the action ! 凄い一日 2
さて、 昨日の記事の続きですが・・・・
私もkumatoさんも必死で ぬりぬり ぬりぬり
そのすぐそばではダニエル達が
がんがんがん! どすんどすん!!
凄い勢いで、ペンキを塗り終わった所の床を壊して行きます
負けじと ぬりぬり ぬりぬり
あれ、おへそがみえてる おまけにおなかにペンキが!
ほいや!! おらしょ!! ばりばりばり
この喧噪の中、ほぼ天井が塗り上がりました
ほっ ダニエルに追いつかれなかった!
・・・・・・・ つづきは下をクリックしてね!
暖炉の上は、 けっこう難しいのでベテランのkumatoさんにお任せ・・・・
最後の一塗りです
えいや
ほらしょ
やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 終った〜〜〜〜〜
翌日、kumatoさんがペイントが木に染み付いていたタールに浮かんで、充分にしみ込みきらない所を布でもう一度拭き取る作業をちょっとしたそうですが、 一応ペンキ塗りは終りました。 ダニエル達に追いつかれなくってよかった〜〜〜〜
でもね、 この瞬間の、部屋の半分の状態はこうなのですよ・・・・・・・・
信じられます??? 部屋の向こう側、 天井のペンキを塗り始めた側の床はもう存在しなかったのです!!!
そして、それまでダニエルががんがん床を壊して行くたびに床が崩れるのではないかというくらい揺れてたのですよ・・・・・
まじこわかった・・・・
塗っている最中、あまりに床がぐらぐらするので、kumatoさんに、
’本当に大丈夫? 安全なの? ’
と聞くと
’う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん まず、安全かな??? 半分くらいかな??? ’
’・・・・・・・・・・・!’
以前に、この部屋の1階も2部屋になっていて、部屋と部屋の区切りになっている壁をぶちこわした時に、
な、 な、 なんと、 天井がずしっと沈んだ のです!!!!
慌てて梁にポールを立てて支えにしてことなきをえたのですが、 天井全体 (二階の床全体)が崩れ落ちてもおかしくない状況だったので、 全員で冷や汗をかいたことがあるのです。 後から2階にいってみてみたら、 少なくとも4、5cm 床が沈んでいました。 (ほんとまじで真っ青)
その床に立ってみんなでせこせこ (いや、どすんばたん ぬりぬり)作業をしている物ですから、床が振動でぐらぐら来るたびにそのときのことを思い出して私は絶えず冷や汗をかいていました。
わたし、恐がりなのです というか 無謀ではけしてない・・・・
昔、セメントがなかった時代に使っていたカルキの層を外すと、床はこのようになっていました。
梁の上に丸太を半分に切った物をアーチになっている側を上にして並べているのです。 平らな側、下側はそのまま天井板になっています。 おそらく上をアーチ型のままで木を組んで行くことで、カルキの床の重さがかかるのを軽減しているのではないかと思うのですがどうでしょうか?
ダニエルが古い腐った梁をどんどん外して行きます。 この梁、男衆3〜4人で運ぶくらい重いのですよ。 よくもまあ、 こんな細い所にたってそんな力作業が出来るものだ・・・・・ (尊敬)
すごいながめ 上から下の部屋を見下ろした所
下から見るとこんなかんじですからね 手前の茶色い所は、まだ存在する床部分です (下の部屋の天井)
ほら、見て、 あの ぬりぬり していた天井ですよ
やっぱり白い天井だと部屋が明るい
これで壁も白くなれば、 光の一杯入る部屋になるな
この時点では、まだ半分2階の床が残っております。 翌日には全部取り外したのですが、将来は腐った梁を全て取り外したあと、 健全な梁を入れて、 新たな床板をしいて2階の半分をギャラリー (テラス?)の様にします。 手前こちら側は天井までの吹き抜けになるので,将来はちょうど下の写真のような感じのお部屋になります。 (真ん中の長い梁は外します)
真ん中の梁を支えているポールがあるでしょう? あれですよ・・・・・ この部屋の真ん中の壁をたたき壊した瞬間に、天井全体が沈んで大慌てで入れた支え棒・・・・・・・・
事故が一番怖いです。 石が崩れ落ちて来たり 思わぬものが倒れて来たり 落ちたり
昨日は、 kumatoさんの頭の上に建築資材の大きな大きな板(2m四方くらい) が大風に吹き飛ばされて落下したのです。
その時には星がとんだらしい・・・・・
すぐにアニカとレスキューレメディを処方し、15〜30分おきにあげて、 アニカのエッセンスで強く打ち付けられた所を湿布して、幸い大事には至らなかったのですが、 しばらくの間めまいがしていたそうです。
頭を打った時にはすぐに休まないと行けないのに、あちらこちら飛び回っていたから・・・・・
用心には用心を入れて、慎重に作業して行けると良いのですが、 思わぬ所で事故が起きると本当にへこみます・・・・・
しかし、この日はまことにエキサイティングな一日でした。
by tomomato
| 2012-09-16 06:31
| 石の家の話
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Comments(8)
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yuriko_chan at 2012-09-16 20:52
事故が一番怖いですね!気をつけて!!
ドキドキします。
ドキドキします。
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tomomato at 2012-09-17 17:21
yurikochanさん、 有り難うございます!! 本当に事故がないことを祈っています。 それだけがこわい! @0@/
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shigezo09 at 2014-02-01 20:45
「おそらく上をアーチ型のままで木を組んで行くことで、カルキの床の重さがかかるのを軽減しているのではないかと思うのですがどうでしょうか?」
ぼくの想像では、この材はその断面から察するにとても若い木で、これを一番広い面が取れるように芯あたりで製材して天昇板として使っているんだとおもう・・・。
それよりもなぜここにカルキを使ったのかが?です。
写真からするとおそらくかなりの量を使っていたような感じ。
重くなって構造的に不利なのに・・・。
防火? 音? 板同士の接着??
ぼくの想像では、この材はその断面から察するにとても若い木で、これを一番広い面が取れるように芯あたりで製材して天昇板として使っているんだとおもう・・・。
それよりもなぜここにカルキを使ったのかが?です。
写真からするとおそらくかなりの量を使っていたような感じ。
重くなって構造的に不利なのに・・・。
防火? 音? 板同士の接着??
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tomomato at 2014-02-01 21:53
shigezo09さん、あ、そうか、若い木だからそういう使い方をするのですね。 こちらの家は、カルキを床に使うのは普通です。 重いグラネットの石板か、お金のない人は(爆)カルキです。 アトリエの床もそうですよ。 だからかなり重いです。 防音??? 昔の人はそんなこと気にしたのでしょうか? 今度聞いてみます。
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tomomato at 2014-02-01 22:11
shigezoさん、 聞いてみたところ、 伝統的にイタリアの家は石とカルチェだけでつくられていたそうです。 確かに古い古い建物は石をアーチ型にして(カルチェを接着剤にして)天井をつくり、その上に石とカルチェで平らにして上階の床を作るというやり方をしていました。 木が構造の基本材として使われるようになったのはずいぶん後からの様です。 ですので、おそらくその伝統的な家の作り方の延長として、 床にも重いカルチェを使うのではないだろうか、とのことでした。 天井木の天井が、そのまま上階の床になっているうちも見たことがありますが、 もしかしたらそれは後になってのことかもしれません。 今度アンドレアにあったら改めて聞いてみます。 shigezoさん、アンドレア(若い建築家でこうした古い家の保存に情熱燃やしている天才) に会ったらたくさん話せることがあっても面白いかも? ossolaのカテゴリーの、 桃源郷の記事も見てみて。彼が出て来ます。
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shigezo09 at 2014-02-02 12:07
あ、なんだ、カルキを使って丸木?の間を埋めつつ床の仕上げ面を作ったんだね。
おそらく真っすぐな木が貴重(高価)だったから若い小さな木を使わざるをえなくてこういう手法になったのではないかと・・・?
日本の古民家では・・・例えばうちのような茅葺きの平屋だと小屋裏の床は木の板の上に土が敷いてあります・・・これはおそらく隙間塞ぎと断熱、防火のためかと思われます。
小屋裏には柴(細い枝)を主に保管していたようです。
ちなみに僕の設計では二階の床板イコール一階の天井ですよ。
桃源郷の記事・・・見ました〜、っていうか、じっくり見てます・・・いや〜すんばらすい建物群だわ!!!(ほぼ絶句)
アンドレアさん、自分のしていることは発信したりまとめているのでしょうか?
おそらく真っすぐな木が貴重(高価)だったから若い小さな木を使わざるをえなくてこういう手法になったのではないかと・・・?
日本の古民家では・・・例えばうちのような茅葺きの平屋だと小屋裏の床は木の板の上に土が敷いてあります・・・これはおそらく隙間塞ぎと断熱、防火のためかと思われます。
小屋裏には柴(細い枝)を主に保管していたようです。
ちなみに僕の設計では二階の床板イコール一階の天井ですよ。
桃源郷の記事・・・見ました〜、っていうか、じっくり見てます・・・いや〜すんばらすい建物群だわ!!!(ほぼ絶句)
アンドレアさん、自分のしていることは発信したりまとめているのでしょうか?
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tomomato at 2014-02-02 17:22
shigezo09さん、 そうそう、 そのようになっています。 丸木を使っているところは、ここだけで(このしたの部屋は全て家畜小屋です)その上は全て栗の平木です。 休暇用アパートの寝室の栗の平木は、 信じられない程幅が広い(60cmくらい?) です。 多分家畜小屋には貴重なものは使いたくなかったのでしょうね。 あ、でも平木の上もやはりカルキでしたよ。 後一部石です。 家はそれほどではないけれど、巨大な石板の床のところもかなりありますよ。 日本は土なのですね。 アンドレアは、おととし建築学校をトップで卒業したばかりの気鋭の人、卒業してからしばらく家の地元の古い家専門のムラトーリ(石大工)のところで修行していました。 その後スイスの建築事務所に抜擢され、今は半分スイスで、残りは自分の家の建築に関わっています。 この人、 とにかくすごい。
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tomomato at 2014-02-02 17:23
shigezoさん、続き まだ文献に残すことはしていないけれど、 する様勧めてみますわ。 ドイツ語、英語、 出来ますし。 この人の将来が私は楽しみで・・・・・(笑) 頭の回転早過ぎて、話してると疲れるんですが、 人の動員力もすごいしとにかく普通じゃない。 一方自分で羊とかさばいてソーセージとかつくるし、将来は今修復している家でワインもつくるでしょう。 将来何か一緒にしたいねとは言っているのですが。