をしてはしゃいで、記念写真を撮る田舎者2名。
お客様層は、インターナショナルなようで、 アメリカンの短パンにタンクトップ、 ジーンズにティシャツ,サンダルのような若者もわんさかいましたので、 (セレブの若者?) 私達の格好が並外れて庶民過ぎた訳ではないので助かりました。 でも私達の様にユニクロのリュックサック担いでいる人はいませんでしたね・・・・・・
そこで頂いたコーヒーもお菓子も、 超・美味しかったです。 さすが・・・・
大切な大切な恩師と奥様にお会いしたその素晴らしくうれしく感動的な時間、
そしてつかの間のセレブな気分 不謹慎?
人生最高の時間のひとときをヴェネチアで過ごさせていただきました。
ベネチア、まだまだ続く・・・・ 一泊2日なのにねえ・・・・
by tomomato
| 2013-05-29 01:02
| お出かけ
|
Comments(8)
妹がベネチアで気絶するほど美味しいパスタを食べたと騒いでいました。でも、夏は臭いので避けるべしと言うので、昨年夏、ベネチアに寄るのは諦めたのですが、フィレンツェとローマでどれほど美味しいイタリアンが食べられるだろうと期待一杯でいたら、個人旅行でしたが、日本の方がマシから同程度ばかりでウンザリ、最後の2晩はホテルの部屋でスーパーで買ってきた生ハム、メロン、サラダ、パン、ワインで済ませたのですが、これが一番美味しかったです(^^;)。
ちょっと崩れかけのような壁と運河、ゴンドラの写真、良いですね、どきっとしました。それにしても豪華なホテル!シャンデリアがハレーションを起こしてまばゆいですね。ご老人が1人で食事をしているところなど一昔前の映画の一シーンみたい。素敵な絵や家具も飾ってあるのでしょうね。これは宝を買わねばw。
ちょっと崩れかけのような壁と運河、ゴンドラの写真、良いですね、どきっとしました。それにしても豪華なホテル!シャンデリアがハレーションを起こしてまばゆいですね。ご老人が1人で食事をしているところなど一昔前の映画の一シーンみたい。素敵な絵や家具も飾ってあるのでしょうね。これは宝を買わねばw。
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Saki
at 2013-05-29 07:47
x
一泊二日なの?すごく濃いですね。お食事は残念でした。
kumatoさんのファンタジーもわかるけど、
朝からブリオッシュ1つの状態では、誰でも厳しいですよねぇ。
お腹空いて適当な所入ってイマイチってホント悲しいです。
そして素敵なホテル!シャンデリアやステンドが綺麗。
街もホテル内も、光と色彩が綺麗ですね。行ってみたい!
続きを楽しみにしてまーす。
kumatoさんのファンタジーもわかるけど、
朝からブリオッシュ1つの状態では、誰でも厳しいですよねぇ。
お腹空いて適当な所入ってイマイチってホント悲しいです。
そして素敵なホテル!シャンデリアやステンドが綺麗。
街もホテル内も、光と色彩が綺麗ですね。行ってみたい!
続きを楽しみにしてまーす。
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fran0923 at 2013-05-29 08:58
tomoさん♫
おはようございます。
ベネチアには本当に最高級のホテルとセレブなお店がありますよね。
ところで、私はベネチアではろくなものを食べませんでした。涙
ご一緒したのが、かなりの年配の絵描きさんでしたので、ほぼ中華です。涙
その時の旅は食べ物に関して本当に残念な旅でしたよ〜。
おはようございます。
ベネチアには本当に最高級のホテルとセレブなお店がありますよね。
ところで、私はベネチアではろくなものを食べませんでした。涙
ご一緒したのが、かなりの年配の絵描きさんでしたので、ほぼ中華です。涙
その時の旅は食べ物に関して本当に残念な旅でしたよ〜。
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africa
at 2013-05-29 11:56
x
すごい。名画のワンシーンに出てきそうなホテルの内装。モノクロでイングリット・バーグマンとか座っていそう。
kumatoさんのファンタジー、わかるー!!我が家もそうです。スペインから行くと特にイタリアの高さに寄りつけなくて、まず高級レストラン却下となると、観光地で美味しいところを見つけるのって大変。たいして美味しくないのに、値段はほどほどに高いってのも精神衛生上良くなくて、食事を考えるのが憂鬱になっちゃうもの。だから船旅は良かったのだー。ここ!ってところ以外は、船で作って食べればいいからねえ。
ローマでもこの値段払っても惜しくないって美味しい所見つけられなかったなー。アテネでもそう。マドリッドは美味しいところ結構あるのよ。
kumatoさんのファンタジー、わかるー!!我が家もそうです。スペインから行くと特にイタリアの高さに寄りつけなくて、まず高級レストラン却下となると、観光地で美味しいところを見つけるのって大変。たいして美味しくないのに、値段はほどほどに高いってのも精神衛生上良くなくて、食事を考えるのが憂鬱になっちゃうもの。だから船旅は良かったのだー。ここ!ってところ以外は、船で作って食べればいいからねえ。
ローマでもこの値段払っても惜しくないって美味しい所見つけられなかったなー。アテネでもそう。マドリッドは美味しいところ結構あるのよ。
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tomomato at 2013-05-30 05:39
さなえさん、 ベネチアも美味しいお店は本当に美味しいのですよね〜〜 今度は下調べして行きます。 観光地では知っていないとなかなか一発で見つかりませんよね。 シャンデリアの光、これカメラの普通のモードでこんなになっているのですごいですよね。 階段も美しく、全てが夢のようでした。 ベネチアの総督のお城だったようです。
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tomomato at 2013-05-30 05:41
Sakiさん、 そう、たったの一泊二日なの・・・・^0^ しかも観光ほとんどしてないのだけれど、ベネチア、見るもの全てが楽しくって。 食べ物だけは、次回研究して思いで残る物にしたいわ!
シャンデリアやステンドは本当に桁外れに素敵で、 素晴らしかったです。 普通じゃ入れない所なので、 ますます貴重な体験をさせていただきました。
シャンデリアやステンドは本当に桁外れに素敵で、 素晴らしかったです。 普通じゃ入れない所なので、 ますます貴重な体験をさせていただきました。
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tomomato at 2013-05-30 06:03
fran0923さん、本当に最高級の物が結構ありますよね! このダニエリは、中でも一番すごいらしいです。(歴史的な面からも)感動しました。 ベネチアで中華ですか!?? ^0^ でもまずいイタリアンより中華の方がいいかも? 私もザルツブルグで中華を食べたことがありますよ!(爆) 食べ物がいい方がやっぱりうれしいですよね〜
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tomomato at 2013-05-30 06:06
africaさん、 でしょ、でしょ、 すごいホテルでしょ、 と泊まってもいないのに自慢! 昔のベネチアの総督のお城だったそうです。観光地では、ちゃんと調べて行かないとなかなか美味しいものにはあたらないよね= ちょっと離れると結構あるのだけれど。 高くてまずい物にあたると本当に損をしたきになるわ。今度ベネチアにもう少し長くいく時にはアパートを借りて、自分でも調理できるようにしたいな。 毎日外食もきついしね。 旅が長ければ長い程ね。 船だったら宿泊と食事が確保されているからいいよね! ローマでは、観光地のど真ん中、トレビの出水の裏にフラッとはいったトラットリアがすごく美味しかったし、ホテルに聞いて行った地元民しかいないレストランも美味しかったし、 他にもフラッとはいって外れたことはないんだよ。運もきっとあるよね。