帰り道は寄り道しながら・・・・
さて、 いよいよ東京方面に帰る日が来ました。
私は九州、 神戸、 小豆島、 松山と1週間に渡る旅でしたので、 野菜不足ももう限界。 外食限界値を越えました。
いやあ、 ごちそうって、毎日は食べられません。 年のせいか (また言ってる! ) 最近とみにばばくさく、 美味しいごちそうばかりでは身体がついて行きません。 ウサギの様に野菜を食べたい!! 青菜が食べたい!! もうお魚食べなくってもいい!!
母が私の年の頃に、 よく二人でイタリア料理やフランス料理、懐石料理等を食べにいったのですが、 あの頃、 お母さんよく食べてたな・・・ あの頃の私と同じくらい食べてたよ??? 今の私、 コース料理はかなりきついです。
で、 いま、 もうすぐ喜寿の母、 今の私と同じくらい食べてます・・・・ 私の胃年齢、 年取ってるのかな??
さて、 話がそれましたが、 朝早くに予讚本線に松山から乗り込み、 北へと向かいました。 瀬戸内海も瀬戸大橋を越えて・・・・・・・
ついた所は大阪。
母のたっての願いで、 藤田美術館を訪れました。
小さな古〜〜〜い蔵の中がそのまま美術館になっており、 大阪の旧男爵、藤田家のお宝が展示されております。 母はここにず〜〜〜っと来たかったそうなのですが、 一人で行くのは不安なので、私と一緒に行きたいと思っていたそうです。 駅は大阪城北詰。
母はこの美術館はいつも開いていると思っていたそうですが、 春と秋に特別展示展が開かれ、そのときだけ公開されるそうです。 母が今回行きたい! と思った時期と、 秋の展示が重なったので良かった!
ここで、凄いものを見ました。 写真は撮れないのでないのですが、
国宝 曜変天目茶碗】 ようへんてんもくちゃわん
大きさ高6.8×口径12.3cm
年代12~13世紀(中国南宋時代)
12~13世紀に中国南部の福建省建窯(けんよう)で焼成された茶碗。青や緑に光る斑文がこの茶碗の特徴で、典型例は世界に3例。当館の茶碗もそのひとつで、国宝に指定されている。
(藤田美術館 ウェブサイトより)
いや、これ、たとえ良い写真があったとしても、 その素晴らしさは決して表現できないと思います。 小さな黒っぽい茶碗なのですが、 その中の何とも言えない模様が、 まるで宇宙そのものなのです。 私は器が大好きで、 よく見に行くのですが、 こういう素晴らしさを器の中に体験したことはありませんでした。 小さな茶碗の模様を眺めていると、自分がその器の模様と色の中に引き込まれてそのまま宇宙の中に吸い込まれて行くような、 時空を超えた瞑想的境地に至るかのような、 そんな体験をしました。
もし、いつか機会があったら、 是非、是非、これだけを見に行くとしても価値がありますのでお出かけください。
といっても他の展示物も素晴らしかったです。 重要文化財が並び、 普通、古美術展にいっても全てのものに感動すると言うことは滅多にないのですが、 今回の展覧会に出品されているものは、 いちいち全てのものが素晴らしく、心を動かされるものが多かったです。 母も同意見でした。
母に誘われなければ、 わざわざ行ってみようとは思わなかったと思うので、 このように訪れる機会が与えられて本当に感謝しております。
美術館の紅葉も美しく、また、美術館のそばにある藤田家の元敷地だった太閤閣やそばの藤田庭園の紅葉も楽しめました。
太閤閣、 大安だったのか、 5分おきくらいに結婚式場にカップルが入って行ってました。 そのお庭( この池の向こう側がチャペルです) を眺めながら優雅にお茶を・・・・・
大きな声では言えないのですが、 この素晴らしく美味しそうなケーキ、
まずかった!・・・・・
最初注文したものが、 思っていたのと全然違ったので取り替えていただいたのですが、
それでもダメでした・・・ 母は、ひとくち食べて黙ってしまいました・・・
コーヒーはとっても美味しかったです。 後、 お席もとてもゆったりしていて、 結婚式カップルを次々に眺めながら、 楽しいお茶の時間でした。
藤田庭園 よく手入れされた美しい庭園でした。
さて、 その後、 たまたま阪急の券を持っていたので、阪急電車で京都へ!!! 秋の京都!!
もう時間がギリギリですので、 どこか一つだけ見て、夕食を食べて東京に帰ろうね〜〜〜〜〜 とうきうきしながら京都に向かいました。 スーツケースは宅急便で送ってしまって、持っているのは竹細工のお店で買った大きなかご一つ。
あの竹籠、大きいのでちょっと目立ってしまって、あちらこちらで目線を感じました。
調べた所、 特別公開をしている金戒光明寺に行くことにしました。 母は、 父と二人で毎年2回は京都や奈良を旅していたことがありますので、マイナーなお寺もだいたい行ってしまっています。金戒光明寺も行ったことがあるよと行っていましたが、 特別公開で阿弥陀像やお庭に入れるそうなのでここにしました。
正門は今修復中でカバーされていて見ることが出来ませんでした。 この門からそのこの本堂を見る、その光景が実は素晴らしいそうですが、それは見ることが出来ませんでした。
いや〜〜〜 寒霞渓の紅葉も凄かったけれど、 京都の紅葉は、また全然違って美しいです。
週末にも関わらずこのお寺はそれほど混雑していなくて、ゆったりと広い庭園の散策をすることが出来ました。
全てを堪能した後は、ちょうど拝観時間が過ぎ、 境内のお茶やさんでお団子とお茶をのんびり楽しみました。 するとちょうどその頃ツアーのバスが着いたらしく、 お客さんがどどっと入って来ました。 ガイドさん、
’はーい、 ここが金戒光明寺 !! 1時間ありますのでどうぞお好きにみてくださ〜〜〜い。 紅葉はちょっとですが、 門の所に一本ありま〜〜〜す! ’
え??? もちろん拝観時間終わってしまったので、 あの素晴らしい庭園や阿弥陀像を見ることはできません。 そして、 境内には、ほとんど紅葉はなく、 小さな一本の楓が確かに、 門の所にあるだけなのです・・・・・・ お茶屋さんのお団子も、もう売り切れてしまったし・・・・・ この方達一時間も、 日が落ちかけているこの寒々しい境内で一体何をせよと言うのでしょうか????? あの特別公開のお庭があるのに! 後30分早く来れば、 あれが見られたのに!!!!
なんだかすっごく同情してしまいました・・・・・
母が、少し京都を歩きたいと言うので、 帰りは少し歩いて帰ることにしました。
着物姿の若い人の後ろ姿を眺めながら、京都ってやっぱり素敵よね!!! とルンルン気分でいたのもつかの間....
歩き疲れたのでさあバスに乗ろうと思ったら、 バスが来ない???
やっと来たと思ったら、 観光帰りの人達でぎゅうぎゅう詰め!!!
道は大渋滞!! 車びくとも動かず!
100mくらいの距離を1時間近くかかって進んだバス・・・・・ この調子だと錦市場でお食事どころか新幹線にも危なくなるかも??? と思い、 やっとついた次のバス停が地下鉄に近いと言うのでおりました。 皆さんドドッとここでおりる・・・・・
地下鉄の駅までかなりありましたが、 せっせと歩いて、 駅に着いたらここも 人、 人、 人。
前を走っていた数台の京都駅行きのバスも、 地下鉄に振替があったらしくその人達は振替券をもらって乗り換えておりました。 駅員さん達が、人の群れを誘導してホームまで誘導して下さいました。
錦でのお食事はあきらめ、そのまま京都駅へ・・・・
しかし、ここでも人、 人 、 人・・・・
いやあ、 この時期、 日本中の人がみんな京都に集まるのでは??? と思う程の混雑です。
東京生活長かったですが、 こんな混雑は見たことない!!!
私も母もすっかり呼吸が止まりげっそり・・・・・
あの優雅な午後は何処へ行ってしまったのでしょう!???
駅のデパートのレストラン街も、早い時間なのに何処も並んでいて、 何とか並んでいないお店に入りました。 京都なのになぜか東京の天ぷら屋さん おいしかったけどね
帰りの新幹線では、私も母も爆睡・・・・・
最後の混雑でどかんと来ましたが、 本当にいろいろなものを見て、いろいろなことを感じた素敵なたびになりました。
なんだか、今日テンプレートがおかしくて途中から文字が赤くなってしまったので、 グレーに変えました。 読みにくくてごめんなさい。
by tomomato
| 2012-12-05 08:45
| お出かけ
|
Comments(2)
窯変天目茶碗、東京の静嘉堂文庫にもあります。美しいですよね。あと、今でしたら大阪市立東洋陶磁器美術館で油滴天目茶碗が公開されています。こちらも素晴らしく美しいです。予定を知っていればお知らせできたのに残念です。
道後温泉のガラス美術館のコレクションも素晴らしいですよね。時間がなくて駆け足で見ただけだったので悔しくて再度行きたいと思っています。古いガラスの器類が欲しくて、って手は出ませんが。もちろん、道後温泉に入り、その裏手の有名建築家の設計という大きなホテルに泊まりました。そこで少々飲み過ぎ不整脈で騒いだ情けない思い出がありますw。
愛された思い出って貴重ですね。苦しいときに力をくれます。生きている内に私も与えねばとせっせと孫を抱きしめています。気持ちよいからでもありますがw。
道後温泉のガラス美術館のコレクションも素晴らしいですよね。時間がなくて駆け足で見ただけだったので悔しくて再度行きたいと思っています。古いガラスの器類が欲しくて、って手は出ませんが。もちろん、道後温泉に入り、その裏手の有名建築家の設計という大きなホテルに泊まりました。そこで少々飲み過ぎ不整脈で騒いだ情けない思い出がありますw。
愛された思い出って貴重ですね。苦しいときに力をくれます。生きている内に私も与えねばとせっせと孫を抱きしめています。気持ちよいからでもありますがw。
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tomomato at 2012-12-05 17:12
さなえさん、 なぜかコメントも赤くなってしまって? ごめんなさい。 天目茶碗のお話、ありがとうございます!! 大阪で公開されているとは! 東京の方、是非行ってみようと思います。 母は、それは見ているそうですが、私はまだですので。あの器にすっかり見せられてしまいました。 ガラスの美術館のコレクションも素晴らしいですよね。 道後にあんな素敵な所が出来るとは思っても見なかったので、 とても驚きました。 お孫さん、素敵なおばあさまでラッキーですね!